Insta360から新しいスマホジンバル「Flow Pro」が出ましたね。
さて、これでInsta360が出したジンバルは「Flow」と「Flow Pro」の2台となったわけですが、今から選ぶならFlow Proのほうがいいのでしょうか。
それともFlowを選んだほうが良い場合もあるのでしょうか?
比べてみます。
この記事の対象者
- スマホ用ジンバルの購入を検討しはじめた
- Insta360 FlowにするかFlow Proにするかで迷っている
- 自分に合うほうを知りたい
この記事でわかること
- 各ジンバルの良さ・弱点
- あなたに向いているのはどちらか
今回比較するスマホジンバル
Insta360 Flow
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Insta360 Flowのレビュー|iPhone15 Proで使ってみた
Insta360社からInsta360 Flowのレビュー依頼がありました。 iPhone15 Proで使ってみたのでそのあたりも踏まえてレビューします。 この記事の対象者 スマホ用ジンバルを探し始め ...
Insta360 Flow Pro
Flow Proは基本的にFlowと同じデザインですが、iPhoneのApple DockKit(トラッキング機能)を使える改良バージョンです。
Insta360 Flow vs Flow Pro 比較表
マーカー部分は変更箇所を意味しています。
もっと見る⇒
Insta360 Flow | Insta360 Flow Pro | |||
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発売時期 | 2023年3月 | 2024年7月 | ||
①ハードウェア | 重さ | 369g | 366g | |
対応重量 | 130~300g | 130~300g | ||
折りたたみ時サイズ | 79.6*162.1*36mm | 79.6*162.1*36mm | ||
可動域 | パン↔ | -230°~100° | 360° | |
ロール | -150°~180° | -150°~180° |
||
チルト↕ | -100°~82° | -100°~82° | ||
三脚 | 内蔵 外付け可 | 内蔵 外付け可 |
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自撮り棒 | 内蔵 | 内蔵 | ||
バッテリー | 2900mAh | 2900mAh | ||
バッテリーライフ | 12時間 | 10時間 | ||
スマホ充電機能 | ||||
トラッキング・リングライト | ||||
NFC | ||||
内蔵アクセサリーシュー | ||||
カラーバリエーション | グレー ホワイト | グレー | ||
コントローラー | スマートホイール ジョイスティック | スマートホイール ジョイスティック |
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②ソフトウェア | 編集アプリ | Insta360 Studio | Insta360 Studio | |
自動編集 | ||||
オートトラッキング性能 | DeepTrack3.0 | |||
DockKit | ||||
ジェスチャコントロール | ||||
インカメラ・アウトカメラ変更(撮影中) | ||||
360度写真 | ||||
360°追従 | ||||
ネイティブカメラアプリでの撮影 | iPhone | |||
Android | ||||
価格 | 20,900円 | 19,800円 |
Insta360 FlowからFlow Proで変わったポイント
①ハードウェア
バッテリー
バッテリーに変更はありませんが、 充電満タン状態から使える時間が12時間から10時間へと減りました。
「Apple DockKit」や「トラッキング・リングライト」など新たに追加された機能によるバッテリー消費の影響があると思われます。
トラッキング・リングライト
インジケーターとして緑色のランプが追加されています。
DockKitでのトラッキング時は緑になり、DeepTrack3.0でのトラッキング時にはライトが消えます。
トラッキングのオンオフ状態やタイミングを把握するためのものです。
カラバリ
本体カラーのバリエーションとして、Flowにはホワイトとグレーの2バージョンありましたが、Flow Proはグレーのみとなっています。
②ソフトウェア
ワンタップペアリング追加
NFCを利用した接続によってスマホとジンバルのペアリングがよりスマートになりました。
撮影までがよりスムーズになるのでストレスが減りますね。
Apple DockKit対応
Insta360のDeepTrack3.0は優秀ですが、Insta360のアプリにしか対応していません。
なので、FlowだとInsta360のアプリで撮影しないとトラッキングが使えませんでした。
Flow ProではApple DockKit対応によりiPhoneのネイティブカメラアプリはもちろん、その他のカメラアプリでもトラッキング機能が使えるようになりました(例えば、ライブ配信やZoomなどビデオ通話でもトラッキング機能を使えるということです)。
違い
- DeepTrack3.0:Insta360のトラッキング機能
- Apple DockKit:Appleのトラッキング機能
それぞれのトラッキング機能は別のアルゴリズムで動いています。
トラッキング対応状況
撮影アプリ | Flow | Flow Pro |
①Insta360アプリ | DeepTrack3.0 |
DeepTrack3.0 |
②iPhoneネイティブカメラアプリ | Apple DockKit |
|
③iPhoneサードパーティ製カメラアプリ | Apple DockKit |
360°無制限パントラッキング
Flowだとパン方向の撮影に稼働範囲がありました。
Flow Proはパン方向の動きが無制限になりました。
これにより、例えば、ジンバルを真ん中においてそのまわりを一周するとずっと追従します。
Insta360 Flowのメリット&デメリット
- バッテリー稼働時間
- Androidスマホで使える
- パントラッキングの可動範囲
メリット バッテリー効率
FlowはFlow Proよりも2時間長く使えます。
メリット iPhoneとAndroid兼用
iPhoneユーザーもAndroidユーザーもほぼ同じ使い方ができます。
デメリット パントラッキングの可動域が決まっている
パンは⇔方向の動きのことですが、Flowは人間の首のように曲げられる角度が決まっています。
Flow Proは首が一周するイメージなのでより自由度の高い動きに対応しています。
Insta360 Flow Proのメリット&デメリット
- 360°無制限パントラッキング
- Androidユーザーはトラッキング機能制限付き
- 色のバリエーションがない(発売時点)
メリット 360°無制限パントラッキング
すでに紹介していますが、パン方向は360°追従します。
デメリット Androidユーザーは機能制限
Androidでも使えますが、基本的にはiPhoneユーザー向けにトラッキングを追加した商品です。
AndroidにはDockKitがないため、Flow Proをフルで使えないということは知っておいたほうがいいでしょう。
デメリット グレーバージョンのみ
カラバリは1種類となっています。
よくある疑問
FlowではiPhoneネイティブカメラアプリを使えないのか
FlowでもiPhoneのカメラアプリは使えますが、トラッキング機能が使えません。
Flow ProはAndroidだと使えないのか
Flow ProでもAndroidスマホを使えますが、トラッキング機能が使えません。
Flowを使ってるiPhoneユーザーはFlow Proに買い替えたほうがいいか
次の2つのパターンに該当するなら、Flow Proに買い替えたほうがいいかもしれません。
- 好きなカメラアプリで(Insta360アプリを使わずに)トラッキング機能を使いたい
- 360°無制限パンを使いたい
これから買うならFlow Proがいいのか
iPhoneユーザーの場合
基本的にはFlow Proのほうがいいです。
ただし、トラッキングや無制限パンを使わないならどちらを選んでも問題ありません。
Androidユーザーの場合
360°無制限パントラッキングを使いたいならFlow Proがいいです。
それ以外の場合はFlowで大丈夫です。
Flowが値下げ対象+特典付属となっていることもあり、むしろFlowがいいかもしれないですね。
磁気スマートフォンマウントはFlowで使えるのか
MagSafe対応のアクセサリー「磁気スマートフォンマウント」が登場し、よりシンプルでスマートな着脱が可能になりました。
「磁気スマートフォンマウント」はFlowとFlow Proのどちらにも対応しています。
「磁気スマートフォンマウント」を使うなら気をつけたいポイント
MagSafe対応のiPhone(比較的新しい機種)が必要です。
iPhoneケースと併用できません。
ケース派の人は従来の挟むタイプの「スマートフォンクランプ」が便利です。
最後に
よく使うカメラアプリでトラッキング機能を使えるようになったのはiPhoneユーザーにとっては大きいですよね。
特にこれからスマホジンバルを選ぶならInsta360 Flow Proはかなり外せない選択肢と言えそうです。