DJI Mic3が登場しましたね。
驚くほど小型化されたそのサイズ感は魅力的ですが、その代償としていくつかの廃止された機能もあります。
この記事ではどちらがあなたのニーズに最適なのか、ポイントを絞って徹底比較していきます。
この記事の対象者
- ワイヤレスマイクの購入を検討中
- DJI Mic2 と DJI Mic3 で迷っている
- 買い換えの判断材料を探している
この記事でわかること
- それぞれの強み
- Mic2が合う人とMic3が合う人
今回比較するワイヤレスマイク
DJI Mic2
個人レベルの使用に最適。
DJI Mic2の主な特長(優れている点)
・トランスミッターにUSB-Cポート搭載
・3.5mm端子によるラベリアマイク接続が可能
DJI Mic3
プロが求める完成度。
DJI Mic3の主な特長(優れている点)
・軽さとサイズ
・連続使用時間
・伝送距離
・タイムコード
・ノイズリダクションと音割れ防止
DJI Mic2 vs DJI Mic3 比較表
| DJI MIC 2 | DJI MIC 3 | |||
|---|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2024年1月 | 2025年8月 | ||
| トランスミッター (マイク部分) | サイズ | 長さ 幅 高さ | 46.06mm 30.96mm 21.83mm | 28.77 mm 28.34 mm 16.35 mm |
| 重さ | 28g | 16g | ||
| バッテリー容量 | 360 mAh | 137 mAh | ||
| 連続使用時間 | 6時間 | 8時間 | ||
| ストレージ容量 | 8GB | 32GB | ||
| 内部録音可能時間 | 24bitフロート | 11.2時間 | 57.3時間 28.6時間(デュアルファイル) |
|
| 32bitフロート | 15.0時間 | 43時間 21.5時間(デュアルファイル) |
||
| ラベリアマイク接続 | 非対応 | |||
| USB-C接続 | 非対応 | |||
| ノイズキャンセリング | 1段階 | 2段階(ベーシック・強) |
||
| クリッピング防止 | セーフティトラック | アダプティブゲインコントロール | ||
| 振動フィードバック | ||||
| モノラル | ||||
| ステレオ | ||||
| レシーバー | サイズ | 長さ 幅 高さ | 54.20mm 28.36mm 22.49mm | 53.85 mm 28.69 mm 22.00 mm |
| 重さ | 24.9g | 25.1 g | ||
| バッテリー容量 | 360 mAh | 275 mAh | ||
| 連続使用時間 | 6時間 | 10時間 | ||
| 伝送距離 | 250m | 400m | ||
| 同時接続台数 | 2台 | 4台 | ||
| タイムコード | ||||
| インターフェース | タッチパネル | |||
| ダイヤル | ||||
| 充電ケース | バッテリー容量 | 3250mAh | 1950mAh | |
| サイズ | 長さ 幅 高さ | 116mm 41.5mm 59.72mm | 106.30 mm 42.50 mm 59.20 mm |
|
| 重さ | 200g | 164.1 g | ||
| 急速充電 | ||||
| 充電時間 | 2時間40分 | 1.5時間 | ||
| 定価 | コンボ | 37,400円 | 52,250円 | |
| 2TX 1RX 充電ケース | 2TX 1RX 充電ケース |
|||
以上が簡単なスペックです。
比較表だけではわかりにくいポイントをまとめてみます。
トランスミッター(マイク部分)
サイズ
コンパクトになり、装着感やステルス性などが向上してます。
ただし、小さくなってUSBポートや3.5mm端子が除去されました。
USB経由でデータを取り出したり、充電することができなくなっています。
また、ラベリアマイク(ピンマイクなど)も使用できません。
連続使用時間
Mic3のほうがバッテリー持ちが長く、連続使用できます。
内部録音
トランスミッターのストレージ容量が増えて録音可能時間が大幅に伸びています。
ノイズキャンセリング
DJI Mic2だとノイズキャンセリングはオンかオフの2択です。
DJI Mic3ではノイズキャンセリングが2段階あり、環境に応じて強弱を選ぶことができます。
クリッピング防止(音割れ防止)
音源の音量が急激に大きくなった場合に備える機能も進化しています。
Mic2ではメイン音声の他に音量を6dB下げた状態でバックアップ用録音していました(セーフティトラック)。
Mic3は音が割れそうになったら自動でゲイン調整します(アダプティブゲインコントロール)。
レシーバー
最大接続数
4台まで接続できるようになり、3人以上の多人数収録にも対応できます。
伝送距離
もともと優れていた伝送距離が、さらに伸びています(250m ⇒ 400m)。
タイムコード
タイムコードを使えるようになったのでマルチカメラ体制での撮影で同期しやすくなりました。
DJI Mic2の特徴
DJI Mic2の強み
①USB-Cポート
USBポート経由でデータを移動したり、充電ができるのでトランスミッター(マイク部分)を購入するだけでも使えます。
②3.5mm端子
3.5mm端子を利用してピンマイクを繋げば、Mic3よりも目立たずに着けることが可能です。
DJI Mic2の弱点
①連続使用時間が短い
バッテリー駆動時間はMic3よりも短いです。
②着けてることが気になりやすい
そのまま着けると大きさやデザイン的にどうしても目につきやすくなります。
マイクの重さで服のシルエットが崩れるなどもあるかもしれません。
DJI Mic3の特徴
DJI Mic3の強み
①連続使用時間が長い
1回の充電で使える時間はDJI Mic2よりも長いです。
②圧倒的なコンパクトさ
本人がつけていることを忘れるくらい軽く、他人から気付かれないくらい目立たないです。
③充電ケースにまとめられる
マイクにウィンドスクリーンをつけたまま、充電ケースに収納できます。
DJI Mic2はケーブルやウィンドスクリーンは別々の収納となります。
④3種類の音声トーンを選べる
低音を強調したり、高音を強調するなどスタイル好みに合わせてトーンを変えられます。
⑤ノイズキャンセリングを調整できる
ノイズキャンセリングは「ベーシック」と「強」の2段階があります。
多少の環境音も取り込みたい時と完全に声だけを収録したい時とで使い分けができます。
⑥タイムコード対応
タイムコードによってすべてのデバイスの時間情報に単一に合わせることができます。
マルチカメラで撮影した複数の素材でも苦労せずに同期できます。
⑦内部収録データのデュアルファイルメニューあり
内部収録で「音声処理済みのファイル」と「オリジナルのファイル」の2種類を残すこともできます。
(Mic2で残るファイルは音声処理済のデータだけです)
DJI Mic3の弱点
①事実上、充電ケースなしで使えない
データの取り出し
マイクにUSBポートがないので内部収録されたデータを取り出す手間が増えます。
トランスミッターを充電ケースに収納する
充電ケースをPCにUSB-Cケーブルで接続する
PCが外部ドライブとして認識し、直接ファイルをコピーする
充電ケースにあるUSBポートからデータを取り出すことになりますが、一度充電ケースにしまう必要があります。
もし充電ケースなしで単体運用するなら、アプリ経由で取り出したりしないといけないので時間と手間が増えます。
充電
USBポートがないのでそもそもトランスミッター単体だと充電することができません。
②ラベリアマイク接続不可
3.5mm端子がないのでラベリアマイクを使うことはできません。
よくある疑問
レシーバーを買わずに使うことはできますか?
はい。レシーバーを使わずマイクとデバイスをブルトゥース接続することは可能です。
マイク---(ブルートゥース接続)----デバイス
- マイクとデバイスを直接接続
- マイクで拾った音がデバイスに記録される
ただし、ブルートゥース接続では音質が落ちることもあります。
最高品質の音声収録を求めるならレシーバーは必要です。
充電ケースを買わずに使うことはできますか?
Mic2はトランスミッターのみで使えますが、Mic3は仕様上、充電ケースなしで使えません。
DJI Mic2が向いているパターン
マイク単体での使用を考えている
Mic2はマイクの部分だけ買っても基本的なワイヤレス録音のニーズを満たせます。
トランスミッター単体で充電やデータ取り出しが可能。
予算重視
Mic3の発売によって、Mic2は定価が下がっており、買いやすいです。
少人数収録
1人または2人でのシンプルな収録に向いています。
DJI Mic3が向いているパターン
連続使用時間を重視する
Mic3は長時間稼働できます。
特に屋外での使用時は充電頻度が低いほうが便利です。
小型マイクを追求する
Mic3のほうがサイズ感が小さくてMic2よりも目立ちません。
最高音質を追求する
音割れ防止のためのシステムはMic3のほうが優れています。
多人数収録
レシーバーに最大4台までマイクを接続できるので3人以上での収録にも向いています。
また、タイムコードを使えるので複数のカメラや外部レコーダーを使用した撮影に最適です。
最後に
Mic2はコスパも良く、個人レベルなら引き続き使っていけるマイクです。
Mic3はアップデートによってプロが求める本格的な仕様にパワーアップしました。