暗くても動画がキレイに撮れるカメラってあるの?
今回はこの条件を満たすカメラを探すポイントや具体的なモデルを紹介します。
この記事の対象者
- 外出のついでに動画を撮影したい
- 夜や薄暗いところでも使える性能がほしい
- 具体的な選択肢や探し方を知りたい
この記事でわかること
- 暗所に強いポケットサイズカメラ(動画用)
- できることできないこと(限界ライン)
- 現役で本当に使えるモデル
暗所に向いているのはどんなカメラ?
明るさが不足している環境でクリアに撮るなら重要なのは光を多く取り込む性能です。
それプラスさらにいくつかの要素があれば、完璧に近づきます。
暗所撮影で必要な要素
次のポイントを押さえていれば、サイズ的にコンパクトでも暗所で活躍します。
ハードウェア面
- 要素1:センサーサイズ(インチ)
- 要素2:レンズが明るい(低F値)
- 要素3:手ぶれ防止力(ジンバル)
ソフトウェア面
- 要素1:手ぶれ補正力(デジタル)
- 要素2:画像処理力(ノイズリダクション)
- 要素3:ビットレート
大きなセンサーサイズ
センサーサイズが大きいほど、光を多く取り込むことができるため、暗所でもノイズが少なく、クリアな映像を撮影できます。
理想としては1インチセンサー以上が有利です。
明るいレンズ(低F値)
レンズによって取り込める光量が変わります。
F値が低いレンズ(例: F1.8やF2.0)のほうがより多くの光を取り込めることを意味します。
手ぶれ補正
暗所での撮影では手ぶれ補正の性能も重要です。
手ぶれ補正がしっかりしているカメラは、暗所でもブレの少ない映像を撮影できます。
手ぶれ補正は主に2つの方向性があります。
- 物理的にブレないようにする(ジンバル使用)
- ブレをデジタルで修正する
ノイズリダクション技術
暗所撮影時は映像にノイズが発生しやすくなります。
高性能なチップを搭載したカメラは、ノイズリダクション処理によってザラザラ感を効果的に抑え、映像がクリアになります。
高感度(ISO)性能
高感度性能が優れているカメラは、暗所での撮影時にISO値を上げても、ノイズを抑えつつ明るい映像を記録できます。
ISOの範囲が広いモデルは、暗い場所でも適切な明るさを確保できます。
広いダイナミックレンジ
暗所といっても完全に光がないわけではなく、明るい光源と暗い部分が混在することが多いです。
広いダイナミックレンジを持つカメラは、こうしたシーンでも明暗差をうまく捉え、自然な映像を撮影できます。
ハイビットレート
ビットレートの高いカメラのほうが細かいところまでディテールが残り、ダイナミックレンジが広くなります。
データ量が大きくなりやすい反面、暗所で撮影した際の画質低下を最小限に抑えることができます。
ナイトモード
暗所に強いモデルは通常撮影とは別に低照度撮影用のモードがあります。
ナイトモードはシャッタースピード、ISO、ノイズ除去が通常の動画モードと異なるアルゴリズムで調整され、明るく撮れます。
2026年版 暗所で使えるポケットサイズのカメラ3選
比較表
| カテゴリー | センサーサイズ | レンズ | 手ぶれ補正 | ISO | 重さ | バッテリーライフ | 防水性 | 外部マイク | 解像度フレームレート | 最大ビットレート | 発売時期 | 定価 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| DJI Osmo Pocket3 | ジンバルカメラ | 1インチ | f2.0 | ジンバル | 100-6400 | 179g | 166分 (1080p24fps) | 4K60fps | 130Mbps | 2023年10月 | 74,800円 | ||
| Insta360 Ace Pro2 | アクションカメラ | 1/1.3インチ | f2.6 | ソフトウェア | 100-6400 | 177.2g | 112分 (4K30fps) | 8k30fps 4K120fps | 180Mbps | 2024年10月 | 67,800円 | ||
| Insta360 GO Ultra | アクションカメラ (小型タイプ) | 1/1.28インチ | f2.85 | ソフトウェア | 100-6400 | 52.9g(本体) 108.5g(ケース) | 本体のみ 70分 ケース併用時Max 200分 (1080p 30fps) | 4K60fps | 180Mbps | 2025年8月 | 64,800円 |
何れのカメラも軽くて暗所での撮影に使えるレベルはクリアしています。
どれを選んでも大失敗することはありません。
ただし、ちょっとずつ違う個性があるのであなたがどうしたいかと言うのがポイントになります。
選ぶポイント
何を重視するかで決めましょう。
画質重視なら
スペックだけで見れば最強画質は「Osmo Pocket3」です。
(1インチセンサー,ジンバル搭載,f2.0)
背景がボケるので主役と背景を分けた表現ができます。
10bitカラーにも対応しているため、カラーグレーディングの観点でも優れています。
耐久性重視なら
頑丈なモデルは「Insta360 Ace Pro2」です。
スポーツ・アウトドア・水中での使用でも活躍できます。
サイズ感重視なら
軽くて小さいモデルは「Insta360 GO Ultra」です。
簡単に身につけられるのでPOV撮影で活躍します。
操作性重視なら
すぐに使うという観点で見れば直感的に使える「Insta360 Ace Pro2」「Insta360 GO Ultra」が便利です。
価格重視なら
一つ前のモデルなら価格的に落ち着いています。
ただし、暗所性能的には最新モデルには劣ります。
暗所撮影に使えるポケットサイズカメラに関する疑問
GoProやDJI Actionシリーズなどじゃダメなんですか?
GoProをはじめとするアクションカメラは文字通り、アクション撮影用途で開発されたカメラです。
もともと昼の時間帯に使う前提のデザインとなっており、暗所性能はそれほど重視されていません。
バージョンがアップするにつれて暗所でのパフォーマンスもアップデートされていますが、最優先事項ではないのです。
使えないわけではないですが、今回紹介したカメラよりも暗所でのオススメ度は低いです。
アクションカメラよりもジンバルカメラのほうがいいですか
暗所でのパフォーマンスを最重要視するならジンバルカメラがオススメです。
1インチセンサーなので明るくて、そもそも手ブレしないように撮影するのでクオリティの高い映像が残せます。
YouTubeでもジンバルの使い方が難しかったと言う内容のコメントをよくもらうんですよね。
そう言う意味で人気も高くいいカメラですが、万人向けではありません。
アクションカメラのほうがジンバルカメラよりも強度や直感的な操作の点では優れています。
ジンバルカメラとアクションカメラの違い
暗所撮影の観点で言えば、以下のような違いがあります。
ジンバルカメラ:画質が最優先(手ブレを物理的に防止,レンズが明るい)
アクションカメラ:耐久性が最優先(手ブレをソフトウェアで修正,レンズの明るさはジンバルカメラ以下)
ソフトウェアによる手ブレ補正の精度は年々上がってますが、ジンバルによる手ブレ防止には叶わない部分もあります。
以下はOsmo Pocket3の強みと弱点です。
- 3軸ジンバル(物理ジンバル)による手ぶれ補正
- 1インチセンサー搭載
- フェイストラッキングや背景ボケ
- カラーグレーディング耐性
- 強度
- 防水性能
「暗所撮影もするけど、防水や強度も必要」と感じる人にとってはアクションカメラのほうがいいです。
現状、画質と強度がどちらも完璧な機種が存在しないことからトレードオフの判断となります。
360度カメラって暗所でも使えますか?
2025年に発売された360度カメラを選ぶのであれば、暗所での撮影も可能です(Insta360 X5, DJI Osmo360)。
低照度での撮影モードも搭載されています。
センサーサイズも大きく、暗所性能的にはInsta360 Ace Pro2と同レベルかそれ以上です。
逆に2025年以前の360度カメラは暗所で使うのには不十分です。
使いやすさ ⇒ Insta360 X5
映像 ⇒ DJI Osmo 360
ミラーレスカメラのほうがいいですか?
繰り返しになってしまいますが、映像のクオリティを最重視するならプロが現場で使うカメラで撮影するのが間違いないです。
撮影機材があると動きを制限される
旅行やキャンプを楽しみつつ、ついでに撮影したい
と思うならアクションカメラを使いましょう。
最後に一言
以上、暗所で使えるポケットサイズカメラをまとめました。
長い間、ポケットサイズのカメラは暗所で使いものにならないのが常識でしたが、暗所でのパフォーマンスを求める人が増えるにつれて性能は徐々に向上してきました。
今では考えられないほど良くなっています。
旅行やアウトドアなどのついでにいい感じで動画を撮りたいと言う場合は今回のカメラ選びを参考にしてみてください。
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