Osmo Pocket3を使っていてどのジンバルモードを選べばいいのかいまいちわからない...。
今回はそんな方を対象に「ジンバルモードのガイド」を用意した。
この記事の対象者
- 最近、DJI Osmo Pocket3を使いはじめた
- なんとなく使えてはいるがジンバルのモードが理解できない
- 模範解答がほしい
この記事でわかること
- ジンバルの各モードの動き
- 使い分け事例
DJI Osmo Pocket3をまだ購入していない方へ

レビュー記事
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DJI Osmo Pocket3で撮った動画
DJI Osmo Pocket3 ジンバルモード、ざっくり全部解説
基本
- フォローモード
- チルトロックモード
- FPVモード
- FPV⊥モード
特殊
- ロックモード
- スピンショット
ジンバルモードの切り替え方法

マウスを乗せると動画が再生されます
それぞれのモードはどんな動き?
それぞれのモードにおけるカメラの反応をまとめた。
チルト | パン | ロール | |
フォローモード | フォロー | フォロー | 固定 |
チルトロックモード | 固定 | フォロー | 固定 |
FPVモード | フォロー | フォロー | フォロー |
FPV⊥モード | フォロー | フォロー | フォロー |
ジンバルモード、どうすればシンプルになる
前提情報がない状態で、表を見てもいまいち捉えようがなく、一見、難しく感じるかもしれない。
「チルト? ロール? え、パンって何?」みたいな人もいるだろうから、その説明もしておく。
チルト:上下
パン:左右
ロール:時計回り・反時計回り
簡単に言えば3つの軸があり、モードによって反応が変わるということだ。
これが腑に落ちるとジンバルの理解が一気に進む。
ではここでロールに注目してみよう。
ロールが固定。これはカメラが傾いても水平をキープすることを意味する。
ロールがフォロー。これは傾けるとカメラも傾くことを意味する。
なので大雑把に言えば2択になる。
傾いた時でも水平は維持したい → フォローモード, チルトロックモード
傾きは傾きとして表現したい → FPVモード, FPV⊥モード
このように考えればシンプルだ。
フォローモードとチルトロックモードの違い
続いてカメラの水平を維持するモードの中での違いを見ていこう。
チルトがフォローというのは上に向けると(下に向けると)カメラも上を向く(下を向く)ことを意味する。
チルトが固定。これはカメラを上に向けても(下に向けても)も水平をキープすることを意味する。
なので次のように考えることができる。
フォローモード:ゆるい水平維持
チルトロックモード:厳格な水平維持
例えば、
被写体がカメラより上のほうにあるシーン、高いところから見下ろすようなシーンはフォローモードがいい。
逆にきっちり水平をキープしたままのスライドショットやパンのシーンではチルトロックモードがいいだろう。
Vlogのように即興要素の多い撮影ではフォローモードを使うことが多くなるはずだ。
フォローモードの使い方(例)
- 動き回る被写体を追う
- 被写体がカメラの高さよりも上や下にある
- チルト(縦)方向にカメラを動かす
チルトロックモードの使い方(例)
- 風景
- パン
- スライドショット
- オービット
FPVモードとFPV⊥モードの違い
FPVモードの中での違いを見ていこう。
前提として知っておきたいのはFPVモードの特徴。
デバイスの動きに合わせるようにカメラが動く。
なのでデバイスが傾けば水平は維持されず、映像も傾く。
2つのモードの違いはその厳密さだ。
FPVモード:カメラとスクリーンの関係はアバウト
FPV⊥モード:カメラとスクリーンが常に垂直関係
FPVモードの使い方(例)
- FPVドローンのような動き
- クリエイティブなカメラワーク
FPV⊥モードの使い方(例)
- アクションカメラやスマホのように直感的に使いたい時
- ジンバルモードが理解できない
ちょっと変わり種なジンバルモードたち
4つのジンバルモードに含まれないが、それに準ずるモードとして「ロックモード」「スピンショット」がある。
続いてその2つについても紹介しよう。
ロックモード
カメラの向きを固定するモード。
ずっと同じ方向を撮影したい時に使う。
スピンショット
カメラが時計回り・半時計回りに回転しながら撮るモード。
非日常的な動きなのでアクセント的に使うと効果的だ。

マウスを乗せると動画が再生されます
視線が真ん中に集まるので視線誘導や場面転換で使ったり、アクション系・スポーツ系の中で取り入れると良いだろう。
回転速度
ジンバルの速度は3段階で調整することができる。

マウスを乗せると動画が再生されます

それでも迷う人のためにQ&A
どのジンバルモードを使えばいいかわかりません
絶対このジンバルモードじゃなきゃだめというようなルールはないが、ジンバルモードを選ぶ時に迷ったら次のように考えればいいと思う。
- 安定した映像を撮るのか
- 迫力のあるダイナミックな映像を撮るのか
安定感をとるなら水平を維持したほうがいいし、没入感・リアル感を出すなら水平を維持しないモードを選べばいい。
一般的に言えば、フォローモードで撮りつつ、ケースバイケースでジンバルモードを切り替えるのが使いやすいのではないだろうか?
あと映像は生まれながらのセンスも大事だけど、理論を学ぶことで表現力が増えて良くなる一面もある。
基礎的なこと学んでみるタイミングかもしれない。
ジンバルモード、使いこなすと撮影はもっと楽しくなる
ジンバルモードを迷わずに操作する上で必要な情報をまとめみた。
モードの切り替えひとつで、映像の世界観がガラッと変わる。
まずはフォローモードでスタートして、感覚が掴めてきたらいろんなモードを試してみよう。