「Vlog用のカメラを探してるんですけど目立たないのって何かありますか?」
こんな相談を受けました。
小さくて映りもいいカメラなんて一昔前は夢のような話でしたが、今はそこまで非現実的な話ではありません。
ちょっと整理してみます。
小さくて目立たないのはどんなカメラ?【2023年】
現在、手のひらに収まるほど小さくて目立たずにVlogを撮れるカメラといえば、以下のような商品があります。
- DJI POCKET 3
- DJI POCKET 2
- Insta360 GO 3
- DJI Action 2
- GoPro HERO11 Black mini
これらは特徴によって分類すると2つに分けられます。
小さくて目立たないカメラ
- ジンバル一体型
- 小型
どれがいいかは本当にケースバイケースなので強み・弱点等をふまえて自分に合うものを選んでみてください。
これからもうちょっと深堀りします。
ジンバル一体型モデル
手ブレや揺れを抑えるジンバルと一体になったタイプ。
縦長デザインは手に持つと半分くらい隠れることもあり目立ちにくいです。
音声をしっかり撮れるのもポイントが高いです。
具体例
DJI Pocketシリーズの強み
- 外部マイクが使える
- 被写体のトラッキングができる
- 背景がボケる
- 暗所での画質も悪くない
DJI Pocketシリーズの弱点
- ジンバル操作がやや難しい
- 防水性能がない(ただし、別売ケースあり)
- サイズ感で言えば、もっと小さいカメラがある
- Pocket2は縦動画非対応
小型モデル
コンパクトなのでとにかく持ち運びやすく撮影がより身近になります。
小型アクションカメラだと撮影してる感が本当に少ないです。
かんたんに身につけられるので両手があくのもいいですね。
具体例
Insta360 GO3の強み
- 確認しながら自撮りできる(モニター付)
- 撮った後で縦横を選べる(FreeFrame動画モード)
- レンズカバーが交換式(傷に強い)
Insta360 GO3の弱点
- GO2からの値上げ幅が大きい
- マイク性能が低い
- 画質が低い(最大2.7K@30fps)
- 暗所に弱い
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Insta360 GO3はぶっちゃけどう?使用感のレビュー|動画あり
Insta360社からInsta360 GO3をレンタルしてもらったので出かけるたびに持ち歩いて、いろんなシチュエーションで使ってきました。 2ヶ月ほど使ってみて気付いたポイントを紹介します。 &nb ...
Insta360 GO2の強み
- アクセサリー込の高コスパ感
- 撮った後で縦横を選べる(プロ動画モード)
- レンズカバーが交換式(傷に強い)
Insta360 GO2の弱点
- マイク性能が低い
- ケースは非防水
- 画質が低い(最大1440p@50fps)
- 暗所に弱い
DJI Action2の強み
- 高画質(4K120fpsに対応)
- 外部マイクが使える
- 外部モニターがある(別売)
DJI Action2の弱点
- 本体ストレージが実は少ない(モジュールで追加可能)
- バッテリーライフが短い(モジュールで追加可能)
- モジュールに防水性能がない
- 別売のモジュールが高い
GoPro HERO11 Black miniの強み
- 高画質(5.3K@60fps,4k@120fps)
- 10ビットカラー対応
- ストレージが大容量(最大512GB)
- 完全防水
GoPro HERO11 Black miniの主なデメリット
- 一回り大きい(ボディマウントにはやや不利)
目立たないVlogカメラ比較表
サイズ感 | 画質 最大解像度@フレームレート | バッテリーライフ | 防水性能 | 音声 (マイクホール数) | 縦動画 | |
---|---|---|---|---|---|---|
OSMO POCKET 3 | 179g (139.7 × 42.2 × 33.5 mm) | 4K@60fps | 最長166分 (1080p@24fps) | なし | 3つ | |
DJI POCKET 2 | 117g (124.7 × 38.1 × 30 mm) | 4K@60fps | 最長140分 (1080p@24fps) | なし | 4つ | |
Insta360 GO 2 | 26.5g(本体) 63.5g(充電ケース) | 1440p@50fps | 単体30分 (1080p@30fps) 充電ケース併用時Max150分 | 4m ※ケースは非防水 | 1つ | |
Insta360 GO 3 | 35.5g(本体) 96.3g(充電ケース) | 2.7@30fps | 単体40分 (1080p@30fps) ケース併用時Max170分 | 5m | 2つ | |
DJI Action 2 | 56g(本体) 64g(フロントタッチ画面モジュール) 56.6g(電源モジュール) | 4k@120fps | 単体70分 (1080p@30fps) モジュール併用時Max180分 (1080p@30fps) | 10 m(本体) ※モジュールは非防水 | 1つ(本体) 3つ(フロントタッチ画面モジュール) | |
GoPro HERO11 Black mini | 133g (52.4 x 51.2 x 38 mm) | 5.3K@60fps 4k@120fps | 114分※ (1080p@30fps) | 10m | 3つ |
※https://projectgo.pro/gopro-hero-11-mini-battery-life/
サイズ感重視ならInsta360GOシリーズ
目立たない度という意味でサイズは当然、重要指標になるはずです。この中ではInsta360GO2とGO3ですね。
一方、画質は他の機種よりも劣ります。Insta360 GOシリーズを選ぶなら画質をどう考えるかです。
画質重視ならOSMO Pocket3
画質勝負になるとOSMO Pocket3がトップです。
1インチセンサー、トラッキング機能、暗所性能などで他をリードしています。
バッテリーライフ重視ならOSMO Pocket3
バッテリーが短いとこまめに充電しないといけないため運用上、重要なポイントです。
同一条件での比較ができていないのでここは推定になりますが、OSMO Pocket3のパフォーマンスがやや高くなっています。
防水性能重視ならGoPro HERO11 Black mini
雨や雪、水中で使うなら防水性は外せないポイントですが、GoPro以外の機種は単体だと浸水リスクがあるため、GoProが優位です。
マイク性能重視ならOSMO Pocket3
動画の内容によっては音声も不可欠なので要確認ですね。
こちらは外部マイクが使える点でOSMO Pocket3をトップで推します。
ショート動画を撮るならDJI Pocket2以外
最近は縦動画も無視できないので要チェックですね。
DJI Pocket2が出た頃は縦動画が今ほど一般的になってなかったこともあり非対応です。
ということで、何を重視するかによって全然違う結果になりました。
ただ、比較してみてOSMO Pocket3の優秀さはかなり印象的でした。
他にも手ブレ補正力や画角などもチェックすべきポイントはありますが、今回比較したモデル同士だとほとんど互角と言えるため、無視しても問題ないかと思われます。
スマホとはやはり違うのか?
最新スマホの映像と比較して極端な違いはないです。強いて言えば、手ブレ補正が強力という程度。
ただ、スマホ1台でワンオペってのは何かと不都合なことも多いはずです。
例えば、
- スマホを使いたい時に使えない
- 動画データがスマホを圧迫、データ移動もダルい
- フロントカメラで自分を確認しながら自撮りするのが難しい
- 防水対応じゃない(機種による)
- 壊してしまった時にめちゃくちゃ不便だから無理ができない
など。
こういう不便さはVlog用にもう一台カメラがあれば緩和できます。
小さいカメラだと車やバイクに取り付けたり、頭や胸のあたりにつけてスポーツを楽しむこともできますからね。あとカメラとスマホをブルートゥース接続して外部モニターとして使うこともできます。
Vlog用カメラの選び方
STEP1人気のあるモデルとメーカーを把握する
人気のあるアクションカメラのほうが情報量も多く、困った時に楽です。
あと、アクセサリー類も豊富ですしね。
さらにいうと、買い替え時や使わなくなった時にメルカリ等で売りやすいです。
そういう意味で、理由がなければ、不人気のアクションカメラは情報量や二次流通の観点から避けるのが無難でしょう。
人気があるアクションカメラメーカー
- GoPro
- DJI
- Insta360
とりあえず影響力がある3社を押さえておけば間違いないです。
STEP2利用シーンをイメージする
これを買っておけばOKみたいな万能モデルはありません。探せばどこか必ず弱点もあります。
なので自分が使うシーンを予め想定することが大事です。
例えば、街歩きや散歩中心なら目立たないようにサイズ感が小さいものを重視して選ぶほうがいいかもしれませんし、ガチのアウトドアなら防水機能やバッテリー容量が重要だったりするでしょう。複数人で一画面に収まるように撮るなら画角が広いことも重要だと思います。
まだアクションカメラを使ったことがない人には気が早いですが、1台体制じゃなくて2カメでもいいくらいです。
STEP3細かいスペックを最終確認
以下のスペックはできれば購入前に知っておくべきです。(公式サイト等で調べればわかります。)
- サイズ感・軽さ
- 撮影時間(バッテリー容量)
- 解像度
- 画角
- 手ブレ防止性能
- マイク性能
- 防水性能
目的を達成できそうなら購入し、ちょっとビミョーならレンタルで1回試してみるという手もありますね。
僕は迷ったら買う前にレンタルしてます。
STEP4公式サイトで購入
アクションカメラは公式サイトで買っておくのもポイントです。総合的に見て得します。
理由1:保証
特に屋外で使う機会が多い場合はどうしても故障・落下などのトラブルが発生する可能性が高いです。
いざ故障した時は買った店に連絡するとかよりも、メーカーと直で話ができるほうがスムーズだし、保証延長オプション的なのもありますからね。
理由2:為替
円高だと海外サイトで買ったほうが安いこともありますが、現状のドル円レートだとその選択肢は取りにくいです(2023年春時点)。
為替レートをみるとしばらくは国内がベターでしょうね。
新常識!買う前にレンタルという発想
いきなり購入ってのもリスクあるので一度レンタルしてから判断するのもオススメです。
迷ってるならレンタルもオススメ
↑ひらく
↑ひらく
最後に一言
Vlogに使えて目立たないカメラをまとめました。
最近のモデルはかなり性能が良く使いやすいのでぜひ試してみてはいかがでしょうか。
アンケート

DJI Pocket2で撮った動画