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DJI MIC vs Rode Wireless Go2 ワイヤレスマイクを比べてみた

動画を撮る人の中でワイヤレスマイク利用者が増えています。

やっぱりワイヤレスだとカメラから離れても音声を撮れるし、ケーブルを気にせず動き回れるってのがいいんですよね。

今回は特に人気のあるRodeとDJIのワイヤレスマイクをアクションカメラの外部マイクとして使う観点で比べてみます。

(僕自身は1年ほどRode Wireless Go2を使っています。)

 

今回比較するワイヤレスマイク

Rode Wireless Go2

マイクロフォンメーカーとしておなじみRode社製ワイヤレスマイク。初代Rode Wireless Goにトランスミッターを1台追加し、2台体制が可能になったバージョンです。

Rode Wireless Go2の主な特長(優れている点)


・連続使用時間の長さ

 

DJI MIC

ドローンでおなじみのDJI製ワイヤレスマイク。DJI社としては初のマイクですが、ドローン開発を通してワイヤレス接続のノウハウがあるのでその真価を発揮したプロダクトです。

DJI MICの主な特長(優れている点)


・タッチスクリーン
・充電ケース付
・伝送距離の長さ

 

Rode Wireless Go2 vs DJI MIC 比較表

Rode Wireless Go2DJI MIC
発売時期2021年4月2022年1月
マイクサイズ44×45.3×18.3 mm47.32×30.43×20.01 mm
30g30g
連続使用時間7時間5.5時間
内蔵ストレージ4GB8GB
レシーバーサイズ44×45.5×18.3 mm47.44×32.21×17.35 mm
32g24.9g
連続使用時間7時間5時間
充電ケースなし
2600mAh(14時間)
伝送距離200m250m
定価40,590円40,700円

以上が簡単なスペックですが、表だけではわかりにくい長所や弱点ポイントをまとめてみます。

その後、各マイクに向いているパターンを解説します。

 

DJI MICの強み

DJI MICはRode Wireless Go2よりも約1年遅れで発売されたということもあり、ユーザビリティは十分に研究して開発されてますね。

 

①タッチスクリーン式のレシーバー

タッチスクリーンなので直感的に使えます。また、レシーバーのみですべての設定変更ができるのはGo2にはない部分です。

 

②ゲインレベルを1台ずつコントロールできる

ステレオ収録時にマイク1とマイク2のdBを個別に設定できます。

 

③音源をまとめてダウンロードできる

Go2だと複数の音源をいっぺんにダウンロードすることはできませんが、DJI MICはまとめてダウンロードすることができます。

また、Go2はダウンロードするためにアプリを立ち上げる必要がありますが、DJI MICはマイクとPCをケーブルで繋げばダウンロードの準備が完了します。

 

④付属品付

Go2では別売となるものがDJI MICのパッケージには最初から含まれています。

  1. チャージングケース
  2. マグネット
  3. スマホ接続用アダプター

 

⑤電源オンオフ時に振動

念のための機能ですが、収録ミスを防ぐためにはバイブによる反応があったほうがうれしいですね。

 

⑥伝送距離が長い

はたして受信機から250m離れて撮るようなシチュエーションがあるのか、現実的にはちょっと疑問ですが、一応スペック上は伝送距離がGo2よりも50m長くなっています。

 

DJI MICの弱点

①マイク単体での連続使用時間が短い

本体が小さい分、バッテリー駆動時間が短くなっています。ただし、休みなしで連続で使うわけじゃないなら問題にならないでしょう。

 

②iPhoneはステレオモード未対応

iPhoneとレシーバーを接続して使う場合、ステレオモードには対応していません。
 

Rode Wireless Go2の強み

①連続使用時間が長い

バッテリーの駆動時間はDJI MICよりも長いです。

 

Rode Wireless Go2の弱点

Go2は一部の設定変更をアプリでする必要があるなど全体的にユーザービリティに弱さがあります。

 

①音源のダウンロードに手間がかかる

DJI MICだとマイクとPCをケーブルを繋ぐだけでダウンロードの準備完了です。一方、Go2はアプリ経由でダウンロードする流れになるため、アプリを立ち上げてケーブルで繋ぐ分、ひと手間増えます。

また、音源のクリップはまとめてダウンロードできないため、一つ一つ個別にダウンロードする必要があります。

 

ちなみにレシーバーとカメラが繋がっていれば、ワイヤレスマイクで拾った音=動画素材の音になります。なので、基本的に毎回わざわざ音源をダウンロードする必要はありません。あくまでも何か特別な理由で音源をダウンロードする時に若干面倒だという意味です。

 

②充電が大変

同時に充電したい場合、3台分のケーブルを用意するか、まとめて充電できるチャージングケースを買う必要があります。

 

③つけてて目立っちゃう

DJI MICよりサイズが大きいのと無駄にツヤがあるため、普通にTシャツの襟とかに付けるとマイクつけてる感丸出しです。(一応、マグネットなどのアクセサリが存在するので目立たないように工夫する方法がないわけではないですが)

 

④アクセサリ別売

DJI MICならパッケージに含まれている充電ケースやアダプタ、マグネットがGo2では別売となっており、追加コストが余計にかかります。

 

どっちでもできること

①2人の音声を個別に収録

マイクが2台あるのでAさんとBさんがそれぞれマイクを使うことができます。ステレオで録音することによりAさんの声はヘッドホンの左から、Bさんは右からみたいなこともできます。

ステレオ:それぞれのマイク音源を別々に分ける
モノラル:それぞれのマイク音源を合体して使う

 

②セーフティチャンネル

セーフティチャンネルは2つのマイクで違うdBで録音するモードです。

別々にしておけば、極端に大きな音が発生したなど、想定外のトラブルが起きても音割れしてないほうの音源で対応できます。要するにバックアップです。

 

③マイク自体にバックアップ

どちらもマイク2台とレシーバー1台のセットですが、マイク単体に録音機能が付いてます。

なので、常に3台をペアで持ち歩かなければならないわけじゃなくてワイヤレスで使う必要がなければ、マイクだけで使うこともできます(ボイスレコーダーの代わりになるという意味)。

その場合はマイクとPCをケーブルでつないで音源をダウンロードします。

 

④マグネットによる装着

Go2は付属品としてマグネットが付いてこないので、マグネットによる装着はDJI MICだけしかできないと思うかもしれませんが、実はGo2にも別売のマグクリップが存在します。


 

Rode Wireless Go2が向いているパターン

連続使用時間を重視する

1度も休憩を挟まずに収録し続ける必要がある場合にはGo2が多少有利です。

 

DJI MICが向いているパターン

DJIのアクションカメラを使っている

DJI Action2のようにDJI製のカメラと一緒に使うなら連携がスムーズだと思います。

 

コスパにこだわる

どちらの製品もほぼ同額ですが、DJI MICを買うと付属品として充電ケースやスマホ接続用アダプタ、マグネットなどが付いてきます。

その意味で単純にDJI MICはコスパはいいです。

 

できるだけマイクを目立たせたくない

DJI MICのほうがサイズ感が小さくてGo2よりも目立たないはずです。

 

まとめ

DJI MICはGo2の問題点を解決しており、全体的に完成度が高いです。なので、これから買うならDJI MICを推します。

ただし、ユーザービリティが優れているだけでできること自体に大きな差はありません。そういう意味では特別な事情がある場合を除いてすでにGo2を使っている人がわざわざ乗り換える必要はあまりないでしょう。

KyL

一人行動派
タイで生活中
月3回ペースでブログ更新

【仕事】
IT系

【好きなもの】
アクションカメラ・散歩
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