DJIがスマホジンバルの新商品を投入してきましたね。
2025年2月にもOM7シリーズを出したので、1年でスマホジンバルを2回も出すわけですが、どんなアップデートがあったのでしょうか。
早速、比べてみます。
この記事の対象者
- スマホ用ジンバルの購入・買い替えを検討しはじめた
- DJIユーザー
- 自分に必要かを知りたい
この記事でわかること
- アップデートの内容
- あなたに向いているか
今回比較するスマホジンバル
DJI Osmo Mobile7P
多機能モジュール(AIトラッカー)が採用されたスマホジンバル。
DJI Osmo Mobile8
OM7Pにいくつかの機能が追加された改良版です。
特に注目となるアップデートはiPhoneのApple DockKit対応と360°パン回転です。
DJI Osmo Mobile7P vs Osmo Mobile8 比較表
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| DJI Osmo Mobile7P | DJI Osmo Mobile8 | |||
|---|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2025年2月 | 2025年11月 | ||
| ①ハードウェア | 重さ | 368g | 370g | |
| 対応重量 | 170~300g | 170~300g | ||
| 折りたたみ時サイズ | 95*190*46mm | 95*190*46mm | ||
| 延長ロッド | 215 mm | 215 mm | ||
| 可動域 | 水平軸↔ | 331° (-109°~222°) | 360° | |
| 垂直軸↕ | 324° (-224°~100°) | 324° (-224°~100°) |
||
| ロール🔄 | 332° (-77°~255°) | 332° (-77°~255°) |
||
| 三脚 | タイプ | 内蔵式 | 内蔵式 | |
| 外付け | ||||
| 自撮り棒 | 内蔵 | 内蔵 | ||
| バッテリー | 容量 | 3350mAh | 3350mAh | |
| 動作時間 | 10時間 | 10時間 | ||
| 充電時間 | 2.5時間 | 2.5時間 | ||
| スマホ充電機能 | ||||
| 補助光 | ||||
| カラーバリエーション | グレー | グレー | ||
| コントローラー | サイドホイール ジョイスティック | サイドホイール ジョイスティック |
||
| ②ソフトウェア | 編集アプリ | DJI Mimo | DJI Mimo | |
| 自動編集 | ||||
| オートトラッキング性能 | ActiveTrack 7.0 | ActiveTrack 7.0 | ||
| × ズーム | デュアルレンズブースト | デュアルレンズブースト |
||
| × グループ | スマートキャプチャ | スマートキャプチャ |
||
| × フレーミング調整 | ダブルLジェスチャー | ダブルLジェスチャー |
||
| × 動物 | ||||
| DockKit | ||||
| ジェスチャコントロール | ||||
| インカメラ・アウトカメラ変更 (撮影中) | ||||
| 純正カメラアプリでの撮影 | iPhone | |||
| Android | ||||
| 価格 | 15,620円 | 18,480円 | ||
マーカー部分は変更箇所を意味しています。
DJI OM7P から OM8で変わったポイント
①ハードウェア
360°パン回転
水平方向の可動範囲が360°に広がりました。
例えば、ジンバルをテーブルなどに置いてトラッキングした状態で、テーブル周りをグルっと回るとどこまででも追従することができます。
②ソフトウェア
多機能モジュール(AIトラッカー)

付属品の多機能モジュールが進化して追跡できる被写体が豊富になっています。

(多機能モジュールは磁気クランプでスマホに取り付けることでジンバルの機能を拡張するものです。)
Apple DockKit対応
8ではApple DockKitに対応しました。
- ActiveTrack 7.0:DJIのトラッキング技術
- Apple DockKit:Appleの技術
OM7PではDJIの機能の範囲で制御していたところ、OM8ではAppleの機能も使えるようになったのです。
もう少し具体的に言えば、
OM7P:多機能モジュールがなければiPhoneの標準カメラアプリでトラッキングできない
OM8:多機能モジュールがなくてもiPhoneの標準カメラアプリでトラッキングできる
が大きな変化です。
DJI Osmo Mobile8のメリット&デメリット
- 360°パン回転(シームレス)
- Apple DockKit対応
- トラッキングできる被写体の対象が動物に拡大
- Androidユーザーにはトラッキング機能制限付き
- カラバリ
- 対応重量300g
メリット 最新スペック
iPhoneユーザーにとって、現在求められるスマホジンバルとして完成度の高いデザインとなっています。
デメリット Androidユーザーは機能制限
Androidでも使えますが、基本的にはiPhoneユーザー向けに改良された商品です。
AndroidにはDockKitがないため、OM8をフルで使えないということは知っておいたほうがいいでしょう。
また、スマホにケースをつけたり、フィルターをつけるとジンバルが対応できる重量を上回ることが考えられます。
この重量の最大値はもう少し高くてもいいかもしれません。
実用シーンでの差
ローアングルショットが撮りやすくなった
標準的な握り方でもローアングル撮影ができるように軸の可動域が改良されています。
ペットのトラッキングがしやすくなった
動物のトラッキング精度高くなったので、ペットの飼い主にとってはうれしいアップデートとなっています。
(対象となる動物は犬と猫)
(iPhoneユーザーは)他のカメラアプリの機能が使える
Apple DockKitに対応したのでiPhoneのカメラ機能を利用できます。
(例えば、ライブ配信中やビデオ通話中にトラッキングしたりズームできるということです)。
7Pでも多機能モジュールを使えば、iPhoneのカメラアプリで撮影できるのですが、アプリの機能を使えるわけではないのでトラッキングしたりはできませんでした。
つまり
Apple DockKit対応 ⇒ 他のアプリでもトラッキングできる(TikTok、Youtube、InstagramやZoomなど)
Apple DockKit非対応 ⇒ トラッキングは DJI Mimo アプリ限定
ということです。
よくある疑問
Androidユーザーにとって7Pと8で違いはありますか?
8で「360°のパン回転」「多機能モジュールによる動物トラッキング」が追加されたのでAndroidユーザーにとっても違いはあります。
ただ、ニッチなニーズに応えたマイナーアップデートと言えるレベルですね。
それらの機能が必要なければどちらを使っても大きく変わりません。
三脚は安定してますか?
無風の環境なら本体の三脚で十分ですが、屋外ではもう少ししっかりした三脚が安心です。
Osmo Mobileの下部に三脚用穴があるので基本的にはどんな三脚も使えます。
ダブルLジェスチャーってなんですか
トラッキングする被写体のポジション調整用のジェスチャーです。
基本的に被写体は画面の中心に配置することが多いと思いますが、三分割ラインの右側に配置してトラッキングしたいときなどに使います。
Apple DockKitって意味あるんですか?
動画制作ツールとして使う場合、普通にDJIのアプリを使って撮影するほうが楽です。
例えば、Appleのトラッキング技術で追跡できるのは一人なので、グループトラッキングやフレーミング調整などはActiveTrack 7.0(DJIのトラッキング技術)が必要です。
でもApple DockKitを使うことでiPhoneのカメラ機能をフル活用できます。
- オンライン会議
- ライブストリーミング
- ビデオ通話
ニッチかもしれないですが、動画制作以外の用途にも使えるようになっているのです。
Flow 2 ProとOM8ならどっちがいいですか?
1年で2回目となるスマホジンバルを出したのはOM7シリーズがFlow2 Proに対抗できないという敗北宣言にもみえます。
なのでFlow2 Proに並べても劣らないように急遽調整したのかなという感じです。
逆に言えば、OM8 = Flow2 Proなのでどちらを買っても失敗はないでしょう。
ただ、DJIユーザーでDJIエコシステムに慣れているならDJIで揃えるほうが合理的です。
これまでに入手したDJI製のアクセサリー類が使えます。
別に「メーカー統一しなくていいんだけど」と感じる人は他の要素も含めて色々検討してみてください。
最後に
1年以内に2回はさすがに多いです。
もうスマホジンバルが欲しい人にはすでに行き渡っているので、よほど革新的な商品じゃなければ出しても意味がないと思いますけどね。
まとめると
新しい機能は使わない ⇒ 好きに選びましょう
新しい機能がほしい ⇒ DJI Osmo Mobile8
となります。
どんな商品にも常に伸び代はあるのでマイナーアップデートのループには付き合ってられません。
古いジンバルを使っている人も多いので最新かどうかは気にせず柔軟に選んでみてください。