Insta360がスマホジンバルの新商品を出してきましたね。
昨年出た「Flow Pro」の2作目となったわけですが、どんなアップデートがあったのでしょうか。
早速、比べてみます。
この記事の対象者
- スマホ用ジンバルの購入・買い替えを検討しはじめた
- Insta360 Flow 2 Proにするかで迷っている
- 自分に必要かを知りたい
この記事でわかること
- アップデート内容
- あなたに向いているか
今回比較するスマホジンバル
Insta360 Flow Pro
Flow ProはiPhoneのApple DockKit(トラッキング機能)を使えるバージョンです。
Insta360 Flow 2 Pro
Flow 2 ProはFlow Proにいくつかの機能が追加された改良版です。
Insta360 Flow Pro vs Flow 2 Pro 比較表
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Insta360 Flow Pro | Insta360 Flow 2 Pro | |||
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発売時期 | 2024年7月 | 2025年1月 | ||
①ハードウェア | 重さ | 366g | 357g | |
対応重量 | 130~300g | 130~300g | ||
折りたたみ時サイズ | 79.6*162.1*36mm | 97.9*178.4*36.7mm | ||
可動域 | パン↔ | 360° | 360° | |
ロール | -150°~180° | -390°〜135° | ||
チルト↕ | -100°~82° | -99°〜231° | ||
三脚 | 内蔵 外付け可 | 内蔵 外付け可 |
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自撮り棒 | 内蔵 | 内蔵 | ||
バッテリー | 容量 | 2900mAh | 1100 mAh | |
時間 | 10時間 | 10時間 | ||
充電時間 | 2時間 | 2時間 | ||
スマホ充電機能 | ||||
トラッキング・リングライト | ||||
NFCワンタップペアリング | ||||
内蔵アクセサリーシュー | ||||
自撮りミラー | ||||
カラーバリエーション | グレー | グレー ホワイト |
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コントローラー | スマートホイール ジョイスティック | スマートホイール ジョイスティック |
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②ソフトウェア | 編集アプリ | Insta360 Studio | Insta360 Studio | |
自動編集 | ||||
オートトラッキング性能 | ディープトラック3.0 | ディープトラック4.0 | ||
アクティブズーム トラッキング | ||||
複数人 トラッキング | ||||
スマート フレーミング | ||||
DockKit | ||||
テレプロンプター | ||||
ジェスチャコントロール | ||||
インカメラ・アウトカメラ変更 (撮影中) | ||||
純正カメラアプリでの撮影 | iPhone | |||
Android | ||||
価格 | 19,800円 | 21,900円 |
マーカー部分は変更箇所を意味しています。
Insta360 Flow ProからFlow 2 Proで変わったポイント
①ハードウェア
サイズ変更
デザインが見直されてサイズが変わっています。
- グリップサイズが大きくなった
- コールドシューは省略された
- 内蔵三脚強化
- 自撮り用ミラー追加
バッテリー
バッテリーは変更されていますが、稼働時間に影響はありません。
フリーティルトモード
Flow Proよりもティルト方向の可動範囲が広がりました。
カラバリ
Flow 2 Proには本体カラーのバリエーションが2種類あります(ホワイト・グレー)。
②ソフトウェア
ディープトラック4.0
Insta360のトラッキング機能がディープトラック3.0から4.0にバージョンアップしました。
これによってこれまで以上にトラッキング力が強化されています。
アクティブ・ズーム・トラッキング
被写体との距離が離れてもしっかりトラッキング
複数人トラッキング
グループのトラッキングに対応
(これまでの製品は一人だけしかトラッキングできなかった)
スマート・フレーミング
トラッキング時の構図調整がしやすくなった
Apple DockKit対応
Flow ProシリーズはApple DockKitに対応しています。
違い
- ディープトラック4.0:Insta360のトラッキング技術
- Apple DockKit:Appleのトラッキング技術
それぞれのトラッキング技術は別のアルゴリズムで動いています。
(ただし、ディープトラック4.0のほうが性能は高い)
これによって使い慣れているiPhoneの純正カメラアプリでもトラッキング機能が使えます
(さらにその他のカメラアプリ、例えば、ライブ配信やZoomなどビデオ通話でもトラッキング機能を使えるということです)。
トラッキング対応状況
撮影アプリ | Flow Pro | Flow 2 Pro |
①Insta360アプリ | DeepTrack3.0 |
DeepTrack4.0 |
②iPhoneネイティブカメラアプリ | Apple DockKit |
Apple DockKit |
③iPhoneサードパーティ製カメラアプリ | Apple DockKit |
Apple DockKit |
スマートフォンリモコン
スマホが2台あれば、1台をリモコンとして使うことができます。
テレプロンプター
カンニングペーパーを画面に表示できる機能があります。
台本がある撮影で役に立ちます。
Insta360 Flow 2 Proのメリット&デメリット
- 持ちやすいグリップ
- アウトカメラでの自撮り
- フリーティルトモード
- スマホリモコン
- テレプロンプター
- カラーバリエーション
- Androidユーザーはトラッキング機能制限付き
- カラバリは増えたが、ダークカラーがない(傷・汚れが目立つ)
メリット 持ちやすいグリップ
Flowシリーズは持ち手が短いのが課題でした。
Flow 2 Proはグリップ部分のサイズ感が調整され、手の大きさに関わらず持ちやすくなりました。
メリット アウトカメラでの自撮り
自撮り用ミラーがついてアウトカメラでの自撮りがしやすくなっています。
アウトカメラのほうが画質がよく画角の自由度が高いので自撮りしたい人には便利になりました。
メリット フリーティルトモード
可動域が広がって柔軟性が増しています。
メリット スマホリモコン
スマホを2台持っていれば、1台をリモコンとしてつかえます。
離れた場所からでもスマホの画面で画角をチェックしながら操作できるということです。
メリット テレプロンプター
ライブ配信などコンテンツによっては台本に沿って進行することもあります。
トークスクリプトや話の構成を画面に表示できるので、台本を暗記したり、撮影が中断する必要がなくなります。
メリット カラーバリエーション
ホワイトとグレーから選べます。
デメリット Androidユーザーは機能制限
Androidでも使えますが、基本的にはiPhoneユーザー向けにトラッキングを追加した商品です。
AndroidにはDockKitがないため、Flow 2 Proをフルで使えないということは知っておいたほうがいいでしょう。
デメリット ダークバージョンがない
ボディのカラーはどちらとも明るめの色が使われています。
使っているうちに傷や汚れが目立ってくると思われます。
よくある疑問
Flow 2 ProはAndroidだと使えないのか
Androidスマホでも使えますが、一部のトラッキング機能が使えません。
Flow Proを使ってるiPhoneユーザーがFlow 2 Proに買い替えるメリットは?
次の機能を使いたいなら、Flow Pro2に買い替えたほうがいいかもしれません。
- アクティブ・ズーム・トラッキング
- 複数人トラッキング
- フリーティルトモード
- スマート・フレーミング
これから買うならFlow ProよりFlow 2 Proがいいのか
iPhoneユーザーの場合
基本的にはFlow 2 Proのほうがいいです。
定価は約2,000円差ですが、トラッキング性能が上がって、自由度は増えています。
Androidユーザーの場合
AndroidユーザーもFlow ProよりはFlow 2 Proがいいです。
ただし、Flow Proシリーズは基本的にiPhoneユーザー向けに作られているので、Androidユーザーは使える機能に制限があります。
他社もいいスマホジンバルを出しているので必ずしもInsta360にこだわらず、色々検討してみると良いかもしれません。
磁気スマートフォンマウントはFlow 2 Proで使えるか
使えます。
「磁気スマートフォンマウント」はMagSafe対応のアクセサリーでシンプルでスマートな着脱が可能です。
「磁気スマートフォンマウント」を使うなら気をつけたいポイント
MagSafe対応のiPhone(比較的新しい機種)が必要です。
またケースによっては併用できないものがあります。
MagSafeを使えるケースを使いましょう。
最後に
Flow Proで課題だったところがかなり解消されてますね。
これからスマホジンバルを選ぶiPhoneユーザーにとってはInsta360 Flow 2 Proは選択肢に入りそうです。