DJIがスマホジンバル「DJI Osmo Mobile 8」を出しました。
Insta360もスマホジンバルの定番ですが、Flow2 Pro発売から少し時間が経ったところです。
今、選ぶならどうなるか?比較してみます。
この記事の対象者
- スマホ用ジンバルの購入を検討しはじめた
- Insta360とDJIで迷っている
- 自分に合うほうを知りたい
- 判断材料がほしい
この記事でわかること
- 各ジンバルの良さ・弱点
- あなたに向いているのはどちらか
今回比較するスマホジンバル
Insta360 Flow2 Pro
優れたトラッキング機能でiPhoneユーザー中心に支持されています。
DJI Osmo Mobile8
前作にいくつかの機能が追加された改良版です。
特に注目となるアップデートはiPhoneのApple DockKit対応と360°パン回転です。
Insta360 Flow2 Pro vs DJI Osmo Mobile8 比較表
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| Insta360 Flow 2 Pro | DJI Osmo Mobile8 | |||
|---|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2025年1月 | 2025年11月 | ||
| ①ハードウェア | 重さ | ジンバル 磁気クランプ | 382g | 370g |
| 対応重量 | 130~300g | 170~300g | ||
| 折りたたみ時サイズ | 97.9*178.4*36.7mm | 95*190*46mm | ||
| 可動域 | 水平軸↔ | 360° | 360° | |
| 垂直軸↕ | 330° (-99°〜231°) | 324° (-224°~100°) |
||
| ロール🔄 | 525° (-390°〜135°) | 332° (-77°~255°) |
||
| 三脚 | タイプ | 内蔵式 | 内蔵式 | |
| 外付け | ||||
| 内蔵自撮り棒 | 210mm | 215mm | ||
| バッテリー | 容量 | 1100 mAh | 3350mAh | |
| 動作時間 | 10時間 | 10時間 | ||
| 充電時間 | 2時間 | 2.5時間 | ||
| スマホ充電機能 | ||||
| 自撮りミラー | ||||
| 補助光 | ||||
| カラーバリエーション | グレー ホワイト | グレー | ||
| コントローラー | スマートホイール ジョイスティック | サイドホイール ジョイスティック |
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| ②ソフトウェア | アプリ | Insta360 | DJI Mimo | |
| オートトラッキング性能 | ディープトラック4.0 | ActiveTrack 7.0 | ||
| × ズーム | アクティブズーム トラッキング | デュアルレンズブースト |
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| × グループ | 複数人トラッキング | スマートキャプチャ |
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| × フレーミング調整 | スマートフレーミング | ダブルLジェスチャー |
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| × 動物 | ||||
| DockKit | ||||
| テレプロンプター | ||||
| ジェスチャコントロール | ||||
| インカメラ・アウトカメラ変更 (撮影中) | ||||
| 純正カメラアプリでの撮影 | iPhone | |||
| Android | ||||
| 自動編集 | ||||
| 価格 | 21,900円 | 18,480円 | ||
マーカー部分は比較時のアドバンテージを意味しています。
①ハードウェアの比較
バッテリー
Flow2 ProはOM8よりも小容量です。
(ただし、どちらとも連続使用時間は10時間と変わらないため、使用上で特に差はありません)
重量
ジンバルと磁気クランプを合わせたらOM8のほうが軽いです。
可動域
Flow2 Proのほうが広くなっており、柔軟に調整できます。
長さ
OM8のほうが自撮り棒が長いこともあり、三脚で置いて並べるとわずかですが高くなります。
コントローラー
コントローラー部分のデザインが異なります。
Flow2 Pro:スマートホイール採用
OM8:物理的なボタンとジョイスティック採用
ここはわりと好みが分かれそうな部分です。
スマホ充電
ジンバルのバッテリー残量でスマホを充電できます(モバイルバッテリーとして使えると言う意味)。
ただし、撮影中の挙動についてはそれぞれ異なります。
Flow2 Pro:撮影中は充電できない
OM8:撮影中も充電できる
自撮り用ミラー
Flow2 Proはアウトカメラでのセルフィー撮影時に補助となるミラーがあります。
AIトラッカー
機種やアプリにとらわれずトラッキングするためにはAIトラッカーが必要になります。
OM8では標準キットに付属しています。
Flow2 Pro:別売
OM8:付属
ちなみにOM8のAIトラッカーは多機能モジュールとなっており、音声受信機能も備えています。
カラーバリエーション
Flow2 Proは2色展開されています。
②ソフトウェアの比較
オートトラッキング
大まかに見れば、トラッキング性能に差は見られませんが、細部まで見れば違いがあります。
ズーム
トラッキング中のマニュアルズームはOM8のほうが滑らかです。
Flow2 Pro:ズームスピードの調整不可
OM8:ズームスピードの微調整可能
OM8のほうがプロっぽい動きになります。
動物モード
トラッキングできる動物はFlow2 Proのほうが多いです。
Flow2 Pro:犬猫馬
OM8:犬猫のみ
アプリ
各種トラッキングやタイムラプスなどのクリエイティブな撮影機能を使うには専用アプリを用います。
Flow2 Pro:Insta360
OM8:DJI Mimo
Insta360 Flow2 Proのメリット&デメリット
- 可動域が広い
- 片手操作ができる
- 自撮り用ミラー付き
- 動物モードで馬も対応
- カラバリ
- 価格
- アクティブズームトラッキング
- 撮影中の充電はできない
メリット 可動域
カメラのアングルをより柔軟に調整できます。
メリット 片手操作
コントローラーがスマートホイールなので利き手などに左右されず片手で操作できます。
メリット 自撮り用ミラー
バックカメラでの自撮りはミラーを手がかりにしてフレーミングできます。
メリット カラーバリエーション
好みに応じて色を選べます。
デメリット 価格
AIトラッカーが別売りとなっており、価格面では割高に感じられます。
デメリット アクティブズームトラッキング
トラッキング時のマニュアルズームが微調整ができず、洗練されて見えません。
DJI OM8のメリット&デメリット
- 軽い
- 伸ばした時の長さ
- トラッキング時のズーム操作
- 多機能モジュールが音声収録に対応(マイクを2台接続可能)
- 撮影中も充電可能
- 自撮り用ミラーなし
- 動物トラッキングは犬猫のみ
メリット わずかに軽い
長時間使用した時の疲労感を軽減できます。
メリット 長い
カメラまでの距離が長くなるのでフレームに入る背景の範囲が広くなります。
メリット 操作の強弱に応じた動作
OM8ではズーム速度がコントローラー操作の強弱に対応するため、よりプロっぽくなります。
メリット 多機能モジュールを使った複数チャンネル収録
多機能モジュールの音声受信機能ではマイクを2台まで接続できます。
メリット 撮影中の充電
スマホのバッテリー切れを気にすることなく撮影ができます。
デメリット アウトカメラでの自撮りが難しい
フレーミングの手がかりになるものがないのでアウトカメラを使った自撮りが難しくなります。
最後に
ほぼ互角なので一言でまとめるのが難しいですが、
撮影の自由度(可動域の広さ)で選ぶ ⇒ Insta360 Flow2 Pro
コスパで選ぶ ⇒ DJI Osmo Mobile8
となります。
よければアンケートであなたの出した結論を教えてください。