Insta360のLinkシリーズはジンバル搭載というかなりユニークなウェブカメラです。
2024年には後継機「Link2」が登場し、さらに一歩進化させてきましたが、新しいジャンルの商品なので手がかりがなく選ぶのに迷う方も多いはず。
本記事ではウェブカメラ選びのヒント・判断材料として両モデルの違いや進化点を比較します。
この記事の対象者
- ウェブカメラの購入・買い替えを検討している人
- Insta360 LinkとLink 2で迷っている人
- 自分に必要なスペック・機能がわからない人
この記事でわかること
- アップデート内容
- あなたに向いているか
- 買い替えの必要性
今回比較するウェブカメラ
Insta360のウェブカメラシリーズとなるLinkの初代と第二世代を比較します。
想定ユーザー:リモートワーカー(オンラインミーティング用)、ストリーマー、教育関係者など
共通点:ジンバル搭載、4K、AIトラッキング
ウェブカメラでジンバル搭載というのがそもそも珍しく、さらに4K高画質ということで、現時点でほぼ最強スペックのウェブカメラです。
Insta360 Link
Insta360 Link2
Insta360 Link vs Link 2|スペック比較表
もっと見る⇒
Insta360 Link | Insta360 Link 2 | |||
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発売時期 | 2022年8月 | 2024年9月 | ||
①ハードウェア | ジンバル | ティルト軸 | ||
パン軸 | ||||
ロール軸 | ||||
プライバシー保護機能 | ||||
②画質 | センサーサイズ | 1/2インチ | 1/2インチ | |
絞り | F1.8 | F1.8 | ||
ISO | 100-3200 | 100-3200 | ||
解像度 | 4K30fps | 4K30fps | ||
HDR | 1080p30fps | 4K30fps | ||
オートフォーカス | ||||
AIズーム | ||||
トラッキング | AI追跡 | |||
グループトラッキング | ||||
ポーズトラッキングエリア | ||||
デジタルズーム | 最大4倍 | 最大4倍 |
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背景ボケ | ||||
音質 | デュアルマイク | |||
AIノイズキャンセリング | ||||
設定 | PC | |||
ジェスチャー操作 | ||||
カラーバリエーション | ブラック | ブラック | ||
価格 | 27,400円 | 24,700円 |
Link ⇒ Link 2 アップデート内容
デザインの変化
Linkよりもサイズが一回り大きくなっています。
また、ジンバルは3軸から2軸になり、ロール軸が非搭載になりました。
グループトラッキング追加
Linkは一人をトラッキングするだけでしたが、Link2ではグループトラッキングにも対応します(オンオフ可能)。
ポーズトラッキングエリア機能追加
Link2に搭載されたポーズトラッキングエリアは被写体が指定したエリアに入ると、AIトラッキングが一時的にストップする機能です。
別のエリアに移動するとカメラはトラックングを再開します。
オーディオ品質改善
AIノイズキャンセリングが搭載されました。
背景音のノイズや反響を除去する音声強調モードや、よりバランスのとれた自然な音楽バランスモードなどがあります。
4KのHDR
HDRモードの最大解像度はLinkの1080pから4Kにアップしています。
明暗差の激しい撮影環境ではLink2が活躍します。
Link 2のメリット・デメリット
- トラッキング精度や被写体認識の向上
- 2軸ジンバルになり、定価が下がった
- 画質はLinkとの差が実感しにくい
- マイク性能は改善しているが、AIっぽさも残る
総合的な評価すると、初代のLinkの実用性を高めて、低価格にチューニングしたのがLink2です。
その分、革新的なアップデートというよりはマイナーアップデートという印象になります。
よくある疑問(Q&A形式)
Q. Linkユーザーは買い替えるべき?
買い換えるのは少しでもいいものを求める人だけでOKです。
一般的に言えば、ウェブカメラは5年くらい使えます。
(快適性や見劣り回避で買い換える場合も3年くらいじゃないでしょうかね。)
ポイントはあなたがLink2の追加機能を必要としているか次第です。
買い替えの判断ポイント
- 今、不満がない ⇒ 急いで買い替える必要なし。様子見でOK
- ワンランク上のトラッキングやAIノイズキャンセリングを希望する ⇒ 買い替えもあり
Q. 3軸ジンバルから2軸ジンバルってダウングレードじゃないの?
除去されたのはロール軸です。
(ロール軸は水平を保つために重要な役割)
ウェブカメラはもともと水平に設置して使うという性質から実はロール軸の必要性はあまり高くありません。
ロール軸が非搭載になったのはいくつか合理的な理由があるからだと思われます。
- AIによる水平調整で代替可能
- コストカット
- 静音性の向上
など
Q. 音声品質に違いはある?
マイク性能には違いがあります。
LinkとLink2で音質に大きな違い
Link2には3つのオーディオモードがあり、音声の調整が柔軟です。
例えば、
一人での配信時:音声にフォーカスしつつ、バックグラウンドノイズを除去
複数人での配信時:背景音を適度に取り入れる
などができます。
外部マイクを使うのが面倒という場合も、Link2なら、通話でもライブでも、声だけを的確に拾ってくれて便利ですね。
もし、高いクオリティを求めるなら外部マイクの使用を推奨します。

Q. ウェブカメラをはじめて購入するならLinkとLink 2どっちがおすすめ?
Linkの発売からLink2までは2年あり、細かい部分では進化してます。
一方、Linkのほうが安く入手できます。
結論としては次のようになります。
Linkのほうがいい人
- コスパを重視する(必要十分な性能をLink2よりも低価格で入手できる)
- 自由なカメラアングル(特に斜め構図)を使う予定がある
- 動画撮影や収録で「ロール軸」の表現にこだわりがある
Link 2のほうがいい人
- 新しいトラッキング機能を使いたい(グループトラッキング・ポーズトラッキングエリアなど)
- 4KHDRを使う予定がある
- 画質・音質に最新スペックを求める
比較表でも比べたように画質・音質・トラッキング性能はLinkから進化が見られます。

Q. Link 2には廉価版2Cもありますが、Link 2Cとの違いは?
最大の違いはジンバルの有無です。
Link2はジンバルのおかげで被写体が動いてもトラッキングできるので部屋の中を歩き回るケースに最適です。
Link2向きのシーン
- オンライン授業
- コンテンツクリエイター
など
Insta360 Link2の評判
ちょっと気になったのでInsta360 Link 2を買ってみたんだけどWebカメラでこの映像が得られるのかってわりと驚いた。これまで他の会社のWebカメラを使ってたんだけど、明らかに画質が違う。やはりセンサーサイズは正義なんだな…。 pic.twitter.com/a9W7IJcOrD
— 木浦 幹雄 / KIURA Mikio @ANKR DESIGN (@kur) May 20, 2025
まとめ
Linkユーザーはまだ使い続けましょう。
もし今、同じウェブカメラを何年も使っていて「画質をアップしたい」「機能的にも優れたものがほしい」と感じているなら、Link2を検討してみてはいかがでしょうか。
Link2の実機レビュー・体験談
使用感・画質・トラッキング精度など、リアルな体験をもとに詳しく紹介します。
準備中
Link2のセットアップ使い方・設定
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