GoPro HERO13 Blackが発売されましたね。
今回はInsta360のライバルモデル「AcePro」とGoPro HERO13 Blackの違いについてまとめていきます。
選ぶ際の参考にしてください。
この記事の対象者
- スポーツや旅などに使えるアクションカメラを探しはじめた
- Insta360 Ace ProとGoPro HERO13で迷っている
- メリットだけじゃなくてデメリットも把握しておきたい
- 自分のニーズに合うほうを知りたい
この記事でわかること
- 各カメラの強み・弱点
- あなたに向いているのはどちらか
- 各カメラの人気度(アンケート結果)
今回比較するカメラ
Insta360 Ace Pro
Insta360がライカと共同開発したアクション仕様のカメラ。
Insta360社のラインナップの中では最もタフなモデルです。
GoPro HERO13 Black
GoPro社が毎年アップデートを重ねるスタンダードモデル「GoPro HEROシリーズ」の13世代(2024年モデル)。
Insta360 Ace Pro vs GoPro HERO13 比較表
Insta360 Ace Pro | GoPro HERO13 | ||
---|---|---|---|
発売時期 | 2023年11月 | 2024年9月 | |
①デザイン面 | 重量 | 179.8g | 154g |
サイズ | 71.9 × 52.12 × 38.5 mm | 71.8 × 50.8 × 33.6 mm | |
バッテリー容量 | 1650mAh | 1900mAh | |
撮影可能時間 | 最大100分 4K@30fps | 90分 5.3K@30fps |
|
急速充電 | |||
ストレージ (SDカード) | 最大1TB | 最大1TB | |
前面スクリーン | 0.7インチ | 1.4インチ |
|
背面スクリーン | 2.4インチ フリップ式 | 2.27インチ | |
防水性能 | 本体のみ:10m | 本体のみ:10m | |
動作温度 | -20°C〜40°C | -10°C〜35°C | |
マグネット式マウント設計 | |||
ハンズフリー制御 | ボイスコントロール ジェスチャーコントロール | ボイスコントロール | |
②映像面 | センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/1.9インチ |
絞り | f2.6 | f2.5 | |
ISO | 100-6400 | 100-6400 | |
アクティブHDR | 自動 | オン・オフ |
|
解像度@最大fps | 8K@24fps 4K@120fps | 5.3K@60fps 4K@120fps |
|
最大ビットレート | 170Mbps | 120Mbps | |
画角 | ActionView UltraWide Dewarp FPV | HyperView SuperView 広角 リニア リニア+水平ロック/水平維持 |
|
マクロ ※別売マクロレンズ使用時 |
|||
超広角177° ※別売超広角レンズ使用時 |
|||
アスペクト比 | 2.35:1 16:9 4:3 | 16:9 4:3 8:7 |
|
21:9 ※別売アナモフィックレンズ使用時 |
|||
ズーム | クラリティズーム | デジタルズーム | |
NDフィルター装着 | |||
低照度撮影モード | |||
カラープロファイル | 標準 鮮やか フラット | ナチュラル ビビッド フラット |
|
ビット深度 | 8-bit | 8-bit 10-bit |
|
ビデオファイル形式 | H.265 H.264 | H.265 | |
水中色精度 | アクアビジョン2.0 | ||
手ブレ補正 | オフ FlowState 低 FlowState 標準 FlowState 高 水平維持45度 水平維持360度 | オフ HyperSooth6.0 オン HyperSooth6.0 ブースト 水平維持 水平ロック |
|
自撮り棒除去 | |||
マイク数 | 3 | 3 | |
定価 | 本体のみ | 67,800円 | 68,800円 |
両カメラのデザイン(ユーザビリティ)と映像に関することを中心に表にしてみました。
マーカー部分は比較時のアドバンテージを意味しています。
ここからはいくつかの項目を深掘りし、その後でそれぞれのカメラに向いているパターンをまとめます。
Insta360 Ace Proの特徴
Insta360 Ace Proの強み(GoPro HERO13よりも良い点)
フリップ式スクリーン
背面スクリーンがフリップするデザインが採用されています。
主に2つの場面で有利です。
自撮り時のメリット
- 画角を確認しやすい
- 設定変更時にいちいちひっくり返す必要がない(背面に回り込む必要がない)
GoProにはフリップ式スクリーンがないのでローアングル撮影は感覚頼りになります。
急速充電
充電切れ状態から使い始めるまでの時間が短いです。
クイックチャージ
- 80%まで22分
- 100%まで46分
GoProは80%まで2時間
動作温度
耐寒・耐熱の性能はGoProよりも高いです。
ジェスチャーコントロール対応
ジェスチャーを録画開始の合図として使えます。
:録画スタート&ストップ
:写真撮影用のカウントダウンスタート
低照度のパフォーマンス
GoProと比較して暗いところで撮影した時のクオリティが違います。
主な違い
クラリティズーム
デジタルズームはズームすると画質が下がりますが、Ace Proのクラリティズームはズームしても画質をキープできます。
水中撮影時の色精度(アクアビジョン2.0)
水中撮影での色バランス(鮮やかさや透明度)の補正機能があります。
オン・オフの切替可能。
自撮り棒除去
AIツールで自撮り棒を除去できます。
アプリの完成度(AI編集)
アプリによってAIによる自動編集や生成AIが利用できます。
Insta360 Ace Proの弱点(GoPro HERO13よりも劣る点)
耐久性
フリップスクリーンのヒンジ部分は長期的に使っていると経年劣化してしまう可能性が高いです。
サイズ感はやや大きい
ほんのわずかですが、GoProよりも本体サイズが大きくて重くなります。
レンズカバーが外れない
GoPro HERO13のようにレンズ交換してさまざまな画角を楽しむ設計にはなっていません。
最大画角
最大画角はGoProよりも狭くなります。
現状、アクションカメラの画角を比較するとGoProの超広角177°がチャンピオンです。
接写できない
最短焦点距離が約40cmとなっており、被写体から近い距離で撮るとピントが合わなくなります。
GoProはレンズ交換によるマクロ撮影が可能になり、AceProより近い距離でもピントが合います。
10bitカラー非対応
最新のアクションカメラは10bitカラーがスタンダードとなりつつある中でAce Proは8bitです。
また、Log撮影には対応しておらず、カラープロファイルはフラットまでとなっています。
ここまでの要点
以下がInsta360 Ace Proのストロングポイントとウィークポイントです。
- フリップ式スクリーン
- 急速充電
- 動作温度
- ジェスチャーコントロール対応
- 低照度のパフォーマンス
- クラリティズーム
- 水中撮影時の色精度
- AI自撮り棒除去
- アプリの完成度
- 耐久性
- サイズ(やや大きい)
- セルフレンズ交換不可
- 最大画角
- 最短焦点距離
- 10bitカラー非対応
GoPro HERO13の特徴
GoPro HERO13の強み(Insta360 Ace Proよりも良い点)
耐久性が高い
GoProは修理が必要になる要素がInsta360 Ace Proよりも少ないと考えられます。
- フリップ式スクリーンがない
- レンズカバーが交換式となっている
リスクを極力排除しています。
(GoProであれば、激しいアクションで傷がついてしまったレンズカバーを自力でも交換できます。)
その事実がGoProの耐久性の高さを示しています。
テレビの現場とかでもよく使われていますし、プロが使う仕様としてはいいのかもしれません。
画角の広さ(FOV最大177°)
画角の広さではGoProが有利です。
別売のレンズ使用で最大177°まで対応できます。
アスペクト比も充実
GoProは8:7という正方形に近い縦横比でも撮ることができます。
8:7で撮った素材は撮影後に縦横を決めることを考えると便利です。
最短焦点距離が短い
GoProではマクロレンズの使用によりピントを11~75cmの範囲で調整しながら使えます。
また、ボケ感の演出が可能です。
10bitカラー対応
カラーグレーディングを楽しみたいと考えているなら10bitカラー&Log対応のGoProのほうが有利です。
8bitでは表現できる色が10bitよりも少なく、色編集の際に色ムラが発生しやすいため。
8bit vs 10 bit
- 8bit:約1600万色
- 10bit:約10億色
色編集の程度にもよりますが、8bitカラーの動画素材だと空などグラデーション部分に縞々が入ることがあります。
よく見ると8bit側はムラが発生しているのがわかりますか?
10bitのほうが滑らかなグラデーションとなっています。
このような違いが発生するのは8bitで再現できる色が10bitカラーよりも少ないためです。
GoPro HERO13の弱点(Insta360 Ace Proよりも劣る点)
自撮りのしにくさ
自撮りの観点でGoProは遅れてしまっています。
Ace Proの自撮りに有利な機能
- フリップ式スクリーン(画角確認)
- 自撮り棒除去
- ジェスチャーコントロール
充電時間がかかる
GoProは急速充電に対応しておらず、ゼロから80%までに2時間かかります。
予備バッテリーで解決できる部分もありますが、バッテリーゼロになってしまったらかなり待つ必要があるのは結構キツいです。
動作温度のレンジ
耐寒・耐熱のスペックはAce Proよりも低いです。
低照度のパフォーマンス
GoProは低照度撮影モードがありません。
そもそもセンサーサイズが小さいこともあり、光を取り込める量が少ないので暗所で使うのには不利です。
デジタルズーム
GoProのズーム機能だとズームすると画質が低下するのであまり実用的とは言えません。
ここまでの要点
以下がGoPro HERO13のストロングポイントとウィークポイントです。
- 故障リスクが低い
- 画角の広さ(FOV最大177°)
- スーパースローモーション撮影(400fps)
- 10bitカラー対応
- 自撮りのしにくさ
- 急速充電なし
- 動作温度のレンジ
- 低照度のパフォーマンス
- ズーム
Insta360 Ace Proに向いているパターン
- 日常での使いやすさを求めている(デイリーユース)
- 暗所環境で使いたい
- 写真も撮りたい
- AI編集を使いたい
スマートさ・使いやすさを求めている(Vlog寄りのコンテンツ)
AceProはアクションカメラですが、GoProにはない日常使いでの利便性が考えられています。
急速充電・フリップ式スクリーン・マグネット式マウント・ジェスチャーコントロール・自撮り棒除去など
また、比較表では省略しましたが、Ace Proにはスマートな機能が追加されています。
GoProには搭載されていない機能
- 録画の一時停止・キャンセル機能
- アプリでのモーションブラー
- AIハイライトアシスタント(AIによるベストシーンのピックアップ)
特殊な環境(暗所や水中)で使いたい
低照度や水中など難しい環境でも優れたクオリティで撮影できます。
写真も撮りたい
ライカと共同開発の品質ということもありますし、単純に解像度比較でもGoProをリードしています。
写真解像度
- Insta360 Ace Pro:4,800万画素
- GoPro HERO13:2,700万画素
AI編集を使いたい
生成AIによって自力ではできないような編集も可能になります。
Insta360セール(2025年1月15日まで)
セールの主な対象モデル
- Insta360 X4
- Insta360 GO3S
- Insta360 Ace Pro & Ace
- Insta360 GO3
- Insta360 X3
- Insta360 ONE RS ツイン
- Insta360 ONE RS 4K
- Insta360 Flow
GoPro HERO13に向いているパターン
- 激しい撮影で使う(プロユース)
- レンズ変更でマクロ撮影や超広角撮影を楽しみたい
- 10bitカラーで撮影したい
(故障リスクの高い)アクションシーンやエクストリームスポーツで使う
アクションカメラは一度故障すると修理で戻ってくるまでにしばらくかかりますし、手続きも大変です(何度か修理を経験している人はAceProのデザインを見るとけっこう故障リスクがあると感じているはず)。
レンズ交換で撮れる映像の可能性が広がる
ユーザービリティはAceProと比較して劣るものの、日中に撮影する限り、画質は優れたものがあります。
NDフィルターや交換式レンズでよりプロっぽい使い方ができます。
カラーグレーディングをしたい
Ace Proは8bitカラー撮影のみとなっています。
迷ってるならレンタルしてみるのもオススメ
↑ひらく
↑ひらく
Ace Proで撮った動画
最後に
元祖アクションカメラとして知られるGoProですが、近年はライバル社のモデルも魅力的でそれぞれにファン・サポーターがついている印象があります。
あなたならどちらを選びますか?
よければアンケートに回答して教えてください。