「小さいカメラでできるだけ長い時間撮影したい!」という声を結構聞きます。
そんなニーズに応えられそうなカメラはいくつかありますが、何を・どんなふうに撮影するのかによって最適解は変わってきます。
このページでは以下の通り、内容をまとめていきます。
この記事の対象者
- 長時間撮影に使える小さいカメラを検討しはじめた
- 自分の用途に合うカメラを知りたい
この記事でわかること
- 長時間撮影に使えるポケットサイズのカメラ
- 長時間撮影用カメラを選ぶポイント
小型カメラを使った長時間撮影のニーズ
SNS等で発見した長時間撮影の具体例を紹介しておきます。
以下がその内容です。
スポーツ・アウトドア編
サイクリング・ランニング
- 走行中の風景
- 仲間との交流を記録したい
登山
- 登山の過程
- 山頂からの景色
サーフィン
- 波乗りの様子
- テクニック
スキー・スノーボード
- 滑走中の様子
- 一人称視点撮影
- 景色
ドライブ・モータースポーツ
- ドライブレコーダーの代用
- レースの様子
- 走行中
趣味編
旅行
- 移動中
- 観光地の様子
鉄道
走行中の風景
模型
模型の製作過程
観察など
- 植物の成長
- 雲の流れ
料理
料理の調理過程
ビジネス編
建設現場
- 建設現場の様子(進捗管理や安全管理に役立てたい)
- 監視カメラ(防犯カメラ)
- ドローン撮影・空撮映像(点検・調査)
シンプルにまとめると以下のような傾向があるようです。
- 追体験・臨場感の再現
- 情報共有(家族や友人と共有したい)
- 証拠記録(事件や事故の状況を記録し、証拠として残す)
長時間撮影に向いているのはどんなカメラ?
以下の3つが重要ポイントになります。
バッテリー
基本的にはバッテリー容量が大きいほど、連続撮影時間が長くなります。
(厳密にはソフトウェアで省エネモードが用意されているタイプもありますが、話をシンプルにするため、ここでは一旦無視します。)
バッテリー交換式の機種は、予備バッテリーを用意することで、さらに撮影時間を伸ばすことが可能です。
SDカード方式
長時間撮影では、大量の動画データを記録する必要があります。
そのため、SDカード方式のアクションカメラを推奨します。
(かなり大雑把な計算ですが)4K30fpsで撮影すると、2時間で100GBの容量が必要です。
ストレージが本体に内蔵されているタイプだと長時間撮影には向いていません。
熱耐性
長時間撮影では、カメラ内部の温度が上昇し、熱暴走を引き起こす可能性があります。
熱暴走が発生すると、録画が停止したり、カメラが故障したりする恐れがあります。
そのため、長時間撮影に向いているアクションカメラは、熱対策が施されている必要があります。
具体的には、放熱性の高い素材を使用するなどの対策が挙げられます。
長時間撮影に使えるポケットサイズカメラ【2025年版】
比較表
タイプ | センサーサイズ | バッテリーライフ | 重さ | 防水性 | タフさ | 外部マイク | 解像度fps | 定価 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DJI OSMO Action5 Pro | アクションカメラ | 1/1.3インチ | 最大240分 (1080p24fps) | 146g | 4K120fps | 55,000円 | |||
Insta360 Ace Pro2 | アクションカメラ | 1/1.3インチ | 最大180分 (1080p24fps) | 177.2g | 8k30fps 4K120fps | 64,800円 | |||
DJI OSMO Pocket3 | ポケットジンバルカメラ | 1インチ | 最大166分 (1080p24fps) | 179g | 4K60fps | 74,800円 |
よくある疑問
過去にYouTubeコメント欄などでいただいた質問等の中から、今回のトピック(長時間撮影)に関するものをピックアップします。
(質問文と回答は再構成しています。)
監視カメラとして使えますか?
簡易的な監視カメラにはなりますが、防犯の効果は低いと思われます。
防犯専用で設計されたカメラを検討するほうが実用的です。
アクションカメラを防犯カメラとして使うには以下のような点が課題です。
- 盗難や破壊リスク
- スマホアプリ経由でのリアルタイム監視機能がない
- ストレージ容量の限界
- 長時間録画による熱停止
Insta360 GO3Sなど軽いモデルを2時間近く連続で使えませんか?
GO3Sだと長時間は難しいですね。
ストレージ容量に関してはギリギリクリアできそうですが、バッテリーが持たないからです。
将来的にバッテリー性能、ソフトウェアでの処理能力が上がって長時間撮影に対応するのを待ちましょう。
スポーツで競技中に身につけるとなると少しでも軽いほうが負担が減らせます。
散歩等での手持ちについても、一般的なカメラと比べれば、かなり軽量ですが、長時間だと手首や腕に負担になりますし、疲労にはつながると思います。

センサーサイズはどんな影響がありますか?
センサーサイズが大きいと、暗い所でもより多くの光を取り込めるので明るくてノイズ感などが少なくなります。
ちなみに画素数・カメラ内部での画像処理・レンズの明るさなども画質に影響します。
長時間撮影用のカメラを購入するまでの流れ
STEP1人気のあるモデルとメーカーを把握する
メジャーなメーカーから出ているカメラのほうが情報量も多く、困った時に楽です。
あと、アクセサリー類も豊富なんですよね。
さらにいうと、買い替え時や使わなくなった時にメルカリ等で売りやすいです。
特別な理由がなければ、人気の高いカメラを選びましょう。
人気があるアクションカメラメーカー
- GoPro
- DJI
- Insta360
とりあえず影響力がある3社を押さえておけば間違いないです。
STEP2利用シーンをイメージする
これを買っておけばOKみたいな万能モデルはありません。探せばどこか必ず弱点もあります。
なので自分が撮影したいコンテンツに合わせて選ぶことが大事です。
タイプ
アクションカメラとポケットジンバルカメラはコンセプトが違うので、向いているシーンが違います。
まずはタイプを絞りましょう。
ちなみに撮影環境がインドアか、アウトドアかでも違ってきます。
光の少ない室内ではセンサーサイズがかなり画質に影響するので、ポケットジンバルカメラが向いています。
アクティブな撮影ならアクションカメラ、落ち着いて撮影するならポケットジンバルカメラがオススメです。
アクションカメラ vs ポケットジンバルカメラ どっちで撮る?
必要なアクセサリー
カメラ以外に追加すべきアクセサリーがあれば、調べておきましょう。

STEP3細かいスペックを最終確認
以下のスペックは購入前に確認しておきましょう。(公式サイト等を調べたり、このブログ内の比較表を参考にしてください。)
- サイズ感・軽さ
- 撮影時間(バッテリー容量)
- 解像度
- 画角
- 手ブレ防止性能
- マイク性能
- 防水性能

STEP4公式サイトで購入
アクションカメラは公式サイトで買っておくのもポイントです。総合的に便利です。
理由1:保証
特に屋外で使う機会が多い場合はどうしても故障・落下などのトラブルが発生する可能性が高いです。
いざ故障した時は買った店に連絡するとかよりも、メーカーと直で話ができるほうがスムーズだし、保証延長オプション的なのもありますからね。
メーカーから直接送られてくるので品質管理も徹底されてます。
理由2:アクセサリー
アクセサリー等の追加購入もしやすいです。
考えられる追加アクセサリー
- 予備バッテリー
- マウント用アクセサリー
- マイクロSDカード
- ケース
最後に一言
まだ、万能とは言えないものの、ポケットサイズのカメラでも十分、長時間撮影を楽しめるレベルになってきています。
アクションカメラをレンタルできるサービスなどもあるので、実際、導入する前に使ってみてはいかがでしょうか?