最近、オンライン英会話のレッスンで高性能の外付けマイクを使いはじめたところ、先生からの反応がわりと良いです。
今回はオンライン授業で使う前提でマイクを選ぶポイントをまとめます。
オンライン英会話で高性能のマイクを使ってみた
多分、大半のオンライン英会話ユーザーはノートPCやスマホの本体に付いているマイクでそのままレッスンを受けていると思います。
もしくはイヤホンとかヘッドセットのマイクを使っている人も多そうですね。
もちろん、手軽に英会話を練習できるのがオンライン英会話の魅力の一つなので、最低限の環境でレッスンを受けるのはまったく問題ありません。
ただ、ビルトインタイプのマイクだとノイズとかが入りやすく品質も期待できないので「慣れてきたらマイクをアップグレードすれば楽しくなるかもしれないよ」って感じの提案です。
具体的な反応
マイクの音質が良いことは言わなくてもわかるみたいです。
「Do you like Music?」「Are you a DJ?」みたいなリアクションもありましたね。あとは「それ、ちょうだい」とか。
マイクを使い忘れると、「なんか今日は違う」とすぐに気づくらしく高性能マイクを使うように促されたこともあります(音質がいいほうがトレーナーにとっても聞きやすいため)。
高音質マイクを使ったほうがいいパターン
すでにオンライン英会話に慣れている
オンライン英会話をはじめてすぐの段階だとまだ機材に投資するのは早いかもしれません。
良いマイクを使いはじめたからと言って英語力が上がるってわけではなく、気分的な変化が大部分だからです。
それよりはオンラインレッスンを日々の習慣として定着させるのが先です。
よく聞き返される
レッスン中によく聞き返されるとしたら、個人的には多分、マイクよりも発音やそれ以外の部分に問題だとは思いますが、悪いマイクを使っているとちゃんと原因が分析できません。
そういう意味では環境音、生活音を極力シャットアウトして、良い音質でレッスンを受けたほうが原因がハッキリするはずです。
(家族やペットがいたりするとどうしても音が入りやすいですし、換気扇の音を拾ったりしますよね。)
専用マイクを導入し、調整することでノイズリダクション効果も期待できるので一定の意味はあるかと思います。
買いに行くのはちょっと待って
家電量販店で買うにしてもネットで探すにしても最低限の知識を知っていたほうがマイク選びの失敗は避けられます。
マイクは意外と種類が多いのでオンライン英会話で使うには適さないものを選んでしまう可能性があります。
(ちなみにマイク売り場が充実している量販店は本当に少ないので個人的には圧倒的にネットで探すことをオススメします。)
オンライン英会話用のマイクを失敗せずに選ぶための基礎知識
オンライン英会話で使うマイクの音質UPが目的なら以下のポイントはおさえておいたほうが良いです。
「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」がある
マイクは構造によってコンデンサーマイクとダイナミックマイクのグループに分類できますが、「オンライン英会話だからこっちが良い」と言い切ることはできません。
わりと環境によります。
例えば、コンデンサーマイクは繊細で感度が高いですが、環境音を拾いやすい特徴もあるので家族の声やキーボードの音も拾います。部屋によっては反響が気になるでしょう。
一方、ダイナミックマイクは環境音をほとんど拾わないですが、マイクから離れるとほとんど音が届きません。なのでかなりマイクに口を近づけて話す必要があります。
ちなみに僕はダイナミックマイクを使っていますが、その理由としては、自分の部屋から隣の住人の声が聞こえることがあるからです。(できるだけ雑音を入れず、声だけを届けたいと思いました。)
逆に音響がしっかりしたスタジオのような環境でオンライン英会話を受けるとしたらコンデンサーマイクを選ぶかもしれません。
必ず単一指向性で使えるモデルを選ぼう
オンライン英会話の場合、「コンデンサーマイク」vs「ダイナミックマイク」というよりも指向性のパターンのほうが重要でしょうね。
(指向性というのはどの方向から音を拾うかということ。)
結論から言うと、オンライン英会話でマンツーマンレッスンを受ける時は単一指向性のモデルがベストです。
(指向性を切替えられるタイプのマイクもあります。)
単一指向性
一つの方向から音を拾う
無指向性
すべての方向から均等に同じ感度で音を拾う
(複数人が参加する会議などで使うイメージ)
双指向性
正面と背面から音を拾う
(2人で向かい合って使うイメージ)
USB接続ができるモデルが使いやすい
外付けのマイクはPCやスマホににつなげて使うわけですが、その際に接続端子がUSBに対応してなかったらセッティングの手間がかかりますよね。
例えば、
- XLRケーブルタイプ
- Bluetoothタイプ
- 3.5mmミニプラグタイプ
などいくつかのタイプが存在します。
(USB端子が付いていなくてもアダプターを使ったりして接続することは可能ですが、多くの人にとっては面倒だからおすすめできないという意味です。)
XLRケーブルタイプだとオーディオインターフェイスを使えば最終的には使えますが、必然的に出費は増えます。
ほかにも3.5mmミニプラグタイプなどがありますが、マイク用の穴が付いていないデバイスに接続するにはひと手間かかります。
3.5mmタイプのマイクはカメラやICレコーダーに直接接続して使うのが一般的です。
実は高価なマイクはオーバースペックの可能性もある
オンライン英会話で使うSkypeなどの会議アプリでは通信時に情報量を圧縮しています。いくらマイクが良くても相手には劣化して届くということです。
なのでハイスペックすぎてもじつはあまり意味がないというか無駄になってしまうようですね。
参考https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1249614.html
また、最近はオンライン英会話が独自でチャットツールを開発しているケースも多いですが、結局、音声は劣化します。
そういう意味では高級品は必要なくて、かと言って安すぎないくらいで探すのが丁度いいでしょう。
多分、1万円くらいがいい塩梅かもしれないですね。
以上の話を踏まえると、USB接続で使える単一指向性のマイクを選ぶのが正解です。
USB接続ができる単一指向性のマイク
予算1万円
Marantz MPM1000U
世間的にコスパが良いと評判のコンデンサーマイクです。
マイクスタンドと合わせて買っても1万円程度です。
個人的にはこれくらいで十分だろうと思っています。
予算2万円
ここからはぶっちゃけ、オンライン英会話だけで使うならオーバースペックですが、プロが使うようなマイクが欲しい人向けのもうちょっと高価な商品も紹介します。
動画撮影用などに使うことを考えるとちょっと費用追加してスペックが高いのに投資しても損はないですからね。
Blue Microphones Yeti
カラバリも豊富で相当売れているコンデンサーマイクです。
多分、今リモートワーク用のマイクを探していたら、必ずと言っていいほど見かけると思います。
Audio Technica AT2020USB+
同価格帯のオーディオテクニカのコンデンサーマイクです。
XLRのモデルとUSBのモデルが存在するので購入時には注意が必要です。
予算3万円
SHURE MV7
SHUREが2020年に発売したダイナミックマイクです。USB と XLRの両出力に対応しています。
同メーカーにはSM7Bという伝説的なマイクが存在しますが、そのインスパイアモデルです。
最後に一言
マイクは一度買ったらけっこう長いこと使えます。