直近でアクションカメラを買うならGoPro HERO12とOSMO Action4が候補になりますが「何が違うの?」と感じてる人は多いことでしょう。
原則的に大きくは異なりませんが、それなりに違うため、結果的にそれぞれのカメラでできること・できないことがあったりします。
そうした違いをわかっていたほうが選びやすくなるので比較しながら紹介します。
今回比較するカメラ
GoPro HERO12 Black
アクションカメラ界のパイオニア「GoPro」の2023年モデル。
OSMO Action4
DJI社のOSMO Actionシリーズ2023年版。
GoPro HERO12 vs OSMO Action4 比較表
GoPro12 Black | OSMO Action4 | ||
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発売時期 | 2023年9月 | 2023年8月 | |
①デザイン面 | 重量 | 154g | 145g |
サイズ | 71.8 × 50.8 × 33.6 mm | 70.5 × 44.2 × 32.8 mm | |
バッテリー容量 | 1720mAh | 1770mAh | |
撮影時間 | 150分以上 1080p@30fps | 最大160分 1080p@24fps |
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急速充電 | |||
ストレージ (SDカード) | 最大1TB | 最大512GB | |
スクリーン | 前:1.4インチ 後:2.27インチ | 前:1.4インチ(タッチ式) 後:2.25インチ |
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防水性能 | 10メートル防水 | 18メートル防水 | |
動作温度 | -10°C〜35°C | -20°C〜45°C | |
マウント設計 | ネジ式 | マグネット式 | |
②映像面 | センサーサイズ | 1/1.9インチ | 1/1.3インチ |
レンズ | f2.5 | f2.8 | |
ISO | 100-6400 | 100-12800 | |
解像度@最大fps | 5.3K@60fps 4K@120fps | 4K@120fps | |
最大ビットレート | 120Mbps | 130Mbps | |
画角 | HyperView|12mm SuperView|16mm 広角|16~34mm リニア |19~39mm リニア+水平ロック/水平維持|19~33mm | 超広角|11mm 広角|12mm 標準|15mm |
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最大FOV | Max HyperView 177° ※別売アクセサリーが必要 | 155° | |
アスペクト比 | 16:9 4:3 8:7 | 16:9 4:3 |
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カラー | ナチュラル ビビッド フラット | ノーマル D-Log M |
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ビット深度 | 8-bit 10-bit | 8-bit 10-bit |
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手ブレ補正 | オフ HyperSooth6.0 オン HyperSooth6.0 ブースト 水平維持 水平ロック | 無効 RockSteady 3.0 RockSteady 3.0+ HorizonBalancing HorizonSteady |
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インビジブル スティック機能 | |||
マイク数 | 3 | 3 | |
定価 | 本体のみ | 62,800円 | 58,300円 |
マーカー部分は比較した時に他方より優れている箇所を意味しています。
ここからは表をもとに両カメラの動画撮影に関することを中心に比較します。
その後、それぞれのカメラに向いているパターンをまとめることにします。
GoPro HERO12の特徴
- 5.3K撮影対応
- FOV最大177°
- アスペクト比8:7対応
- 温度によるパフォーマンス低下
- 非タッチ式のフロントスクリーン
- ネジ式マウント設計
- 防水性能が低い
- セルフィースティックの除去機能なし
Action4よりも良い点
5.3K撮影対応
GoPro HERO12は5.3Kに対応しています。
Action4は4Kまでです。
FOV最大177°
Maxレンズモジュラー2.0(別売)を使うことによって、より広角でダイナミックに撮れるようになっています。
このMAX HyperViewは現在あるアクションカメラの中でも最大の画角です。
縦横気にせずに撮れる
アスペクト比8:7のモードで撮影しておけば、縦動画としても横動画としても使えます。
(一つのクリップを様々なSNSに使えるため、重宝しそうです)
Action4よりも劣る点
温度によるパフォーマンス低下
主に気温が高い環境での話ですが、長時間撮影すると熱によって停止することがあります。
Action4のほうが動作温度のレンジが広く、安定しています。
デュアルタッチスクリーンなし
GoProは背面のみタッチスクリーンです。
(Action4は前後のスクリーンがタッチ対応してます。)
ネジ式のマウント設計
三脚やアクセサリーに取り付ける時にネジ式だとどうしても時間がかかります。
※サードパーティ製でマグネット式に変換できるアクセサリーは存在します。
防水性能が低い
防水性能がAction4よりも低いです。
※ケースに入れることで防水性能を高めることはできます。
セルフィースティックの除去機能なし
Action4には画面内に映り込んだ自撮り棒をAI編集で除去する機能がありますが、GoProでは未対応です。
OSMO Action4の特徴
- 動作の安定性
- 洗練された設計&アクセサリー類
- 高い防水性
- 暗所性能
- 水中でのカラー
- 画角の限界
GoPro HERO12よりも良い点
安定した動作
動作温度のレンジが広く、負担のかかる設定でも熱で停止するリスクも少なくなっています。
4K60fpsや4K120fpsでも安定しています。
デザインやアクセサリー類が洗練されている
本体デザインやアクセサリーはDJI製品のほうが優れており、Apple製品のように完成度が高いです。
設計力の観点ではDJI社がかなりリードしている気がします。
デュアルタッチスクリーン
フロントスクリーンもタッチ式になっており、自撮り時にも設定変更がしやすくなっています。
急速充電対応バッテリー
別売のバッテリーチャージャー(DJI 30W USB-C充電器)を使うことでバッテリー80%まで18分で充電が完了し、2時間撮影可能。
便利なマグネット式マウンティングシステム
ネジの代わりにマグネット方式を採用しており、三脚や他のアクセサリーにマウントする際にワンタッチでつけ外しできます。
アクションカメラは複数のマウントを使うことも多いので一般的なネジ方式と比較して、かなりの時短効果が期待できます。
防水性能と耐寒性能が高い
GoProよりも本体の防水・耐寒の性能が高いです。
暗所性能
センサーサイズがGoProよりも大きいため、暗所での性能はAction4に分があります。
水中でのカラー
色温度キャリブレーションによって水中深くでのスキューバダイビングやフリーダイビングなど複雑な照度環境下でも、ホワイトバランスとAE(自動露出)をスマートに調整し、正確な色合いを再現します。
GoPro HERO12よりも劣る点
画質&画角
画質や画角の広さにこだわるならGoPro HERO12のほうが有利です。
GoPro HERO12に向いているパターン
少しでも広角で撮りたい
Action4よりも広角でダイナミックな撮影をしたいならオススメです。
また、最終的に4Kで書き出すとしても、5.3Kで撮っておけば編集で多少クロップできる幅がある点が有利です。
複数のプラットフォームで使いたい
GoProを使ってアスペクト比8:7で撮っておけば、編集時に縦横を決められます。
これによってどのSNSにも一つの動画で対応できるのでかなり楽になります。
Osmo Action4は縦動画を撮るなら撮影時点でカメラを縦向きにしておく必要があります。
迷ってるならレンタルしてみるのもオススメ
↑ひらく
 
OSMO Action4に向いているパターン
使いやすいカメラを求めている
使いやすさ・デザイン面では総合的に見てAction4がリードしています。
 
必要十分なスペックのアクションカメラを手頃な価格でほしい
4Kで超広角も撮れ、暗所性能も比較的よく、歪みのない自然な写りでキレイに撮れます。
最低限の撮影には十分なカメラです。
長時間・安定的に撮影をしたい
優れたバッテリー性能と本体の放熱性によって長時間撮影でも落ちることなく安定して撮影できます。
水中や雪山で使いたい
キューバーダイビングに
高い防水性能・水中でのタッチスクリーン感度・色温度キャリブレーション※など、Action4は水中での撮影により適した仕様になっています。
スキー・スノボに
耐寒性能はAction4のほう高いです。
また、インビジブルスティック機能によってセルフィースティックを除去することもできます。
迷ってるならレンタルしてみるのもオススメ
↑ひらく
最新にこだわらないなら2022年モデルでもOK
GoProとDJIは1年ごとに新しいバージョンを発売してますが、年々、進化の幅は狭まってきています。
その中でも2022年から2023年にかけてはわかりやすいアップデートではなく、比較的地味な変化でした。
GoPro HERO11⇒12(主なアップデート内容)
- 整理されて使いやすくなったメニュー画面
- Maxレンズ2.0でMAX HyperViewを実現
- 本体下部のネジ穴追加
- HDR動画モード
- GP-Log対応
- HyperSooth6.0
- 撮影時間が伸びた
- Bluetoothイヤホン&マイク対応
- アプリがレコーディング中のプレビューに対応
OSMO Action3⇒4(主なアップデート内容)
- 防水性能アップ
- 最大ストレージ容量アップ
- センサーサイズアップ
- DLOG-M対応
- シャープさ&ノイズが調整可能に
- 低照度映像最適化
- インビジブルスティック機能強化
特にGoProは熱停止やフロントタッチスクリーンなど数世代に渡って未解決の問題も残ってます。
ただ毎日使うプロなら買い替えるかな。という印象。

なので、アップデート内容でとくにそそられないというのであれば、2023年モデル登場で値下げされた1世代前のモデルもけっこうオススメです。
最後に
前作のGoPro HERO11とOSMO Action3は価格差があったのでAction3を選ぶ人が多かった印象ですが、今回はそれほど差が開かなかったですね。
さて今回はどっちが人気になるでしょうか?
よければアンケートに投票して教えてください。
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