GoProMaxレンズモジュラーというアクセサリーがあります。
僕自身は持ってますが、個人的には必須アイテムとまでは言えないと感じています。
レビューなどを見るとわりと絶賛されており、よくわからずに買ってしまう初心者もいると思うのでちょっと解説します。
GoProMaxレンズモジュラーについて
GoProHero9用の交換レンズです。
つけることによっていくつかの機能が拡張されます。
- 手ブレ補正強化
- 水平ロック:カメラを傾けてマウントしたり 360 度回転したりしても、ビデオの水平軸または垂直軸を維持
- 超広角撮影:Max SuperViewというモードが追加されて155度の超広角で撮影できます
逆にGoProMaxレンズモジュラーを使うと標準時にできることができなくなったりもします。
なのでタイトルにも書いたんですが、完全に利用目的によるアイテムとなります。
GoProMaxレンズモジュラーをつけた状態で撮ってきたのでよかったら見てください。
動画内でチェックすべきポイントとしては
- タイムラプスとタイムワープ撮影時に使ったMax SuperView(超広角)とワイドで普通に撮った画の違い
- 手ブレ補正の感じ
- 水平維持
あたりです。
GoProMaxレンズモジュラーが必要な人とは?
FPV撮影する
FPV撮影には相性のいいアイテムです。
FPVというのは1人称視点で撮影すること(First Person View)でPOV(Point Of View)とも言ったりします。
バイクやサイクリング時にヘルメットに付けて撮ってたりしますが、そういうのもFPV(POV)に入ります。
FPVドローンで撮影する
海外のYouTuberがFPVドローンにGoProを載せて撮るのを見ましたが、ドローンの場合、左折(右折)する時にけっこう傾きます。
ドローン本体に固定されているカメラだと映像も傾いてしまうということです。
この時にGoProMaxレンズモジュラーを使って水平ロックできれば安定したFPVドローンショットが撮れます。
タイムラプスやタイムワープを撮影する
Max SuperViewで超広角の印象的なタイムラプスが撮れます。
また、手ブレ補正が強化されるのでより品質の高いTimeWarp撮影(移動しながらのタイムラプス)にも役に立つのは間違いないです。
GoProで縦動画を撮影する
GoProで手に持って縦動画を撮ろうとするとちょっとむずかしいです。
(もちろん、できないわけじゃないですがGoProの場合、セルフィーの棒などを使うなら横向き動画を撮影するような設計になっているからです。)
これがGoProMaxレンズモジュラーをつけた状態で縦にして水平ロックをするとカメラを横向きの状態に戻しても縦で撮影し続けてくれます。
まとめると相性がいいのは
- モータースポーツ
- FPV撮影
- タイムラプス・タイムワープ
- 縦動画
って感じでしょうか?
GoProMaxレンズモジュラーの弱点
僕はGoProMaxレンズモジュラーを持っており、使ってますが、あえてネガティブなこともお伝えします。
4Kや超スローモーションが撮影できなくなる
GoProMaxレンズモジュラーをつけると最大2.7K, 60fpsになります。
個人的には4Kで撮ったり、120fpsで撮ることもあるので不便です。
レンズの中心部が曇ることがある
気温の差がある冬などはレンズの中心部分が曇ってしまうことがあるようです。
全体が曇っていればまだ気づくかもしれないですが、一部だと見落としそうです。
撮影時に気づかなかったら使えない映像を量産して後から気付くみたいなリスクもありますね。
NDフィルターをつけれなくなる
映像表現にこだわる人はNDフィルターをつけると思います。
ところが、GoProMaxレンズモジュラーがあるとNDフィルターを使えません。
なので、多分、GoProMaxレンズモジュラーを買ったところでほとんど使わないだろうなと予想します。
ちなみに、NDフィルターについて知らない人向けに説明するとレンズに装着するサングラスのようなものです。
NDフィルターの主な役割としては白飛び防止とモーションブラー効果です。
日中の明るい時間に撮ると白飛びすることがありますが、それを避けることができます。
NDフィルターをつけると、動いている被写体に残像感が追加されるので映像がより人間の目で見たのに近くなります。
映像表現にこだわる人の多くがNDフィルターを使うのですが、GoProMaxレンズモジュラーをとるかNDフィルターをとるかになります。
まあ厳密に言えば、都度、付け替えればいいだけなんですが、現実問題、ちょっと面倒すぎる気がしますね。
なお、GoPro用のNDフィルターでハイクオリティのものは1万円くらいなのでちょうどGoProMaxレンズモジュラーと同じくらいです。
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標準でも普通の人には十分かも...
GoProMaxレンズモジュラーを買わなくても水平維持モードは使える
購入直後の標準レンズ状態でも水平ロック機能を使えるには使えます。
標準レンズの水平ロック状態で撮れる画角リニアだけと制限があるので、GoProMaxレンズモジュラーには劣りますが、それでも場合によっては十分なことも考えられるでしょう。
GoProHero9の手ブレ補正は優秀
Hypersmooth3.0をオンにするとかなり手ブレ補正をしてくれます。もう手ブレ防止はこれで十分だと思いますね。
水平維持と併用するとクロップされすぎるのがマイナスですが…。
これまでの説明だと、必要かどうかまだ判断できないかもしれないのでもうちょっと具体的に書きます。
GoProMaxレンズモジュラーは不要な人
頻繁に高解像度やハイフレームレートで撮る
上でも書いたので繰り返しになりますが、GoProMaxレンズモジュラーをつけた場合の最大の解像度は2.7K 60fpsになります。
4Kや5Kやスローモーション動画をメインで撮るなら不要です。
NDフィルターを愛用している
映像作品を撮る人などはNDフィルターを使いたいはずです。
そうなるとGoProMaxレンズモジュラーの出番は少ないでしょう。
短時間のクリップをつなぐスタイルの動画を撮る
Vlogとかだと1つのクリップが3秒くらいだったりするので標準の手ブレ補正だけで十分だと思いますし、155度の超広角が必要なシーンも限られることからGoProMaxレンズモジュラーは使わないかもしれないです。
最後に一言
自分に必要かどうか判断できましたか?
まあ、あっても困らないですが、どちらかというと緊急性は高くなくて必要に応じて使うアイテムかと思います。
もちろん絶対に必要な人もいると思います
以上、参考になれば幸いです。