最近はInsta360 X5にハマっています。
これまでに使ってきた360度カメラとの比較も踏まえつつ紹介します。
この記事の対象者
- Insta360 X5が気になっている
- 何ができるかを把握したい
- ぶっちゃけ、忖度なしの意見を知りたい
この記事でわかること
- X5の良い部分と伸びしろ
- よくある疑問・質問
- あなたにX5は必要か
Insta360 X5はどんなカメラ?

Insta360による360度カメラシリーズ5世代目。
X5のポイントは1/1.28インチのセンサーと交換式レンズ、インスタフレーム(モード)、トリプルAIチップです。
Insta360 X5でどんな映像が撮れる?
画質は上がっていて、立体感やディテールの残り方はこれまでに使ってきた360度と比較しても優れています。
色もいい感じです。



Insta360 X5の使い方
-
-
Insta360 X5のスタートアップガイド設定編【コレで失敗しない!】
Insta360 X5、いざ使いはじめたら色々と気になることが出てきませんか? 「本当にこれでいいの?」 今回はX5をVlogを使う上で、ここだけは押さえておきたい設定や考え方の部分を紹介します。 動 ...
Insta360 X5の好きなポイント
①1/1.28インチセンサー

高画質8K30fps

低照度撮影(PureVideoモード)

センサーサイズのアップと合わせて、トリプルAIチップが暗所でのノイズ低減や画質の向上につながっています。
同じところで撮影しても、モードの違いでこれだけの差があります(トリプルAIチップがノイズ処理や画像処理に貢献しています)。
②InstaFrame2.0

Insta360 X5で追加された『InstaFrame2.0』を選ぶと新しい撮影体験ができます。
- シングルレンズのように完成した映像(mp4)を作成
- 同時に360度でバックアップ撮影も可能
- トラッキングがあるのでシングルレンズ撮影と違ってフレームアウトのリスクが減る(構図が安定しやすい)
- リフレーミング作業が省略できるので、素早くシェアできる
「フリーフレーム自撮り棒」と合わせて使うことで物理的なコントローラーで操作できるようになるため、「構図」や「カメラワーク」の微調整がしやすくなり、映像のクオリティが安定します。

これまでの360度カメラの常識が変わりました。
③バッテリーパフォーマンス

公式サイトの数字だと8K30fpsの撮影で1時間30分持つとなっています。
ただし、これは実験室での結果なので、環境によっても差はあります。
僕が試した感じだと80分くらいでした。
バッテリー1個でこのくらい稼働できれば、予備バッテリーなしで普通に散歩できます。
もう少し余裕をもつなら容量のアップしたウルトラバッテリーの追加がおすすめです。

④セルフレンズ交換

X5からはユーザー自身でレンズ交換が可能になりました。
破損したり、傷がついてしまったレンズを修理に出すことなく、すぐに交換できます。
⑤クリアな音声

条件付きではありますが、リデザインされたウィンドガードとアルゴリズムで本体マイクで収録した音声も聞き取りやすくなっています。
(風が強めの日に風切り音低減を試したところ、けっこうしっかり風の音を拾っちゃってました。)
X5を自撮り棒に接続して使うとカメラの位置が遠くなるため、自分の声を拾いにくくなりますが、その場合は、別売のワイヤレスマイク『Mic Air』を使うことでしっかりと音声収録できます。
Insta360 X5の残念なポイント
これまでに使ってきたInsta360 Xシリーズと比較して残念に感じたところをお伝えします。
内蔵SDカードがない
最近、DJIのアクションカメラはSDカードがなくても使えるように小容量のSDカードを本体に内蔵しはじめています。
これによるメリットは多いため、Insta360のカメラでも早く標準装備にしてもらえればうれしいです。
内蔵SDカードのメリット
- 短時間の撮影ならSDカードが不要
- SDカードを忘れたり、壊れてしまった場合でも撮影できる
- SDカード容量がフルになってしまった場合にも対処できる
一部の設定で8Kが選択できない
X5ではActive HDRやi-Logは5.7Kまでに制限されています。
(8K素材のほうが、リフレーミングやズームの自由度が高いです。)
安定性と画質を両立させるための設計ですが、表現を重視したい派としては8Kが使えないのが少し残念です。
アクティブHDR

アクティブHDRが必要な場面でも8Kが選択できないため、解像度を5.7Kに下げる必要があります。

iLog

iLogも8K対応していないため、カラーグレーディングは妥協することになります。
アダプティブトーンは使いどころが少し難しい

「Active HDR」の他に「アダプティブトーン」という設定が増えました。
アダプティブトーンをオンにすることで難しい撮影環境でAIが自動調整してくれます(ダイナミックレンジ・明るさ・コントラスト・色の最適化)。
これに関して、ポジティブに言えば、選択肢が増えましたが、ネガティブに言えば、複雑化しました。
いろんなパターンがあるのでけっこう悩ましいです。
- 8K(Active HDR OFF + アダプティブトーン OFF)
- 8K(Active HDR OFF + アダプティブトーン ON)
- 5.7K(Active HDR ON + アダプティブトーン OFF)
- 5.7K(Active HDR ON + アダプティブトーン ON)
この特徴をしっかり理解して使い分けるのは大変です。
使い分けのポイントは別記事で書くことにします(現在、Insta360 X5 設定編を準備中)。
Insta360 X5を買う前に知っておきたいポイント
暗所でのパフォーマンスはどうですか?
PureVideoモードは低照度下の撮影モードとしてかなり使えます。


360度モードの標準動画(Standard)で暗すぎる時にはPureVideoを選んだほうが間違いなく明るく撮れます。
ただし、夜 = PureVideoは正解ではない
暗い時間帯はすべてPureVideoで撮ったほうがいいかというと必ずしもそうとも言えません。
色々試行錯誤した結果、「光によっては標準動画モード(Standard)のほうが雰囲気が出るんだな」という学びもありました。

↑はほぼ互角ですが、↓は標準動画(Standard)のほうが立体的に見えませんか(PureVideoはなんかのっぺりしています)。

なので、結論としては
雰囲気重視(メリハリをつけたい)⇒ Standard
情報量重視(顔や服も映したい)⇒ PureVideo
みたいな使い分けになるのかなと思います。
どっちを選んだとしても手ブレ軽減には限界あり...

どちらのモードを選んだとしても、暗くなってからの撮影でカメラを動かすと(あるいは不可抗力で動いてしまうと)意図しないブレが発生してしまうことがあります。
カメラワークを使うならジンバルを使って物理的にブレを抑えたほうがうまくいきます。
ジンバルが気になる ⇒ Insta360 Flow2 Proのレビューを見る
熱停止する?
本体温度が上がりすぎた場合に、シャットダウンする可能性はあります。
テストでは30分くらいで止まりました。
テスト環境
- 8K30fps
- 屋内(気温26度)
- 屋外(気温31度)
- 無風
アダプティブトーンをONにすると負荷のかかり方が変わるので、OFFで使うよりもちょっとだけ早く停止します。
ただ、普段は無理のない使い方をしてることもあり、撮影中に停止したことはこれまでに一度もありません。
X5はそもそも熱が上がりすぎないように高負荷の設定が選べないようになっています。
(止まるとすれば、例えば、高温 × 無風 × 高画質設定 × 長時間撮影などの条件が重なった時です)
オーバーヒートを防ぐポイント
- 直射日光を避ける
- 長時間の連続撮影を避ける
- 熱がこもらないようにする
- 解像度を下げる
レンズ交換ってどうなんですか?
レンズ交換セットを使ってセルフ交換できます。実際にやってみましたが、かなり簡単でした。

DJI Osmo360と違う点は?

スローモーションやカラーグレーディングといった表現力の面ではDJI Osmo360のほうが優れていると感じるところもあります。
一方で、編集作業を簡単にする仕組みはInsta360 X5のほうが進んでいます。
次のように考えてみてください。
- 使いやすさで選ぶ ⇒ Insta360 X5
- 映像表現にこだわる ⇒ DJI Osmo360
-
-
Insta360 X5 vs DJI Osmo 360|どっちが買いか?
360度カメラの市場においては、Insta360が圧倒的王者でしたが、ついにDJIも参入してきました。 X5買おうと思ってたのにDJIも出したんだ... どっちにしよう?迷うなぁ っていう人も多いんじ ...
SDカードの容量はどうすればいい?

ほとんどのケースでは128GBあれば、1回の撮影に十分です。
余裕をもつなら256GBでしょうね。
余裕を持っておきたい ⇒ 256GB
バランス重視 ⇒ 128GB
リスクを抑えたい ⇒ 64GBの複数枚運用
フリーフレーム自撮り棒って何ができるんですか?

フリーフレーム2.0 × フリーフレーム自撮り棒で撮影中、カメラ本体に触れずにコントローラーやジョイスティックで操作できるようになります。
構図やカメラワークのクオリティの安定に繋がるので、ジンバル操作に慣れている人にはおすすめのアクセサリーです。
自撮り棒との違い
- タッチスクリーンに表示されてるバーチャルジョイスティックよりも使いやすい
- 撮影中にズームなどの操作ができる
- 撮影中に被写体トラッキングを使える
- 三脚がついている
Insta360 X5はどんな人にオススメのカメラか

360度カメラを何台も使ってきてわかりましたが、「何でもこれ一台で」という万能カメラとは考えないほうがいいと思います。
「適材適所でピンポイントで使うサブカメラ」なんです。
背景をぼかしたりできるカメラのほうが手っ取り早くプロっぽい綺麗な映像を撮れます。
でも、360度カメラじゃないと撮れない映像っていうのは間違いなくあるので、そのために使うイメージです。
それをわかった上で必要性を感じたら導入してみてください。
以下に該当するような人に向いています。
- メインカメラが他にある
- 編集環境が整っている
- 360度撮影が必要だが編集作業(リフレーミング)は最小限にしたい
- 表現力の追求よりも使いやすさを選ぶ
画質やカラーグレーディングにはまだ伸び代あり
センサーサイズやレンズの制約から、同価格帯の一般的なカメラと比較して画質は劣ります。
2つのレンズによって露出が決まるので、明るさのコントロールも難しいです。
僕自身、綺麗に撮りたいものはiPhoneかOsmo Pocket3で撮るようにしています。
その上で360度カメラをサブカメラで使う2台体制です。
編集環境もある程度必要
360度映像を最大限に活かすためには高解像度での撮影が必須ですが、その分データ量も増えます。
編集時のPCへの負荷も高まるため、マシンの性能とストレージ容量はそれなりに必要です。
ただし、従来の編集作業の煩雑さが大幅に軽減されている
これまでの360度カメラの常識で言えば、撮影後に多くの編集時間を費やすのが当たり前でした。
一般的なカメラ映像の編集とはまったく異なり、撮影時には画角を気にしなくて済むという利点がある反面、後から膨大な映像の中から見せたい部分を探し、切り抜く作業は想像以上に手間がかかっていました。
それがX5からInstaFrame2.0が導入されて、「360度動画」と「通常動画」のいいところどりができるようになって世界が変わりました。
360度カメラじゃないと撮れない映像
弱点があるとはいえ、360度カメラでしか撮れないユニークな映像が存在するのも事実です。
例えば、
旅行先でのダイナミックな風景
通常のカメラでは追いきれない被写体の動き


360度カメラの特性をうまく活用すれば、通常のカメラだけでは表現できない価値ある映像を生み出すことができます。
メインのカメラでじっくりと撮るべき映像
360度カメラでなければ撮れない映像
2つを分けることで、より映像制作の幅が広がるはずです。
Insta360 X5をレンタルできるサービス

360度カメラの魅力は、スペック表やレビューだけではなかなか伝わりません。
とならないようにまずはレンタルして使ってみるのも悪くないですよ。
Insta360 X5をレンタルする ⇒ Insta360 レンタルサービス比較表
最後に
YouTubeでInsta360 X5の動画を再生リストにしています。
Insta360 X5 再生リスト
シリーズ化してアップしていく予定なので引き続きチェックしてみてください。