このページではVlogエントリーに最適なカメラの選び方を紹介します。
この記事の対象者
- Vlog用カメラの購入を検討しはじめた
- 何気ない日常(ライフスタイル)旅先の風景を発信したい
- 子どもやペットの成長記録を残したい
- 料理やガジェットのレビュー動画を作りたい
この記事でわかること
- 予算10万円で選べるカメラのタイプ
- それぞれのメリット・デメリット
- あなたの使い方マッチするカメラの種類
Vlogカメラに必要な条件とは?
「カメラ 10万円以下」とかで検索すると予算ありきでVlog用途に向かないカメラが紹介されているケースがあります。
「10万円で買える写真撮影向きのカメラ」
「古いモデルが値下がりしててお得」
今回はそういう切り口ではなくてあくまでもVlogには向くモデルを扱います。
じゃあ、どんなカメラが良いのか?
最優先でチェックしておきたいのが以下の条件です。
最低条件
- ①コンパクトなサイズ感(軽さ・大きさ)
- ②4K画質(解像度・手ブレ補正・画角)
- ③確認用モニター(自撮りの確認用)
①サイズ感(軽さ・大きさ)
いろんな場所に持っていく前提で考えると携帯性(小さい&軽い)がかなり重要です。
ミラーレスカメラがオススメされているのをよく見かけますが、重いです。
最初に買うカメラとしてはおすすめしません。
ポケットに入るくらいが身軽で便利
小さなカメラは大きなカメラと比較すると画質的な限界もありますが、逆に荷物が減って行動範囲が広がります。
もちろん、室内で撮るタイプの人なら大きくてもいいんでしょうけど...。
Vogの場合、高画質じゃなきゃダメっていう場面は限られます。
大きいカメラのデメリット
大きいのもそれはそれでけっこう大変なんです。
買った時はテンションが上って外に持ち出そうという気にもなるんですが、「重いし、今日は置いて行こう」ってなりがちです。
そもそも目立ちます。遠くからでもなんか撮ってる感じが出るから周りの視線が気になったりしますからね。最悪の場合、トラブルに発展することも...。
あと、カメラサイズに比例してアクセサリー類も高価になることですね。
大きいカメラを使うのはもうちょっと慣れてからでもいいんじゃないでしょうか?
②画質(画角・解像度・手ブレ補正)
コンパクトさが重要とは言っても、最低限の画質はもちろん大事です。
Vlogで注意したい画質に関する項目
- 解像度
- 映像のブレ
- 画角(カメラに映る範囲)
4K解像度はフルHD以上
2024年現在だと4Kがスタンダードとなっていて、フルHD性能は必須レベルですね。
Vlogに必要な解像度
- フルHD:必須
- 4K:標準
- 5K以上:別になくていい
解像度が無駄に高くてもスマホで見る分には無意味ですし、SNSによってはそもそも圧縮されて低画質になっちゃうのですが、今はテレビでYouTubeを見る人もけっこういます。
今後、大きな画面で見る人は増えるかもしれません。
なので4K撮影は「スタンダード」としました。
強力な手ブレ補正機能
歩いて撮るとどうしてもカメラが動いてブレは生じます。
手ブレ補正機能が優秀なカメラで撮るとかなり揺れが軽減されて見やすくなります。
広角撮影ができる
vlogで活躍する画角(画面に映る範囲のこと)は超広角~標準です。



超広角撮影できれば、狭い場所でも画面内に収まるので安心です(現実世界ではスペースがなくて引いて撮れないことも多いです)。
③前面モニター(自撮り確認用)
撮影中に写りを確認できるフロントモニターもあったほうがいいです。ミスショットが少なくなります。
古いモデルやコンパクトさが売りのモデルはモニターなしだったりするんですが、感覚が掴みづらいです。
接続エラーや重さ、スマホを別の用途で使えないなどかなり不便なんです。

予算10万円!Vlogエントリー用カメラのタイプ
3つの選択肢
- アクションカメラ|おすすめ度:
- ポケットジンバルカメラ|おすすめ度:
- SONY VLOGCAM|おすすめ度:
携帯性重視派にはアクションカメラがオススメ
アクションカメラについて
アクションカメラはGoProの創設者ニック・ウッドマンがサーフィンを撮るために開発したのが原点です。
そういった背景があり、小さいのに幅広い環境に対応できます。
主な強み
- コンパクトさ
- 防水性能
- 俊敏性
- 丈夫さ
- スローモーション撮影性能
主な弱点
- パンフォーカス(背景がボケない)
- 暗所性能が低い
- 写真撮影にはあまり向かない
アクティビティを撮りたい人、外に持っていきたい人にはアクションカメラがピッタリです。
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画質重視派にはVLOGCAMシリーズがオススメ
SONY VLOGCAMについて
ソニーがVlog撮影に特化したモデルとして開発したカメラです。
サイズ感のわりには表現力があるため、人物を撮ったり商品レビュー(料理・ガジェット)などで活躍します。
主な強み
- 高画質
- 高音質
- そこそこ小さい
- 操作がかんたん
- 写真もそこそこいい感じで撮れる(ZV-1Fは動画中心の機種です)
主な弱点
- (アクションカメラと比較すると)衝撃に弱い
- 4Kスローモーションができない
- 防水性能がない
代表例
ZV-1
ZV-1F
ZV-E10
Vlog用カメラだけにVlogでよく使う機能がメニューにあるのがうれしいところ。
本格的なカメラだとVlog用メニューとかはないので初心者だと「どうしていいかわからない」ってことになりがちですが、VLOGCAMなら使えるはずです。
バランス重視派(携帯性&画質)にはポケットジンバルカメラ
ポケットジンバルカメラについて
ジンバルカメラは手ブレ補正用の装置(ジンバル)とカメラが一体になったタイプのカメラです。
アクションカメラやコンデジが手ブレ補正をカメラ内部でデジタル処理するのに対して、ジンバルカメラはジンバルによって物理的にブレを軽減します。
日中の環境ならどちらの方法で手ブレ補正しても違いが少ないのですが、暗所で撮った映像を比べると物理的なジンバルによる手ブレ補正のほうが電子手ブレ補正よりもきれいに撮れます。
代表例
DJI Osmo Pocket3
ポケットサイズなのにジンバル付き。4K対応で画質もよいといういいとこどりです。
オートフォーカス性能があるので背景ボケも楽しめます。
主な強み
- ポケットに入るサイズ感
- オートフォーカス性能
- 暗所にも強い
主な弱点
- 防水じゃない
- バッテリーライフが短い
- 縦動画が撮れない
- 動き出しには若干時間がかかる
- 衝撃に弱い
- ジンバル操作に慣れが必要※
※ジンバルを使うことでなめらかなら映像を撮れる反面、被写体が子どもとかペットのように予測不可能な動きをすると追いきれずにフレームアウトすることがあります。
動く被写体を追いかけるのはアクションカメラかVLOGCAMを使った手持ち撮影のほうが結果的にうまくいきます。
10万円で本当に大丈夫なのか?
「高いカメラを使わないと見られないんじゃない?」と考える人もいるかも知れませんが、経験上、使うカメラはそこまで重要じゃないです。
最低限のクオリティをクリアしているなら見られる可能性は全然あります。
具体的に挙げると
- 解像感(他の動画と比べてが明かに粗い)
- 手ブレ(見てて酔いそう)
- 音(ノイズが不快)
などができていることが最初の数秒でチェックされている部分です。
(もちろん使っているツールのせいで内容が伝わらないのだとしたら問題ですが、この範囲は10万円のカメラでも十分に対応可能です。)
その上で、動画の内容が視聴者のニーズに合っているかが見られています(面白い、タメになるなど)。
人気のあるチャンネルはクオリティとニーズの部分を当たり前にクリアした上で総合力(コンセプト・ネタ・編集など)で支持されています。
例外
映像表現の細部にまでこだわる作品を制作するのが目的であれば、高性能な機材は必要です。
正直、今回紹介した機材ではそのレベルの表現は少し難しいかもしれません。
Vlogを始める多くの人は、自分が達成したい目的があってその手段としてカメラを使っているはずです。
だからこそ、重要なのは、そのツールがその目的達成に役立っているかどうかです。
映像作品のクリエイターにとって、映像表現が最大のゴールなので、トップレベルの機材を使うのは理にかなっています。
一方で、Vlog発信者のゴールは映像そのもの以外のところにあるのではないでしょうか。
もし、カメラや周辺機器にこだわりすぎて目的から逸れてしまうなら、本末転倒と言えるでしょう。
最後に
今回は10万円あればVlogを始められるエントリー用にオススメの安いカメラを紹介しました。
ざっくり言って2020年以降に発売されたカメラはVlog用途で使えるものが多いです。
ただ、何でもいいっていうわけじゃなくて、それぞれ得意・不得意を把握した上で目的に合わせて選ばないと失敗します。撮りたいものを予めクリアにしておきましょう。
あとは保険的な意味でレンタルもオススメ。何回か実際に使ってみて本当に必要だと思った場合のみ買うことにすれば後悔しません。