カメラをはじめたらまずはレンズだと思いますが、未経験のうちはどこから攻めるべきか、チョイスは迷いますね。
僕はカメラデビュー当時、本体だけ買ってレンズを選ぶ時点で次のように考えていました。
- まずは数を揃えたほうがいいのか
- いや多分、使いこなせないから1本だろ
- 別に撮りたいものが決まってるわけじゃないからな
- 基本と言われる50mmあたりは押さえておくべきかな
- 汎用性が高いのはどうだろう
- とりあえず評判のいいやつを買ってみるか?
で、タイトルからも想像がつくと思いますが、結果的には汎用性が高くて写りも最高レベルの2470GMレンズ一本だけでカメラ人生をはじめることにしたわけです。
その後、経験値が増えてわかってきたこともあり、初心者になら多少、お伝えできそうなこともある気がしてきました。
ということで、2470GMレンズを購入を迷っている初心者に向けて現時点の考えを書きます。
このページの画像はすべてこのSEL2470GMレンズで撮っています。
カメラ初心者がいきなり2470GMレンズを選ぶのは悪くないと思う理由
①ズームレンズのほうが幅広く活躍するから
レンズは「単焦点レンズ」と「ズームレンズ」に分類できますが、僕はズームレンズのほうがいろんな場面で対応しやすいと感じています。
そもそもわからない人向けに説明すると...
単焦点レンズ
一つの画角を専門にしているレンズです。
- 35mmレンズ
- 50mmレンズ
- 135mmレンズ
などがあります(大きく撮りたい時などは自分が被写体に寄らないといけません。)。
逆に単焦点ならではの良いこともあって、特化しているだけにズームレンズの35mmで撮るよりもハイレベルな写真が撮れます。(多分、ボケ感は単焦点のほうがズームレンズよりもボケます。)
後は単焦点レンズのほうが圧倒的に軽くて持ち歩きは楽。
ズームレンズ
クルッとひねるだけで簡単に大きさを変えられるから自分で動いて距離感を変える必要がなくて便利なんです。
例えば、「これ以上近づけません」とか「そもそも動けない」みたいな状態って少なくないですよね。
つまり、単焦点レンズはズームレンズと比較すると使えるシーンが限られているんです。
かなり腕前に自信がなければ、単焦点レンズ一本だけ持って出かけるのは勇気がいると思います。
もちろん途中でレンズを交換するということは可能ですが、問題もありますしね。
外でのレンズ交換は結構リスクもあります
写真を始めたてで慣れてない時は、カメラを扱う大変さを甘くみがちです。
「レンズ付け替えなんて余裕でしょ」と思いきややってみると意外と面倒ですからね。
例えば、レンズ交換時にゴミが入らないように別の場所に移動することもありますし、バッグに入れて運んでいる時にトラブルが発生することもあります。精密機器だから落ち着いた環境で慎重に扱ったほうがいいのは間違いないんですよ。
(ゴミがついてしまったら、大きい画面で見た時に台無しになっていることに気付くかもしれません。あるいは荷物が増えて運ぶのが嫌になるかも。)
その点で交換が少なくて済むのはやっぱりズームレンズの良さですよ。
単焦点からデビューすると他のレンズの画角の感覚がつかみにくい
他の人の作品を見て何mm位で撮ったんだろうなというのがわかったり、何mmと言われてイメージができる感覚ってけっこう大事だと思います。
ズームレンズを1年も使っていれば、瞬時に画角(フレーム内で被写体が写る範囲)を手元で切り替える感覚はつかめますが、単焦点だとその感覚を得るのはなかなか難しいんじゃないですかね。
これは多分、何回も何mmで撮るか試行錯誤しているうちにわかってくるものでしょう。
ちなみに僕は撮りたいものが決まっているタイプではありません。
けっこういろんなものに興味があって、一つに絞れないから優柔不断とも言えます。
そんなユーザーが単焦点レンズを最初に買うと恐らく困るんですよね。
②それなりにボカすることができるから
前景や背景をボカしたいからミラーレスを買ったというケースだと、やっぱりボケにはこだわりたいはずです。
(ボケっていうのは基本的にF値が小さいほどよくボカせるんですが、単焦点レンズのほうがF値は小さい傾向があります。F1.4はかなりボケるイメージ、F22とかだとクッキリです。)
そうなると単焦点レンズを買おうとなりますが、待ってください。2470GMのF値はF2.8からF22まであります。
けっこうボカせるんです。
ただし、ポートレートメインならもうちょっとボケがほしい人もいるかも
人がたくさんいるコミケのような会場でコスプレイヤーを撮るなら、もうちょっとボケていたほうがいいかもという気もしません。
そういう場合はやっぱり単焦点レンズがいいです。
判断についてまったく後悔はないが、今ならほかにも2つの選択肢が見えている
2470GMは金額的に高価なので、初心者がいきなり手を出すのは勇気がいるかもしれません。
他のレンズを2~3本買えてしまいますからね。
そこで実は代案があります。
①純正レンズは諦める
それはソニーの純正レンズを諦めて別のブランドのレンズを選ぶということです。
具体的にはスペック的に近いタムロンの28-75mmを選べば価格は2分の1以下になります。
軽さや画質的な面で良い評判も多いです。
ぼくが今、2470GM持ってなかったとしたら、これを代わりに買って残りのお金を他の機材に回す可能性が高いですね。
ちなみに僕はα7III+2470GMの組み合わせでジンバルに乗せて動画を撮ってみたこともありますが、重さ的にかなりギリギリで大変なんです。
そういう点では軽いほうが有利なのでやっぱり魅力ですね。
②レンタルサービスで必要な時だけ借りる
レンズって必ずしも買う必要はなくて、「使用頻度が低いものはレンタルでもいいのかな」と考えるようになりました。
というのも、定額を支払えばレンズをレンタルしておけるサブスクリプションサービスも登場しています。
人気のあるカメラサブスク
多くの選択肢があって月額もかなり安いんですよね。
あとカメラ本体の操作を覚えるのは時間がかかりますが、レンズって操作自体で覚えることは少ないからすぐに使えるというのもあります(もちろん慣れない画角とかもあるので簡単とは言いませんが)。
最後に
レンズ以外に買ったものはミラーレスカメラ初心者時代に揃えた周辺機材※失敗談ありに書きました。
ボディの話は↓にまとめています。
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僕がはじめてミラーレスを買った時、「スマホよりワンランク上のものがほしい」くらいで知識なしのド素人でした。 当然、ソニーのα7シリーズ(α7 / α7R / α7S / α7C)は何が違うのかなんてさ ...