使いやすいアクションカメラと言えばDJIのOSMO Actionシリーズでしたが、Insta360からその存在を脅かすモデル『Ace Pro』が出ました。
両カメラを比較してどのような違いがあるのか、どちらを選べばいいのかがわかるようにまとめてみます。
この記事の対象者
- アクションカメラの購入を検討しはじめた
- Insta360 AceProとOSMO Action4が気になっている
- 自分の使い方にマッチするほうを知りたい
この記事でわかること
- 各カメラの強み・弱点
- あなたに向いているのはどちらか
今回比較するカメラ
Insta360 AcePro
Insta360がライカと共同開発したアクション仕様のカメラ。
Insta360社の中では最もタフなシリーズです。
OSMO Action4
OSMO Actionシリーズの2023年版。
Insta360 AcePro vs OSMO Action4 比較表
Insta360 Ace Pro | OSMO Action4 | ||
---|---|---|---|
発売時期 | 2023年11月 | 2023年8月 | |
①デザイン面 | 重量 | 179.8g | 145g |
サイズ | 71.9 × 52.12 × 38.5 mm | 70.5 × 44.2 × 32.8 mm | |
バッテリー容量 | 1650mAh | 1770mAh | |
撮影可能時間 | 最大100分 4K@30fps | 最大160分 1080p@24fps |
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急速充電 | |||
ストレージ (SDカード) | 最大1TB | 最大512GB | |
前面スクリーン | 0.7インチ | 1.4インチ タッチ式 |
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背面スクリーン | 2.4インチ フリップ式 | 2.25インチ | |
防水性能 | 本体のみ:10mまで ケース利用時:60mまで | 本体のみ:18mまで ケース利用時:60mまで |
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動作温度 | -20°C〜40°C | -20°C〜45°C | |
マウント設計 | マグネット式 | マグネット式 | |
ハンズフリー制御 | ボイスコントロール ジェスチャーコントロール | ボイスコントロール | |
②映像面 | センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/1.3インチ |
絞り | f2.6 | f2.8 | |
ISO | 100-6400 | 100-12800 | |
アクティブHDR | 自動 | 自動 |
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解像度@最大fps | 8K@24fps 4K@120fps | 4K@120fps | |
最大ビットレート | 170Mbps | 130Mbps | |
画角 | アクション広角|16mm 超広角 デワープ FPV | 超広角|11mm 広角|12mm 標準|15mm |
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最大FOV | 155° | ||
アスペクト比 | 2.35:1 16:9 4:3 | 16:9 4:3 |
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ズーム | クラリティズーム | デジタルズーム | |
NDフィルター装着 | |||
低照度撮影モード | |||
カラープロファイル | 標準 鮮やか フラット | ノーマル D-Log M |
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ビット深度 | 8-bit | 8-bit 10-bit |
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水中色精度 | アクアビジョン2.0 | ||
手ブレ補正 | オフ FlowState 低 FlowState 標準 FlowState 高 水平維持45度 水平維持360度 | 無効 RockSteady 3.0 RockSteady 3.0+ HorizonBalancing HorizonSteady |
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自撮り棒除去 | ※クラウドへのアップが必要 |
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マイク数 | 3 | 3 | |
外部マイク | 対応 アクセサリー必要 | 対応 アクセサリー不要 |
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定価 | 本体のみ | 67,800円 | 58,300円 |
マーカー部分は比較した時にアドバンテージになっていることを意味しています。
ここからは表をもとに両カメラのデザイン面や映像に関することを中心に比較します。
その後、それぞれのカメラに向いているパターンをまとめることにします。
Insta360 AceProの特徴
- フリップ式スクリーン
- ジェスチャーコントロール対応
- 低照度のパフォーマンス(PureVideo)
- クラリティズーム
- 写真解像度が高い
- バックグラウンドで転送できる
- Action4にない機能が多い
- サイズ感はやや大きい
- 簡素化された前面スクリーン
- 10bitカラー・Log撮影非対応
OSMO Action4よりも良い点
フリップ式スクリーン
背面スクリーンを前に向けられるのは自撮り時に2つの点で優れています。
自撮り時のメリット
- 画角を確認しやすい
- 設定変更時にいちいちひっくり返す必要がない(背面に回り込む必要がない)
もちろん自撮りだけではなく、ローアングルで撮影する時の確認にもよいですね。
ジェスチャーコントロール対応
録画ボタンを押す代わりにジェスチャーを合図として使えます。
:録画スタート&ストップ
:写真撮影用のカウントダウンスタート
描写力の高さ
実用するかは置いておいて8K撮影できますし、最大ビットレートも高いので描写力ではAceProに分があります。
クラリティズームにも対応
Action4(デジタルズーム)はズームすると画質が下がりますが、Ace Proのクラリティズームはズームしても画質をキープできます。
低照度のパフォーマンス(PureVideo)
Action4と比較して暗いところで撮影した時のクオリティが違います。
主な違い
HDR性能
スペック表ではわかりませんが、HDR性能もAce ProはAction4より優れています。
明暗差の激しい場所でも白飛びしません(トンネルの出口や車内から窓の外を撮る時など)。
写真解像度が高い
解像度比較でAction4をリードしています。
写真解像度
- Insta360 Ace Pro:4,800万画素
- OSMO Action4:1,200万画素
バックグラウンドで転送できる
データをカメラからスマホに移動したい時、アプリを閉じても転送が継続されます。
その他
使用頻度がそこまで高くなさそうな地味な部分ではありますが、AceProに搭載されていてAction4にはない機能は多いです。
Action4には搭載されていない機能
- 録画の一時停止・キャンセル機能
- スタートレイル・ループ動画・予約録画
- アプリでのモーションブラー
- AIハイライトアシスタント(AIによるベストシーンのピックアップ)
OSMO Action4よりも劣る点
サイズ感はやや大きい
ほんのわずかですが、Action4よりも本体サイズが大きくて重くなります。
前面スクリーンが簡素
AceProのフロントスクリーンはタッチパネルになっておらず、サイズも小さいです。
また、表示できるのは文字情報だけです(フリップ式スクリーンを後ろ向きに戻すと自撮りをモニタリングできなくなってしまいます)。
10bitカラー・Log撮影非対応
最新のアクションカメラは10bitカラーがスタンダードとなりつつある中でAce Proは8bitです。
また、Log撮影には対応しておらず、カラープロファイルはフラットまでとなっています。
OSMO Action4の特徴
- 耐久性が高い
- 10bitカラー・Log撮影対応
- 外部マイクの使いやすさ
- 価格が安い
- 機能
- 画質
Insta360 AceProよりも良い点
耐久性が高い
Action4はInsta360 Ace Proよりも故障リスクが少ないと考えられます。
- フリップ式スクリーンがない
- レンズカバーが交換式となっている
- 本体のみでの防水性が高い
Action4は修理が必要となる要因を極力排除しています。
10bitカラー・Log撮影対応
カラーグレーディングを楽しみたいと考えているなら10bitカラー&Log対応のAction4のほうが有利です。
8bitでは表現できる色が10bitよりも少なく、色編集の際に色ムラが発生しやすいため。
8bit vs 10 bit
- 8bit:約1600万色
- 10bit:約10億色
色編集の程度にもよりますが、8bitカラーの動画素材だと空などグラデーション部分に縞々が入ることがあります。
よく見ると8bit側はムラが発生しているのがわかりますか?これは8bitで再現できる色が10bitカラーよりも少ないために起こります。
外部マイクの使いやすさ
メーカー純正のDJIマイクならカメラのUSBポートに直接差し込んで使えます。
Ace Proはアクセサリー(外部マイクアダプタ)を使う必要があり、費用と手間は増えます。
価格が安い
約1万円の価格差があります。
ミニマルなのが逆にいいと感じる人もいるかと思います。
Insta360 AceProよりも劣る点
機能
Ace Proのほうが多機能です。
画質
暗所での性能やズーム時の画質などはAce Proにリードを許しています。
Insta360 AceProに向いているパターン
- Vlog用の使いやすさを求めている
- 暗所で撮影する
 
Vlog用カメラとしての使いやすさを求めている
フリップ式スクリーン・ジェスチャーコントロール・自撮り棒除去などはAction4よりも使いやすい部分です。
暗所で撮影する
室内やナイトシーンで使う予定があるのであれば、暗所性能が高いAce Proを選んだほうが失敗がありません。
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セールの主な対象モデル
- Insta360 X4
- Insta360 GO3S
- Insta360 Ace Pro & Ace
- Insta360 GO3
- Insta360 X3
- Insta360 ONE RS ツイン
- Insta360 ONE RS 4K
- Insta360 Flow
OSMO Action4に向いているパターン
- 激しい撮影にも耐えられるクオリティを求めている
- 10bitカラーで撮影したい
アクションシーンやエクストリームスポーツで使う
リスクの高い使い方をするならAction4が有利です。
AceProのデザインは相対的に見て故障リスクが高いですが、一度故障すると修理で戻ってくるまでにしばらくかかりますし、手続きも大変です。
カラーグレーディングをしたい
Ace Proは8bitカラー撮影のみとなっています。
迷ってるならレンタルしてみるのもオススメ
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Ace Proで撮った動画
最後に
あくまでもアクションカメラとしての役割を求めるか、Vlogカメラとして使うかによって意見が分かれそうですね。
よければアンケートに投票して教えてください。