今回はInsta360のGO3SとAce Pro2を比較します。
「ぶっちゃけ、どっちがいいの?」と疑問を感じてる人も多いでしょう。
結論から言うと正解は人によって違います。
それぞれのカメラがどんな人に最適なカメラなのかをまとめます。
この記事の対象者
- Insta360のアクションカメラを検討中
- GO3SとAce Pro2で悩み中
- どちらが自分に合うか知りたい
この記事でわかること
- それぞれの強み
- GO3Sが合う人とAce Pro2が合う人
今回比較するカメラ
Insta360 GO3S
世界最小のウェアラブルなアクションカメラシリーズです。
GO3Sでは小型&軽量のポータビリティはそのままに4K撮影に対応しました。
Insta360 Ace Pro2
Insta360とライカの共同開発「AceProシリーズ」は描写力(最大8K)とタフさを兼ね備えた次世代のアクションカメラです。
デュアルAIチップ方式で演算能力がAceProの2倍となり、クオリティはさらに磨きがかかっています。
Insta360 GO3S vs Insta360 Ace Pro2 比較表
Insta360 GO3S | Insta360 Ace Pro2 | |||
---|---|---|---|---|
発売時期 | 2024年6月 | 2024年10月 | ||
①デザイン面 | 重量 | 39.1g(本体) 96.3g(ケース) | 177.2g | |
サイズ | 63.5 x 47.6 x 29.5mm(ケース) | 71.9 × 52.2 × 38 mm | ||
バッテリー | 容量 | 310mAh(本体) 1270mAh(ケース) | 1800mAh | |
撮影可能時間 | 本体のみ38分 ケース併用時Max140分 | 最大100分 | ||
条件 | 1080p30fps | 4K30fps | ||
急速充電 | ||||
ストレージ | タイプ | 内蔵式 | マイクロSDカード式 | |
容量 | 64GB 128GB | 最大1TB | ||
スクリーン | 前面 | 0.7インチ | ||
背面 | 2.2インチ フリップ式 | 2.5インチ フリップ式 |
||
防水性能 | 本体のみ | 10mまで ※アクションポッドは防水機能なし | 12mまで 潜水ケース利用時:60mまで |
|
動作温度 | -20°C〜40°C | -20°C〜45°C | ||
マウント設計 | マグネット式 | マグネット式 | ||
ハンズフリー制御 | ボイスコントロール | |||
ジェスチャーコントロール | ||||
録画キャンセル | ||||
Apple Find My | ||||
②映像面 | センサーサイズ | 1/2.3インチ | 1/1.3インチ | |
絞り | f2.8 | f2.6 | ||
ISO | 100-3200 | 100-6400 | ||
最高解像度最大fps | 標準モード | 4K30fps 2.7K50fps | 8K30fps 4K120fps |
|
HDRモード | 撮影後にDolby Visionオン | 4K60fps |
||
低照度撮影モード | 4K60fps |
|||
最大ビットレート | 120Mbps | 180Mbps | ||
画角 | アクション広角 超広角 デワープ メガ広角 狭角 | アクション広角 メガビュー 超広角 デワープ リニア |
||
水平維持 | 45度 360度 | 45度 360度 |
||
最大FOV | 157° | |||
アスペクト比 | 16:9 4:3 1:1 | 2.35:1 16:9 4:3 |
||
ズーム | デジタルズーム | クラリティズーム | ||
カラー | 標準 鮮やか ポートレート | 標準 鮮やか |
||
フラット | フラット | フラット | ||
Log | i-Log | |||
ビット深度 | 8-bit | 8-bit | ||
水中色精度 | アクアビジョン2.0 |
|||
NDフィルター装着 | ||||
手ブレ補正 | オフ 標準 高 最大 | オフ 低 標準 高 |
||
マイク | マイク数 | 2 | 3 | |
外部マイク接続 | ||||
定価 | 本体のみ | 64GB|61,800円 128GB|65,800円 | 64,800円 |
マーカー部分は比較で上回る箇所です。
ここからはデザインや映像に関することを中心に比較し、それぞれのカメラがどんな人・どんな用途に向いてるかまとめます。
Insta360 GO3Sの特徴
デザイン仕様
分離式
カメラとアクションポッドが分離します。
親指サイズのカメラ
マグネット式の親指サイズカメラは頭や胸に取り付けてハンズフリーで撮影することができます。
サイズや軽さのおかげで装着のストレスもありません。
もちろん壁や柱などへマウントすることもできます。
アクションポッド
アクションポッドは遠隔から本体を操作するリモコンとしても機能します。
プラスティック素材
素材が軽さに寄与しています。
一方でAcePro2ほどのタフさはありません。
ストレージ内蔵式
ストレージ容量は最大128GBとなります。
AcePro2は最大1TBまで対応できますが、それと比べるとバックアップをこまめにとる必要があります。

バッテリー内蔵式
バッテリー交換ができないことから長時間充電できない環境では不利です。
また、バッテリーの寿命が製品寿命となってしまいます。
外部マイク接続不可
GO3Sは外部マイク接続に対応していません。
音質をしっかり残すにはあまり向いていません。

Apple Find My対応
アプリを使って行方不明になったカメラの位置を特定することができます。
(iPhoneのみ対応)
豊富なアクセサリー
GO3Sには約1万円分のアクセサリーが付属されています。
買った日からさまざまなマウント方法でクリエイティビティを発揮できます。
GO3Sの付属アクセサリー
- 磁気ペンダント
- ピボットスタンド
- 簡易クリップ
映像
4K
4Kに対応しています。
GO3Sの画質
- 通常動画:4K30fps
- FreeFrameモード:4K30fps
- 最大ビットレート:120Mbps
- 低照度撮影モード:なし
コントラストが弱めで低照度下だとノイズが出ます。

ハイフレームレート撮影が弱い
スローモーション動画は2.7K100fpsとなっています。
4Kクオリティの高解像度スロー動画は撮影できません。
デジタルズーム
GO3Sのズームはデジタルズームです。
(ズームすると画質が劣化します。)
Insta360 GO3Sの長所・短所
上記の特徴を改めてまとめました。
GO3SをAce Pro2と比較すると以下の部分が強みと弱点になります。
- ウェアラブルデザイン(ハンズフリー)
- 親指サイズ
- リモートコントロール
- 豊富な付属アクセサリー
- Apple Find Myによる場所特定
- 丈夫さ
- 画質
- ストレージ
- バッテリー
Insta360 GO3Sの長所が活きる使い方
短いクリップの撮影
バッテリーライフやインターバル録画機能などを考えるとショートクリップの撮影に使いやすいカメラです。
一人称視点撮影
運動中や家事・育児中などで手が使えない時もハンズフリーで簡単に撮影できます。
限られたスペースやスキマへの設置
狭い場所・天井・壁など本来、カメラの設置が難しいところもGO3Sなら対応できます。
アクションポッドをリモコンとして使える点も見たことのない映像を撮るのに役立ちます。
目立たずに撮影
街頭で使用する時、周囲の人々に気づかれずに撮影することができます。
また、被写体がカメラを意識しないため、自然な表情や行動を撮影できます。
Insta360 Ace Pro2の特徴
デザイン仕様
タフ
GoProやDJI Actionシリーズのような定番デザインのアクションカメラ。
素材はGO3Sよりもタフで思いがけないダメージにも強いです。
一方、サイズや重さはGO3S以上なのでポータビリティやウェアラビリティは低いです。
両面スクリーン
バックのみでなくフロントにもスクリーンがあります。
Insta360は他社と違い、スクリーンをフリップできる点がユニークです。
フロントスクリーン:設定確認用
バックスクリーン:設定変更用
外部ストレージ式
AcePro2はマイクロSDカードにデータ保存します。
(1TBまで対応なので用途に応じた容量調整や長時間撮影が可能)
バッテリー交換式
バッテリーが変えられるので耐用年数は長いです。
スペアバッテリーを用意すれば長時間撮影にも使えます。
(GO3Sのような内蔵式だとバッテリー交換ができないため、ある意味、使うたびに寿命が縮んでいます)
外部マイク接続対応
マイクアダプターで外部マイクが接続できるようになります。
外部マイクはいくつかの点で音質アップにメリットがあります。
外部マイクのメリット
- 本体マイクより音声収録の性能が高い
- 柔軟に配置できる(雑音を避けたり、被写体との距離を調整しやすい)
リモコン対応
別売のリモコンが存在します(定価2.5万円以上)。
GO3Sがアクションポッドをリモコンとして使えることを考えると割高です。
映像
高画質
画質はGO3Sよりも良いです。
高コントラスト&シャープな映像になります。
(センサーサイズが大きくて、使われているAIチップの性能が高い・最大ビットレートが高い)
以下はAcePro2は対応できてGO3Sで対応できないポイントです。
AcePro2の画質
- 8K30fps対応
- アクティブHDR
- クラリティズーム
- PureVideo Plus(低照度モード)
8K撮影
GO3Sの最大解像度は4Kですが、AcePro2は8Kです。
これはピクセル数でいうと4倍の差が出ます。
大画面で表示する場合、より細かいディテールが表現可能です。
アクティブHDR
コントラストが高いシーンはオートでHDR撮影にすることができます。
(撮影後に処理が不要)
ハイフレームレート撮影
4K120fpsに対応しているのでスロー動画の撮影にも向いています。
クラリティズーム
4K画質をキープしたままズームできます。
(ズームしても画質が劣化しません。)
PureVideo Plus(低照度モード)
暗いシーンでも明るくてノイズ感が少ない映像になります。
音質
ウインドガード
AcePro2は取り外し式のウインドガードが搭載されています。
屋外での収録時、本体マイクのみでも風切り音を大幅に低減できます。
Insta360 Ace Pro2の長所・短所
上記の特徴を改めてまとめました。
Ace Pro2をGO3Sと比較すると以下の部分が強みと弱点になります。
- タフさ(防水性・動作温度)
- 両面スクリーン
- 稼働時間
- 外部ストレージ
- バッテリー交換式
- 画質(ハイフレームレート撮影・クラリティズーム・低照度モード)
- 音質
- サイズ感
- ウェアラビリティ
Insta360 Ace Pro2の特徴を活かした使い方
メインカメラとしてマルチ用途で
AcePro2はどんな環境でも使え、1台でできることも多く、無限の可能性を秘めています。
フリップスクリーンやサイズ感などはvlogで使いやすく、防水性や広角レンズを備えている点でアウトドアでも活躍するでしょう。
難しい環境での撮影
小さいカメラが苦手とする撮影環境にも対応できます。
アクティブHDR:明暗差のあるシーンもバランスよく残せます。
PureVideo Plus:暗いシーンでもノイズ感を抑えた映像が撮れます。
エクストリームスポーツの撮影
AcePro2のタフさやハイフレームレート性能などはバイクやダイビングなどリスクを伴う撮影に向いています。
Insta360 Ace Pro2に向いているパターン
- 汎用性が高いカメラを1台だけほしい
- 暗所で使いたい
- ズーム性能も求めたい
 
汎用的なカメラを探している
カメラを1台だけしか持っていけない、予算的に1台しか準備できないという場合にはAce Pro2のほうが優先度が高くなります。
やはり高解像度かつ高音質で残せます(外部マイクを使った場合)し、防水性能の高さなど活躍できる環境が多いからです。
4K@120fpsに対応していることから高画質でスポーツやアクティビティを記録できます。
暗所で使いたい
Ace Pro2は夜の撮影や明るさが不十分な室内での撮影時にノイズ・手ブレ感をかなり軽減できます(アクティブHDR・PureVideo Plus)。
ズーム性能も求めたい
Ace Pro2を使えば、近寄ることができない場所でも4Kクオリティを保ったまま記録できます。
競合のアクションカメラもズームはまだ弱い部分です。
Insta360 GO3Sに向いているパターン
- 目立たずに使いたい
- ウェアラブルなカメラを探している
- サブカメラを探している
カメラを使っていて目立ちたくない
GO3Sのサイズ感はステルス性が高いので屋外でも周囲を気にせずに使うことができます。
POV撮影用のウェアラブルなカメラを探している
GO3Sは簡単に身につけられて取り外しやすいカメラです。
軽くて装着ストレスがないことから1人称視点の撮影に最適。
スポーツ中(球技など)の使用やペットに取り付けてみるのも面白いかもしれません。
サブカメラを探している
複数のカメラ体制で撮影するなら軽くて小さいGO3Sは超便利な存在です。
GO3Sを使った別視点からの映像はアクセントになるでしょう。
Insta360公式サイトへ飛びます
迷ってるならレンタルしてみるのもオススメ
本当に気に入ったら買うくらいの気持ちで一度レンタルしてみてるのも悪くないと思いますよ。
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最後に
気軽に使うならGO3S
できるだけ画質にこだわるならAce Pro2
となりますね。
コンセプトが異なるのでやはり最終的には目的次第になると思います。
よければアンケートであなたの出した結論を教えてください。
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