今回はInsta360から出ているAce ProとGO3Sを比較します。
2つのカメラはちょっと雰囲気が似ており「違いは何?」と思う人もいるかもしれません。
コンセプトが異なるのでそれぞれのカメラがどんな人・どんな用途に最適なカメラなのかをまとめます。
この記事の対象者
- Insta360のアクションカメラを検討中
- Ace ProとGO3Sで悩み中
- どちらが自分に合うか知りたい
この記事でわかること
- それぞれの強み
- Ace Proが合う人とGO3Sが合う人
今回比較するカメラ
Insta360 Ace Pro
Insta360とライカの共同開発によるアクション仕様のカメラ。
タフさと高画質(最大8K)を兼ね揃えたシリーズです。
Insta360 GO3S
世界最小のウェアラブルなアクションカメラシリーズです。
GO3Sでは小型&軽量のポータビリティはそのままに4K撮影に対応しました。
Insta360 Ace Pro vs Insta360 GO3S 比較表
Insta360 Ace Pro | Insta360 GO3S | ||
---|---|---|---|
発売時期 | 2023年11月 | 2024年6月 | |
①デザイン面 | 重量 | 179.8g | 39.1g(本体) 96.3g(ケース) |
サイズ | 71.9 × 52.12 × 38.5 mm | 63.5 x 47.6 x 29.5mm(ケース) | |
バッテリー容量 | 1650mAh | 310mAh(本体) 1270mAh(ケース) |
|
撮影可能時間 (条件) | 最大100分 (4K@30fps) | 本体のみ38分 ケース併用時Max140分 (1080p@30fps) |
|
急速充電 | |||
ストレージ | マイクロSDカード式 最大1TB | 内蔵式 64GB 128GB |
|
前面スクリーン | 0.7インチ | ||
背面スクリーン | 2.4インチ フリップ式 | 2.2インチ フリップ式 |
|
防水性能 | 本体のみ:10mまで 潜水ケース利用時:60mまで | 本体のみ:10mまで ※アクションポッドは防水機能なし |
|
動作温度 | -20°C〜40°C | -20°C〜40°C | |
マウント設計 | マグネット式 | マグネット式 | |
ボイスコントロール | |||
ジェスチャーコントロール | |||
録画キャンセル | |||
Apple Find My | |||
外部マイク接続 | |||
②映像面 | センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/2.3インチ |
絞り | f2.6 | f2.8 | |
ISO | 100-6400 | 100-3200 | |
アクティブHDR | 自動 | ||
解像度@最大fps | 8K@24fps 4K@120fps | 4K@30fps 2.7K@50fps |
|
最大ビットレート | 170Mbps | 120Mbps | |
画角 | アクション広角 超広角 デワープ | アクション広角 超広角 デワープ メガ広角FOV 狭角 |
|
ズーム | クラリティズーム | デジタルズーム | |
NDフィルター装着 | |||
低照度撮影モード | |||
カラープロファイル | 標準 鮮やか フラット | フラット 標準 鮮やか ポートレート |
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ビット深度 | 8-bit | 8-bit | |
水中色精度 | アクアビジョン2.0 | ||
手ブレ補正 | オフ FlowState 低 FlowState 標準 FlowState 高 水平維持45度 水平維持360度 | オフ 標準 高 最大 |
|
自撮り棒除去 | |||
マイク数 | 3 外部マイク接続◯ | 2 外部マイク接続✗ |
|
定価 | 本体のみ | 67,800円 | 64GB|61,800円 128GB|65,800円 |
マーカー部分は比較で上回る箇所です。
ここからはデザインや映像に関することを中心に比較し、それぞれのカメラがどんな人・どんな用途に向いてるかまとめます。
Insta360 Ace Proの特徴
デザイン仕様
クラシックなアクションカメラ
GoProやDJIのアクションカメラに近いデザインです。
2社のモデルと違ってフリップ式スクリーンが付いている点はユニークです。
GO3Sよりも強固な素材が使われており、思いがけない落下やダメージには強いです。
一方、GO3Sより大きくて重いのでポータビリティやウェアラビリティは低いです。
両面スクリーン
フロントとバックの両方にスクリーンがあります。


フロントスクリーン:設定確認用
バックスクリーン:設定変更用
レンズカバー固定
レンズカバーの故障時、Ace ProはInsta360に修理を依頼する必要があります(セルフ交換不可)。
アクションで使うと思いがけず、落としたり、擦ったりというアクシデントが発生するので注意が必要です。
なのでちょっと心配です。

マイクロSDカード式
データはSDカードに保存されます。
1TBまで対応なので用途に応じた容量調整や長時間使用に向いています。
バッテリー交換式
バッテリーが変えられるのでスペアバッテリーを用意すれば長時間撮影にも使えます。
外部マイク接続対応
マイクアダプターで外部マイクが接続できるようになります。
外部マイクはいくつかの点で音質アップにメリットがあります。
外部マイクのメリット
- そもそも本体マイクより性能が高い
- 柔軟に配置できる(雑音を避けたり、被写体との距離を調整しやすい)


リモコン対応
別売のリモコンが存在します。
比較的高額です(定価2.5万円以上)。
映像
高画質
センサーサイズとAIチップによって画質はGO3Sよりも有利です。
(良いAIチップが使われています。)
AceProの画質
- 8K24fps対応
- 最大ビットレート:170Mbps
- 低照度撮影モード(暗所性能が高い)
高コントラスト&シャープな映像になります。
ハイフレームレート撮影
4K120fpsに対応しているのでスロー動画の撮影にも向いています。
クラリティズーム
4K画質をキープしたままズームできるクラリティズームに対応しています。
(ズームしても画質が劣化しません。)
多機能
AceProはGO3Sにない機能が搭載されています。
Ace Proのみの機能
- アクティブHDR
- クラリティズーム
- 自撮り棒除去
- ダッシュカムモード
Insta360 Ace Proの長所・短所
上記の特徴を改めてまとめました。
Ace ProをGO3Sと比較すると以下の部分が強みと弱点になります。
- 堅牢性
- 稼働時間
- 画質・音質
- ハイフレームレート撮影
- クラリティズーム
- 多機能性
- ウェアラビリティ
- レンズ部分のデザイン
Insta360 Ace Proの長所が活きる使い方
メインカメラとしてマルチ用途で
AceProはどんな環境でも使え、1台でできることも多く、無限の可能性を秘めています。
フリップスクリーンやサイズ感などはvlogで使いやすく、防水性や広角レンズを備えている点でアウトドアでも活躍するでしょう。
低照度下での撮影
アクティブHDRモードによって明暗差のあるシーンもバランスよく残せますし、PureVideoモードでは暗くなってからの時間帯でも比較的ノイズの少ない映像が撮れます。
エクストリームスポーツの撮影
AceProのタフさやハイフレームレート性能などはバイクやダイビングなどリスクを伴う撮影に向いています。
Insta360 GO3Sの特徴
デザイン仕様
分離式
カメラとアクションポッドが分離します。
親指サイズのカメラ
親指サイズのカメラはマグネット式となっており、頭や胸に取り付けてハンズフリーで撮影することができます。
サイズや軽さのおかげで装着のストレスもありません。
また、壁や柱などに簡単に取り付けて使うこともできます。
アクションポッド
アクションポッドは遠隔から本体を操作するリモコンとしても機能します。
プラスティック素材
素材が軽さに寄与しています。
一方で大きなダメージには弱く、AceProほどの耐衝撃性や耐久性は低そうです。
ストレージ内蔵式
ストレージ容量は最大128GBとなります。
AceProよりもこまめなバックアップが必要です。

バッテリー内蔵式
バッテリー交換ができないことから長時間充電できない環境では不利です。

レンズカバー交換式
レンズカバーはセルフ交換できます。
外部マイク接続不可
GO3Sは外部マイク接続に対応していません。
音質をしっかり残すにはあまり向いていません。

Apple Find My対応
アプリを使って行方不明になったカメラの位置を特定することができます。
(iPhoneのみ対応)
豊富なアクセサリー
GO3Sには約1万円分のアクセサリーが付属されており、さまざまなマウント方法でより想像性を発揮できます。
GO3Sの付属アクセサリー
- 磁気ペンダント
- ピボットスタンド
- 簡易クリップ
映像
4K
4Kに対応しています。
GO3Sの画質
- 通常動画:4K30fps
- FreeFrameモード:4K30fps
- 最大ビットレート:120Mbps
- 低照度撮影モード:なし
コントラストが弱めで低照度下だとノイズが出ます。

ハイフレームレート撮影が弱い
スローモーション動画は2.7K100fpsとなっています。
4Kクオリティの高解像度スロー動画は撮影できません。
デジタルズーム
GO3Sのズームはデジタルズームです。
(ズームすると画質が劣化します。)
Insta360 GO3Sの長所・短所
上記の特徴を改めてまとめました。
GO3SをAce Proと比較すると以下の部分が強みと弱点になります。
- ウェアラブルデザイン(ハンズフリー)
- 親指サイズ
- リモートコントロール
- レンズカバー交換式
- 豊富な付属アクセサリー
- Apple Find Myによる場所特定
- 丈夫さ
- 画質
- ストレージ内蔵
- バッテリー内蔵
Insta360 GO3Sの長所が活きる使い方
短いクリップの撮影
バッテリーライフやインターバル録画機能などを考えるとショートクリップの撮影に使いやすいカメラです。
一人称視点撮影
運動中や家事・育児中などで手が使えない時もハンズフリーで簡単に撮影できます。
限られたスペースやスキマへの設置
狭い場所・天井・壁など本来、カメラの設置が難しいところもGO3Sなら対応できます。
アクションポッドをリモコンとして使える点も見たことのない映像を撮るのに役立ちます。
目立たずに撮影
街頭で使用する時、周囲の人々に気づかれずに撮影することができます。
また、被写体がカメラを意識しないため、自然な表情や行動を撮影できます。
Insta360 Ace Proに向いているパターン
- 汎用性が高いカメラを1台だけほしい
- 暗所で使いたい
- ズーム性能も求めたい
 
汎用的なカメラを探している
カメラを1台だけしか持っていけない、予算的に1台しか準備できないという場合にはAce Proのほうが優先度が高くなります。
やはり高解像度かつ高音質で残せます(外部マイクを使った場合)し、防水性能の高さなどいろんな環境で活躍できるからです。
4K@120fpsに対応していることから高画質でスポーツやアクティビティを記録できます。
暗所で使いたい
Ace Proには低照度撮影用のモード(PureVideo)があり、夜の撮影や明るさが不十分な室内での撮影時にノイズ・手ブレ感をかなり軽減できます。
ズーム性能も求めたい
Ace Proを使えば、近寄ることができない場所でも4Kクオリティを保ったまま記録できます。
競合のアクションカメラもズームはまだ弱い部分です。
ズーム使用例


\本体購入者にはアクセサリープレゼント/
Insta360公式サイトへ飛びます
Insta360 GO3Sに向いているパターン
- 目立たずに使いたい
- ウェアラブルなカメラを探している
- サブカメラを探している
- GO3の買い替え
カメラを使っていて目立ちたくない
GO3Sのサイズ感はステルス性が高いので屋外でも周囲を気にせずに使うことができます。
POV撮影用のウェアラブルなカメラを探している
GO3Sは簡単に身につけられて取り外しやすいカメラです。
軽くて装着ストレスがないことから1人称視点の撮影に最適。
スポーツ中(球技など)の使用やペットに取り付けてみるのも面白いかもしれません。
サブカメラを探している
複数のカメラ体制で撮影するなら軽くて小さいGO3Sは超便利な存在です。
GO3Sを使った別視点からの映像はアクセントになるでしょう。
Insta360 GO3からの買い替え
GO3SではGO3のアクションポッドがそのまま使えます。
カメラ部分だけでも販売されているのでGO3ユーザーは比較的価格を抑えてアップグレードすることができます。
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迷ってるならレンタルしてみるのもオススメ
本当に気に入ったら買うくらいの気持ちで一度レンタルしてみてるのも悪くないと思いますよ。
↑ひらく
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参考動画|AceProとGO3Sを7項目で比較しました
最後に
スペック比較ではAce Proが上回りますが、ハンズフリーで使うなら圧倒的にGO3Sが使いやすいですね。
やはり最終的にはどんな用途で使うかが決め手になると思います。
よければアンケートであなたの出した結論を教えてください。
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