GoProが6年ぶりに360度カメラを発売しました。
今や360度カメラと言えばInsta360の代名詞となってますが、果たして「GoPro MAX2」はその地位を脅かすカメラなのでしょうか?
そしてあなたが次の冒険に持っていくべきなのはどっちのカメラでしょうか?
早速、比べていきましょう。
この記事の対象者
- 360度カメラの購入を検討中だ
- Insta360とGoProの違いを知りたい
- 違いを把握した上で判断したい
この記事でわかること
- それぞれの強み
- あなたに合っているのはどちらか
今回比較するカメラ
Insta360 X5
Insta360の人気360度カメラシリーズ。
前作からセンサーサイズがアップし、画質と低照度性能も改善。
GoPro MAX2
GoProによる360度カメラシリーズ第3弾(Fusion ⇒ MAX ⇒ MAX2)。
True8Kがポイント。
Insta360 X5 vs GoPro MAX2 比較表
Insta360 X5 | GoPro MAX2 | |||
---|---|---|---|---|
発売時期 | 2025年4月 | 2025年9月 | ||
①デザイン面 | 重さ | 200g | 195g | |
サイズ | 46.0 x 26.2 x 124.5mm | 64.0 x 48.7 x 69.7mm | ||
縦長 | 正方形 | |||
バッテリー | 容量 | 2400mAh | 1960mAh | |
撮影可能時間 | 88分(8K30fps) 135分(5.7k30fps ) 208分(5.7k24fps ) | |||
急速充電 | 20分で80% | |||
ストレージ | SDカード | 最大1TB | ||
内蔵 | - | - | ||
タッチスクリーン | サイズ | 2.5インチ | ||
素材 | Corning® Gorilla® ガラス | |||
防水性能 | 15m | 5m | ||
動作温度 | -20℃ 〜 40℃ | -10℃ 〜 35℃ | ||
録画キャンセル | ||||
ジェスチャーコントロール | ||||
ボイスコントロール (日本語対応) | ||||
ツイスト撮影 | ||||
セルフレンズ交換 | ||||
②映像面 | センサー(インチ) | 1/1.28 | 1/2.3 | |
絞り | f2.0 | f1.8 | ||
ISO | 100-6400 | |||
ダイナミックレンジ | 13.5ストップ | |||
360度モード | 8K30/25/24fps 5.7K+30/25/24fps 5.7K60/50/30/25/24fps 4K120/100/60/50/30/25/24fps | 8K30/25/24fps 5.6K60/50/30/25/24fps 4K100/90/60/50/24fps |
||
タイムラプス | 11k | 8k |
||
タイムシフト | 8k | 8k |
||
全身自撮り | ミーモード | |||
アクティブHDR | 5.7k | |||
暗所 | PureVideo 8k30/25/24fps | |||
シングルレンズモード | 動画(広角) | 4K60/50/30/25/24fps | 4K60/50/30/25/24fps | |
暗所 | ||||
最大ビットレート | 180Mbps | 120Mbps | ||
カラー | Rec709 | 鮮やか 標準 フラット | ナチュラル 鮮やか フラット |
|
Log | I-Log 5.7K | GP-Log | ||
ビット深度 | 8-bit | 8-bit 10-bit |
||
電子手ブレ補正 | FlowState | Max HyperSmooth | ||
オーディオ | ステレオマイク 外部マイク対応 | ステレオマイク 外部マイク対応 |
||
本体マイク穴 | 4 | 6 | ||
ワイヤレスマイク 接続可能台数 | 1 | 1 | ||
編集アプリ | デスクトップ版 | Insta360 Studio | DaVinci Resolve用 プラグイン |
|
スマホ版 | Insta360 | GoPro Quik | ||
クラウドストレージ | Insta360+ | GoProサブスクリプション | ||
定価 | 84,800円 | 79,800円 |
マーカーは比較して優れている部分です。
①デザイン面(サイズ感、タフネス)の比較
X5の強み
縦長デザイン
スクリーンが縦長だとショート動画コンテンツ作成時のモニタリングに便利です。
また自撮り棒に取り付けた際に安定感があります。
急速充電対応
バッテリー残量0%から80%までの回復時間は20分です。
ダウンタイムを短くしたり、充電忘れ時にもリカバリーすることができます。
15mの防水性
一般的な利用範囲で水没しない安心感があります。
(雨・川遊び・カヤックなど本格的な水中使用では別途ハウジングが必要です)
動作温度
寒さと熱に強いです(シャットダウンしにくい)。
交換可能なレンズ設定
レンズの傷や破損はセルフ交換式のキットで対応できます。
録画キャンセル
録画ボタン長押しで録画をキャンセルできます。
ジェスチャーコントロール
ジェスチャーで録画を制御できます。
X5の弱点
バッテリーデザイン
SDカード交換時はバッテリーを一度取り出す必要があります。
GoPro MAX2の強み
正方形デザイン
正方形のデザインはテーブルの上に置いた時に安定感があります。
交換可能なレンズ設定
GoPro MAX2はレンズガード部分が手で捻って外せます。
X5よりも取り外しが簡単です。
(破損時に交換しやすく、将来的にNDフィルターの取り付けも見越したデザインです。)
GoPro MAX2の弱点
急速充電なし
急速充電に対応していないため、予備バッテリーは必須アイテムとなります。
動作温度
X5よりも動作温度が狭くなっており、シャットダウンしやすいリスクがあります(オーバーヒート・低温)。
防水性能
潜水での使用はX5にリードを許しています。
②映像面
X5の強み
暗所モード
GoPro MAX2より大きいセンサーが採用されています(1/1.28インチセンサー)。
センサーサイズは大きいほうが光を多く取り込めるため、低照度環境での使用に有利です。
ちなみにX5はトリブルAIチップが採用されており、AIによる画像処理能力も高いです。
InstaFrameモード搭載
従来の360度カメラでは必ずリフレーム作業(360度動画から使いたい部分を指定して切り抜く作業)が発生しますが、X5のInstaFrameモードを使うとリフレーミングを省略できます。
InstaFrameモードでは最初からフレームを指定した状態で撮影するため、リフレーミングが不要になります。
これは大きなアドバンテージです。
(360度動画のデータから自分でリフレーム作業をすることも可能)
X5の弱点
カラーグレーディング
Insta360ではカラーグレーディングにあまり注力してません。
X5のカラーグレーディングスペック
- ビット深度:8-bit
- I-Log撮影(8K未対応)

AIによる画像処理
多くの場合、AIによる画像処理は機能しますが、特定の条件では不自然に見える原因にもなります。
GoPro MAX2の強み
True8K
X5の360度映像はプロモーション上の表記は8Kですが、それぞれのレンズから合成された映像の厳密な解像度は7K程度です。
これに対してGoPro MAX2では本当に8Kというのがポイントです(True8K)。
つまり、MAX2のほうがピクセル数が多いので解像度が高く見えることがあります(最大21%多い)。
GoPro Labsでビットレート最大300Mbps
GoPro Labsというモードが用意されています。
これによりビットレートの上限が上がるので映像細部の情報がよく残ります。
(葉っぱ・水しぶき・髪の毛・砂煙などのディテール、グラデーションの滑らかさ)
その代わり、次のような点には注意が必要です。
- データのファイルサイズも大きくなる
- 要求されるSDカードスペックも高くなる(高い書き込み速度が求められます)
カラー
カラーグレーディングの観点ではGoPro MAX2がリードしています。
GoPro MAX2がカラーグレーディングで優れている理由
- 10-bitカラー対応
- GP-Log
GoPro MAX2の弱点
画質
X5よりセンサーサイズが物理的に小さい(1/2.3インチ)ため、光を取り込む力が弱く、撮影環境によっては画質が見劣りします。
GoPro MAX2に向かない撮影環境
- 明暗差が大きい場所
- 低照度環境
MAX2に搭載されているGP2プロセッサーはGoPro HERO10以降のモデルで使われているものと同様となっており、画像処理に関する大きなアップデートはありません。
暗所ではノイズが目立ちます。
Insta360 X5 vs GoPro MAX2 どっちを選ぶ?
Insta360 X5の優れているポイント
- 難しい撮影環境での画質
- 撮影から投稿までのスムーズさ
高画質
撮影環境によってはGoPro MAX2と変わり映えしませんが、暗所や明暗差の激しい環境ではX5のほうが高画質で記録できます。
リフレーミングをスキップ!編集が楽になる
360度カメラにおいて編集は最も重要な要素です。
現時点ではInsta360のほうが360度映像の編集では経験があり、アプリの使いやすさ・自動編集などでリードしています。
また、X5にのみ搭載されているInstaFrameモードでは、平面と360度で撮影できるのでリフレーミング作業を省略できます。
撮ったものをシンプルにシェアするならX5がオススメです。
GoPro MAX2の優れているポイント
- カラーグレーディング耐性
- 定価がInsta360 X5よりも安い
- GoProサブスクを利用すればデータ保管コストが低い
- DaVinci Resolve用リフレーミングプラグイン
カラーグレーディング向き
10-bitカラー対応は色にこだわりたい層には魅力的なポイントになります。
サブスク会員用価格($100オフ)
GoProのサブスク会員は本体を特別価格で購入できます。
定額のストレージ(年間6,000円)
360度動画はファイルサイズが大きいので撮れば撮るほどストレージのコストがかかります。
サブスクプランの違い
GoPro:定額ストレージ使い放題
X5:ストレージ重量課金制
GoProのストレージは定額利用できるのでコストを心配せずに撮りまくることができます。
X5のストレージは無制限ではなく、容量が増えるほど料金が高くなります。
DaVinci Resolve用リフレーミングプラグイン
リフレーミング用に新たに開発されたプラグインによって、DaVinciユーザーはGoProのアプリを使わずにリフレーミングができるようになっています。
迷っている人や慎重に判断したい人へ 実際に試して判断しよう
これまで何台もアクションカメラを使ってきた経験者としては、まずレンタルしてみるのがオススメです。
手元に置いてしっかり使って納得した上で購入すれば失敗しません。
くわしくは下記ページにて。
Insta360 X5をレンタルする ⇒ Insta360 レンタルサービスまとめ
GoPro MAX2をレンタルする ⇒ GoPro レンタルサービスまとめ
最後に
スペック比較で言えば、X5が全体的に上でした。
MAX2は既存のGoProユーザーで新しい360度カメラを求めている人が買うような商品となりそうですね。
カメラの使いやすさで選ぶ ⇒ Insta360 X5
無制限のストレージで選ぶ ⇒ GoPro MAX2
よければアンケートであなたの出した結論を教えてください。
アンケート かんたん1秒
