動画編集をするなら必須アイテムとなるポータブルSSDですが、大切なデータの保存先なのではじめて買うならやはり定番商品から選ぶのが安心です。
ノーブランド品だと情報が少ないですし、保証について記載されてなかったりもします。
今回は世界中で売れ続けているSanDiskとSamsungのポータブルSSDを比較しつつ、購入前に知っておくべき情報をまとめます。
今回比較するポータブルSSD
Samsung T7
Samsung T7の主な特長(優れている点)
・カラーバリエーション
・アルミボディによる熱制御
・LEDランプ
SanDisk エクストリーム V2
もともとあったエクストリームの2倍の速度を実現するために開発されたバージョン2です。
SanDisk エクストリームの主な特長(優れている点)
・防水・防塵性能
・転送速度の速さ
・保証期間
Samsung T7 vs SanDisk エクストリーム V2 比較表
SamSung T7 | SanDisk エクストリーム V2 |
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発売時期 | 2020年6月 | 2020年12月 | |
① | 防水・防塵性能 | なし | UP55 |
材質 | アルミ | シリコン | |
サイズ | 8.0 x 57 x 85 (mm) | 8.95 x 52.42 x 100.54 (mm) | |
カラー | グレー|ブルー|レッド | 1種類 | |
容量 | 500GB 1TB 2TB | 500GB 1TB 2TB 4TB |
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② | インターフェース | USB3.2 Gen2 | USB3.2 Gen2 |
最大転送速度 | 読出:1050MBs 書込:1000MBs | 読出:1050MBs 書込:1000MBs |
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保証期間 | 3年 | 5年 |
①外観・デザイン
日常的に大切なデータを入れて使うものなのでデザイン面は決め手の一つになるかと思います。
- 室内で使うから機能より見た目重視
- 外にも持っていくから見た目よりハードさ重視
など正解は人によって異なるでしょう。
Samsungは見た目がApple製品っぽい
ミニマルなデザインがApple製品と相性良し。発熱対策として意図的にアルミを採用しているも評価できます。サイズ感もSanDiskよりやや小さくて主張しません。
カラーは3種類。接続時や転送中はLEDランプが光るので異常を発見しやすいです。
アウトドアで使うならSanDisk
持ち運ぶことを考えると安心感はSanDiskのほうが上でしょう。
ラバーコーティングで振動や衝撃を和らげるようになってますし、防水性能付きです。デザイン的にバックパックに引っ掛けることも考えられているようです。
ただ、シリコンなので実物を見るとSamsungより若干安っぽさを感じるかもしれません。また、熱がこもりやすいのか「表面が熱くなった」「オーバーヒートした」というレビューもありました。
(SanDiskのプロモデルであるエクストリームプロはアルミ製です。)
4TBモデルはSanDiskのみ
現状、ポータブルSSDの売れ筋は1TBモデルか500GBモデルなので4TBを必要とする人は限られますが、Samsungは4TBモデルを製造していないため、容量重視派の選択肢はSanDiskになります。
②速度
速度は当然、気になるところですね。
両者スペック上は同じ数値ですが、ネット上で複数の比較結果レビューを見たところ、若干、SanDiskが上回っていました。速度を優先したいならSanDisk エクストリームをオススメします。
とは言っても体感的にはほとんど気付かないほどの差ですが...。
SanDiskは保証が手厚い
保証期間がSamsungよりも長いです。ちなみにSSDは一般的に5年から10年ほど使えると言われています。
(いづれ寿命を迎えることを考えると、長期的なバックアップ先としてはクラウドのストレージも検討したほうがいいかもしれません。)
価格差はわりと変動する
どっちが安いかはタイミングによって変わります。2022年調査時点だと500GBならSanDiskが安くて、1GBや2GBモデルはSamsungが安かったです。
SanDisk製ポータブルSSD|他のモデルの特徴
SanDiskはエクストリーム以外のモデルも存在します。
価格重視なら
3年保証のエントリーモデルです。転送スピードはエクストリーム V2の半分(最大520MB/秒)ですが、デザインが簡素化された結果、軽量化されてるのが隠れた魅力です。
速度重視なら
5年保証付のプロモデルです。エクストリームプロは2倍の転送スピード(最大2000MB/秒)。アルミボディによって他のモデルよりワンランク上の質感をもたらしています。
Samsung製ポータブルSSD|他のモデル
Samsungも目的に合わせて個性的なモデルが存在します。
価格重視なら
作業に支障がないスピードでOKという場合はワンランク下のT5でも十分間に合います。あるいは、古いパソコンを使っているなど、USBポートが古い場合はT7がもつ速度を出しきれないためT5で十分です。
タフさ重視なら
防水・防塵・耐落下といった耐久性重視のモデルです。ラバー素材コーティングによって滑りにくくなっており、万が一落下してしまった時も衝撃緩和が期待できます。
セキュリティ重視
他のモデルもパスワード設定できますが、指紋認証によるロック解除ができるのはこのモデルのみです。機密情報など一段上のセキュリティを求めるならこちら。
まとめ
僕は個人的に価格重視でSamsungのT5を4台体制で使っていますが、あまり不満はありません。
(T7を買わない理由はMacのスペックがあまり高くないからです。)
ただ、旅行とかに持っていくことを考えるとタフさ重視のモデルを追加してもいい気がしてきました。
ということで、ポータブルSSDは目的に合わせて選ぶことをオススメします。