今回は「今、影響力ゼロからVlogをはじめてできるだけスムーズに軌道に乗せる方法」をロードマップ形式で示します。
この記事の対象者
- 自分の日常のワンシーンを動画で共有する
- 再現性のある方法を知りたい
- これから始めるが影響力がない人
- YouTubeを使うつもりの人
- ワンオペでやる人
この記事でわかること
- Vlogをはじめる前の下準備
- Vlogを始めてからのルーティン
この記事の信頼性
YouTubeチャンネル立ち上げ当初、何も考えず月に1、2本のペースで投稿してました。
SNSでのフォロワーもいないに等しく、知名度ゼロ・集客力ゼロ状態なので当然ながらまったく伸びませんでした。
なので、やり方と意識を変えました。
その結果、ペースは変えてないのに最近はほぼ毎日登録者が増えています。
また1本の動画だけでなく複数の動画のデータが右肩あがりです。
つまり、このやり方には再現性があります。
計算上はあと動画本数16本以内で収益化できます。
Vlogの定義
Vlogの定義は明確に決まっているものではありません。
なので、人によって受け取り方が全然変わってしまう可能性があります。
ここでは僕が考える要件をお伝えしておきます。
Vlog
- 決まった登場人物(主役)がいる
- その人がいないと成立しない(属人性あり)
- 情報量は少なめ
- 一次情報がある
- 編集は少なめ
- 撮影場所は毎回違う
- 編集者=登場人物のことが多い
Vlogじゃない
- その人じゃなくても成立する(属人性なし)
- 資料を見せながら解説(情報提供)する
- 情報量が多め
- 二次情報が多い
- 編集は多い
- スタジオや自宅で撮影
- 編集者は外注のことが多い
Vlogのはじめ方
以下の流れに沿って進めていくと、スムーズにVlogをスタートでき、チャンネルの成長が軌道に乗ります。
練習する
決定する
準備する
撮影する
編集する
投稿する
改善する
それぞれどういうことか深掘りします。
今ある環境でできる撮影と編集を練習する
いきなり公開するための動画を撮ろうとせず、まずは一連の流れを経験してみましょう。
頭の中だけでやったつもりにするのはかえって非効率です。
今の時代、スマホでの動画撮影自体はわりと身近なものですが、複数のクリップを繋いでストーリー性のある動画を作る経験をしたことがない人は多いでしょう。
もし、動画作りの経験がないならまずは1つ完成させてみることが第一歩です。
試しに短い動画を撮影して組み合わせたり、文字や効果音を入れるなどの基本的な編集作業を経験しておきます。
そして、この流れの中でやるべきこと・準備すべきものを把握します。
チャンネルのコンセプト(方向性)を決定する
チャンネルで何を誰に向けて発信するか決まっていることは重要です。
昔は動画投稿者が少なかったのでチャンネルにコンセプトがなくても見られましたが、今、そのスタンスで動画をアップしても一桁再生止まりです。
流石にそれでは継続ができませんので、ここはしっかりと決めておきましょう。
①テーマ設定(何を)
発信する内容・ジャンルを決めます。
②ターゲット視聴者(誰に)
視聴者も明確にします。
なんとなくで始めると誰にも刺さらないチャンネルができ上がります。
基本的に初期はチャンネルに感性が近めの人を集めるイメージです。
③スタイル(どのように)
スタイルが定まらず、ブレまくるのも視聴者離れの原因です。
チャンネルのテイストや編集スタイルも統一します。
もちろんスタイル変更が新しいファンの獲得にもつながることもありますが、既存のファン離れにもなります。
チャンネルページでの訴求
視聴者は動画だけでなく、「プロフィール」や「チャンネル概要」等でも自分が求めている情報かどうかを判断しています。
コンセプトが固まっていないと空欄になるので判断できません。
また、コンセプトに共感する視聴者が集まれば、コメントや高評価などのエンゲージメントが高まり、チャンネルが成長していきます。
マネタイズ
チャンネルの継続には活動資金も必要です。
選ぶテーマの「視聴者人口」「年齢層」によっては収益が期待できないこともあります。
純粋にやりたいことをやるだけではダメなのです。
大儲けを目指す必要はないですが、収益化できず続行不可になるようなものはやめておきましょう。
撮影・編集機材の購入
コンセプトに合った機材を選べます。
仮に自分で選べず撮影・編集のプロにアドバイスを求めるとしましょう。
コンセプトがなくて何を撮るか決まってなければいくら専門家でもアドバイスできないと思います。
カメラ
スマホで始めてみて「やっぱりカメラは別に用意したい」と感じたら以下の記事を参考にカメラを選んでみてください。
-
10万円以下の選択肢
このページではVlogエントリーに最適なカメラの選び方を紹介します。 この記事の対象者 Vlog用カメラの購入を検討しはじめた 何気ない日常(ライフスタイル)旅先の風景を発信したい 子どもやペットの成 ...
マイク
音声収録にはマイクも必要です。
以下のシリーズはVloggerに人気の定番商品としてオススメです。
-
DJI MIC vs Rode Wireless Go
動画を撮る人の中でワイヤレスマイク利用者が増えています。 やっぱりワイヤレスだとカメラから離れても音声を撮れるし、ケーブルを気にせず動き回れるってのがいいんですよね。 今回は特に人気のあるRodeとD ...
撮影前に準備する
テーマの人気企画をリストアップ
同じテーマですでに人気の企画をピックアップして自分でも作ってみるところからはじめます。
最初は100%オリジナルでやってはいけません。
なぜかというと、YouTubeは影響力がないチャンネルの動画を目立つ位置に表示してくれないからです。
YouTubeがおすすめしてくれなければ、自分ができる範囲で集客するしかありません。
じゃあ、自分で何ができるのかといえば、以下の3つくらいです。
- 他のSNSで呼びかけて来てもらう
- YouTube内の検索で来てもらう
- 誰かの動画の関連動画としてたどり着いてもらう(関連動画:他の動画の横や動画終了時の画面に表示されること)
とにかく、完全オリジナル企画でやると検索や関連動画経由の視聴者がいないため、その道が立たれてしまいます。
どこからも繋がっていない「孤立無援状態」なので下手すれば再生数0もあり得ます。
台本作成
撮影に移る前に以下を決めておきます。
- タイトル
- サムネイル
- 撮影の流れ
- 話す内容
- 必要なカット
撮影する
台本に沿って撮っていきます。
また、編集を見据えると撮影時のカメラの設定もポイントです。
編集する
編集ソフトは色々あります。
これは予算やスキル次第です。
-
動画編集ソフトの比較|僕がファイナルカットプロだけを愛用している理由
動画編集を始めてしばらく経つと「結局はプロ用のものがいいんだな」と気付きます。 無料だとやりたいことができなくてやむなく検討せざるをえなくなるという感じでしょうか? とは言え、はじめてまともな動画編集 ...
投稿する
チャンネル開設と基本設定
投稿までにチャンネル開設を済ませましょう。
ポイントは事前に決めておいたコンセプト(テーマと視聴者)に合ったプロフィールやチャンネル概要欄を設定することです。
ターゲット層に刺さる説明を記載し、チャンネルアイコンやカバー画像も視聴者の興味を引くものを用意しましょう。
動画の投稿開始
最初はデータがないのでターゲットが視聴しそうな時間帯を予想して投稿します。
初動が動画の伸びと関係するので真夜中とか人がいない時間帯は避けたほうがいいです。
視聴者のデータが貯まってくると実際に視聴者が多い時間帯がわかってくるのでデータに基づいて投稿時間を調整します。
なお、SNSやブログ経由で視聴者を増やすこともできますが、ターゲットが一貫していないとチャンネルが壊れる原因となります。外部からの流入には注意が必要です。
定期的な投稿
投稿頻度を決めて定期的にアップロードを続けます。
不定期でアップするよりは投稿スケジュールが見えているほうが視聴者も次に期待して登録しやすいです。
これは別に高頻度でアップしないとだめという意味ではありません。
投稿頻度は少ないけど1ヶ月に1本は投稿してるなどが伝わったほうが「じゃあ見逃さないように登録しておこうかな」と思われやすいという意味です。
データやフィードバックをもとに改善する
チャンネルの成長のためには既存登録者の離脱を防ぎつつ、新規登録者を増やすことが不可欠です。
既存の登録者離れを防ぐ
YouTubeアナリティクスのデータを活用して、人気企画は成功パターンとしてシリーズ化しつつ、人気企画は繰り返さないようにします。
新規の登録者を増やす
テーマに関連性のある範囲で新しい視聴者に刺さる動画を追加します。
チャンネルを整える
新しくチャンネルに来た人が登録する主な流れは以下のようなイメージです。
パターン1
この人の動画、面白かった → また見たいな → 登録しておこう
ただ、実際問題、ここまでスムーズなことは少なくて以下のようなパターンもあります。
パターン2
この人の動画、面白かった → 他にどんな動画が上がってるかな → 動画を一覧表示 → 1ヶ月に2本しかアップしてない → 気付かないかもしれないから登録しておこう
パターン3
この人の動画、面白かった → 他にどんな動画が上がってるかな → 動画を一覧表示 → 今は時間がなくて全部見切れない → 登録しておこう
ここでポイントとなることはつまらなそうな動画・無関係な動画が多いと登録には至らないということ。
なので、チャンネルを整えておく必要があります。
そのためにできることは毎回いい動画を作ることです。
今後の動画クオリティ改善のためにできること
動画の飛ばされている部分をチェック
無駄に長い部分や説明がクドイと飛ばされることが多いです。
特に冒頭部分に持ってきてしまうと動画全体のパフォーマンスに影響を与えるため、同じミスは繰り返さないようにしましょう。
サムネのABテスト
サムネによって再生時間が変わることはよくあります。
できるだけ2枚以上用意してパフォーマンスの良いほうを選択するのがおすすめです。
視聴者との交流
視聴者からコメントがあった時はできるだけ早めに反応します。
コメント0の動画とコメント1以上の動画を比較するとコメントがついている動画のほうが伸びます。
あとは1件でもコメントがあると次の人もコメントしやすくなり、さらにコメントを増やす動きにつながりやすいです。
頻繁にコメントをくれるリピーターがいてくれれば、平均再生回数も上がってチャンネルの成長に繋がります。
最後に
僕のように全く影響力がない状態からのスタートならどうしても長期戦になります。
まして手探りで軌道に乗せるとなると相当ハードで時間もかかります。
やり方がダメだといくら投稿しても誰も見てくれず、登録者も増えず、挫折してしまいます。
スタートでつまづかないためにも今回示したルートをなぞってみてもらえればと思います。