Insta360 GO3を出かけるたびに持ち歩いて、いろんなシチュエーションで使ってきました。
3ヶ月ほど使ってみて気付いたポイントを紹介します。
この記事の対象者
- Insta360 GO3が気になりはじめた
- GO3でできることを把握したい
- 良い点だけじゃなくてビミョーな点も知っておきたい
- 良さそうなら購入したい
この記事でわかること
- GO3の使いどころ
- メリット・デメリット
- あなたにGO3が必要かどうか
- 必要なアクセサリー
Insta360 GO3はどんなカメラ?
Insta360による世界最小のアクションカメラGOシリーズの3作目。
簡単に装着できる超コンパクトなサイズ感と磁気マウントシステムが独創的なアングルでの撮影を可能にするユニークなカメラです。
デザインが刷新されたハウジングのおかげで使いやすさが大幅に向上しています。
Insta360 GO3を使ってみた
Insta360 GO3は様々な使い方ができます。
手持ち撮影
マウント撮影



ハンズフリーPOV撮影
頭・胸
水中撮影
WEBカメラ

Insta360 GO3 でどんな映像が撮れる?
▲insta360 GO3だけで撮りました▼
▲insta360 GO3とX3を使っています
Insta360 GO3を使っていて気に入ったポイント
アクションポッド(新しくなったケース)が使いやすい
モニタリング
ケースにモニターがついていてリアルタイムで画角を確認しながら使うことができます。
「そんなの当たり前じゃん」って思うかもしれないですが、GO2のケースにはモニターがなかったため、ほとんど感覚だよりでした。
(厳密に言えば、GO2でもモニタリングしながら撮れるんですが、別途スマホやタブレットなどに接続する手間とか煩わしさで、使わないこともよくありました。)
その点、GO3からはスマホ接続しなくても良くなったので利便性は大幅にアップしています。
リモートプレビュー
ちなみにカメラとアクションポッドは分離した状態でも撮影できるのでちょっと離れた位置にカメラを置いてモニタリングすることもできます。
アクションポッドとカメラの距離が5mまでの範囲ならリモコンやモニターとして使えます。
タッチスクリーン式
物理的なボタンではなくて、タッチスクリーンで設定変更できるのも効率的です。
体感のバッテリーライフが大幅に伸びた
GO2時代とバッテリーの減りの感じ方が違います。
GO2の時はカメラ単体で使うことも多かったので「バッテリー切れるの早っ」「もうなくなったの?」と感じてましたが、GO3だとアクションポッドに入れた状態で使うことが多いのであまりそんなふうに感じることはありません。
GO2だと15分くらい使ったら充電(ケースに戻す)だったのが、GO3だと2時間くらいは使い続けられます。
公式の情報によると使える時間は150%伸びただけなのですが、シンプルに良いです。
負担にならないサイズ感
GO3は付属品とかを入れたとしてもトータルで数百グラム。
カバンにも何の問題もなく収まるサイズが完璧です。

3秒あれば準備完了
クイックキャプチャモードをオンにしておくと、電源オフの状態でシャッターボタンを押して3秒たたずに録画が開始されます。
極端な話「よし、撮ろう」と思った瞬間から3秒あれば撮りはじめられるほど機動性が高いです。
最近のアクションカメラだと比較的標準装備になっている機能ですが、時間がかかればそれだけ決定的な瞬間を逃してしまうので地味に助かります。
その他
GO2の時点でも感じてたことですが、GO3も引き続きGOシリーズの良さとして感じたのは次のような部分です。
- 通常版でも付属品が充実してる
- 撮影後に縦横を決められて便利(FreeFrame動画モード)
- 手ブレと水平維持が優秀
- 磁気マウントシステムが便利
Insta360 GO3の課題
GO2からGO3にかけて飛躍的に進化したものの、欲を言えばもっとよくできそうなポイントはあります。
アクションポッド
ボタン配置(誤って電源オフになりやすい)
本体取り外し用ボタン(リリーススイッチ)のポジションがかなりビミョーで誤って反対側にある電源ボタン等を押してしまいやすくなっています。
他の外し方も試しましたが、自分的にはしっくりくる方法がありませんでした。
モニタリング時の遅延
高解像度・ハイフレームレート・手ぶれ補正最大などいかにもデータが重くなるような設定で撮影した時はラグが発生してしまいます。
カメラ本体とアクションポッドを離れて使う時にワンテンポ遅れるのはわかりますが、合体した状態なので改善さればいいですね。
防水性
カメラ部分は防水設計になっており、取り出せば水中5mまで使うことができますが、アクションポッド部分だけだと完全防水になっておらず、そのまま水中で使うことができません。
その点はアクションカメラとしては弱いかもしれません(他のアクションカメラなら本体のみでも普通に使えるため)。
本体容量
容量が決まっているため、連続的に撮影するのには向いていません。
SDカードが対応して容量の心配がいらなければもっと使いやすいと思います。
その点に関してはAce Proがかなり使いやすいです。
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Insta360 Ace Proのレビュー|暗所に強いアクションカメラのリアル(動画あり)
年末年始はどこに行くにもInsta360 AceProを持ち歩いてました。 AceProの売りとなっている低照度性能を試すため、夜の時間帯にも使ってみたのでそのあたりも踏まえてレビューします。 この記 ...
画質
僕はパソコンのモニターで動画を見ることが多いので、他のアクションカメラ並みの画質があればうれしいところです。
ただ、スマホでみる人のほうが多数派なのと画質を上げると諸々に影響するという大人の事情で今のような形になっているのだと思いますが(データ容量・放熱・サイズ感・値段等)。
スローモーション
スローモーションのモードがやや使いにくいと感じました。
理由はよくわかりませんが、「標準動画モード」と「スローモーションモード」で以下のように整合性が取れていません。
カメラ本体の向き | ||
---|---|---|
標準動画モード | スローモーションモード | |
横長動画を撮りたい時 |
|
|
縦長動画を撮りたい時 |
|
|

Insta360 GO3を買う前に知っておきたいポイント
画質はどうなの?
前作のGO2と比較すると色味や画質が改善されています。
スマホサイズの画面で見る分には十分に綺麗です。
ただし、同価格帯の最新アクションカメラと比較するとやや見劣りします。
(センサーサイズや最大ビットレートを見ればわかります。)
画質を求めるなら以下のようなクラシックなアクションカメラから選ぶのがオススメです。
具体例
- GoPro HERO12
- DJI Osmo Action4
- Insta360 Ace Pro

容量はどれがいい?
32GB・64GB・128GBのモデルがあります。
予算次第ですが、大きいのを買っておくに越したことはありません。
なぜかというとシステムファイルで実質1GBくらいは消費しているからです。
32GBだと容量を最大に消費する設定(FreeFrame動画モード・最大解像度1440P@50fps)で使うと稼働時間が1時間未満となります。
バッテリーのもちはどう?
カメラ部分だけで使うとちょっと短く感じるかもしれないですが、カメラ+アクションポッドで使う分には気にならないです。
動画モード(1080p@30fps)の場合
- カメラ単体:45分
- カメラ+アクションポッド:170分
なお、バッテリーは内蔵式です(交換不可)。
外部マイクは使える?
外部マイクを使えるような作りにはなっていません。

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最大動画時間はある?
GO2には最長クリップ尺がありましたが、GO3では1ファイルあたり何分までみたいな制限はありません。
熱停止する?
連続で使っていると本体が熱くなって途中で止まることはあります(GO2からは改善された印象あり)。
原因は内部温度が上がりすぎることなので、そこを注意してこまめに休ませながら使えば問題なく使えます。
最高解像度×ハイフレームレート(1440P@50fpsや2.7K@30fpsなど)で連続で撮るとどうしても止まりやすくはなります。


黒と白ならどっちを選ぶ?
Insta360 GO3はカラバリとしてミッドナイトブラックとアークティックホワイトがあります。
(32GBバージョンはアークティックホワイトのみ)
カメラ部分のみで利用するなら黒のほうがより目立たずに使いやすいですが、熱停止のリスクが少し上がるかもしれません。
Insta360 GO2とはどう違う?
前作のGO2で課題だった部分の多くが改善され、大きな進化を遂げています。
以下のページにまとめてます。
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Insta360GO2 vs GO3 どこが進化したのか
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あったほうがいいアクセサリーは?
特別な使い方をしないなら標準版のパッケージに含まれているものでほとんど間に合います(パッケージに含まれているアイテムだけで8,000円以上です)。
▲GO3のパッケージに含まれているもの
あえて言えば、Insta360 GO3 スクリーンプロテクターでしょうか。
個人的には「自撮り棒」はパッケージに含まれていませんが、頻繁に使います。

公式サイトでは用途に応じて複数のパッケージがあるので要チェックです。
Insta360GO3のキット
通常版 / アクションキット / トラベルキット / スキー撮影キット / 自転車撮影キット / バイク撮影キット / クリエイターキット / ウォータースポーツキット /
どこで買えばいい?
公式サイトがオススメです。
公式サイトのメリット
- パッケージ販売されている
- 購入者特典(2,790円相当の収納ケース)
- 保証
Insta360 GO 3 収納ケース
Insta360 GO3はどんな人にオススメのカメラか
- 小型カメラを持ってない
- 気軽にPOV撮影(一人称視点)をしたい
- サブカメラを探している
- 明るい時間帯・場所で使う
- 操作がシンプルなものを探している
Insta360 GO3が活躍する場面
散歩,旅行,家族動画,ペット動画,Vlog,スポーツ(スキー・スノボ,自転車,バイク,ランニング,ハイキングなど)
実際は汎用性が高くていろいろできるカメラですが、あえて一つだけ挙げれば一人称視点の撮影に最適だと思います。
(ここまで軽くて瞬時に取り外しできるカメラはないため。)
簡単にマウントできるようなカメラを探しているならぜひ試してみてください。
Insta360 GO3をレンタルできるサービス
そんなに安い買い物ではありません(最安モデル32GBの定価が57,500円〜)。
本当に気に入ったら買うくらいの気持ちで一度レンタルしてみてるのも悪くないと思いますよ。
迷ってるならレンタルもオススメ
↑ひらく
比較表付き:Insta360のレンタルサービス|どこで借りるのが正解?
最後に
もともとGO2を愛用してたんですが、GOシリーズじゃないとできない撮影があります。
引き続き進化してもらいたいカメラです。