Insta360 GO3とDJI Pocket2は目立たずに撮るのに向いていることもあり、街の中で使えるVlog用の小さいカメラを探している人の候補に入るモデルです。
今回はどちらのカメラを選ぶかを決める前に知っておきたいポイントをまとめて紹介します。
今回比較するカメラ
Insta360 GO3
世界最小のアクションカメラでおなじみInsta360 GOシリーズ。
3作目となるGO3ではケースが大幅に進化しました。
Insta360 GO3のレビュー|3ヶ月使ってみた結果(動画あり)
DJI Pocket2
手ブレ補正力と画質が光るジンバルカメラ。
発売から3年経っていますが、根強い人気があります。
Insta360 GO3 vs DJI Pocket2 比較表
Insta360 GO3 | DJI Pocket2 | ||
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発売時期 | 2023年6月 | 2020年10月 | |
デザイン面 | 重量 | 35.5g(本体) 96.3g(ケース) | 117g |
サイズ | 63.5 x 47.6 x 29.5mm(ケース) | 124.7 × 38.1 × 30 mm | |
バッテリーライフ | 本体のみ45分 ケース併用時MAX170分 (1080p@30fps) | MAX140分 (1080p@24fps) |
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ストレージ | 内蔵式 32GB 64GB 128GB ※マイクロSDカード不可 | マイクロSDカード式 MAX256GB |
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スクリーン | 後:2.2インチ | 前:1.4インチ 後:2.25インチ |
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防水性能 | 5m防水 IPX8 | なし | |
動作温度 | -20°C〜40°C | 0℃ ~ 40℃ | |
ボイスコントロール | |||
磁気マウントシステム | |||
映像品質 | センサーサイズ | 1/2.3 | 1/1.7インチ |
ISO | 100-3200 | 100-6400 | |
絞り | f2.2 | f1.8 | |
画角|35mm換算 | 11.24mm | 広角|15mm※ 標準|20mm ※広角レンズ使用時 FOV93° |
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解像度@最大フレームレート | 2.7K@30fps 1440p@50fps 1080p@50fps | 4K@60fps | |
最大ビットレート | 80Mbps | 100Mbps | |
カラープロファイル | フラット 標準 鮮やか | 標準 D-Cinelike |
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手ブレ補正 | 電子手ブレ補正 オフ 標準 高 最大 | 3軸ジンバル補正 | |
マイク穴 | 2 外部マイク接続✗ | ワイヤレスマイク接続可 |
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定価 | 32GB|57,500円 64GB|60,500円 128GB|64,800円 | 本体のみ|49,500円 コンボ|64,900円 |
マーカー部分は比較した時にアドバンテージとなっているポイントです。
Insta360 GO3の特徴
- 完成度の高いアクションポッド
- 分離できるデザインと磁気マウントシステム
- アクセサリー付き
- ストレージ容量が決まっている
- 最大画質2.7k
- 外部マイク非対応
Insta360 GO3を選ぶメリット
アクションポッド
フリップ式タッチスクリーンのついたケースによって大きめの画面で画角を確認しながら撮れます。
カメラ部分だけを取り出して使うときにはリモコンとしても機能します。
非常に完成度の高いデザインです。
分離できるデザインと磁気マウントシステム
カメラだけをアクションポッドから取り外した状態で使うと周りに警戒感を与えることもありません。
マグネット×小ささ×軽さの3要素によって他のカメラでは大変な撮影が簡単になります。
- ペンダント式のアクセサリーで胸にマウント
- 帽子に取り付けて手ぶら撮影
- セルフィースティックにつける
- 以外なところに取り付けてみる(子どもやペット、壁や自販機など)
など
カメラ部分の防水性
カメラ部分は5mまでの防水性能があるため、取り外してそのまま水中に持って行くことができます。
※アクションポッドは防滴仕様となっており、雨や雪への耐性はありますが、完全防水ではありません。
画角広めで撮れる
GO3の画角は最近のカメラで一般的となっている超広角をカバーしています。
おかげで自撮り時に背景を隠れてしまうことなくフレームに収めることができます。
アクセサリー付属
通常版に含まれているアクセサリーだけでも買った日から様々な撮り方を試せます。
Insta360 GO3を選ぶデメリット
ストレージ容量不足の可能性あり
GO3はSDカード式でない点がやや不便です。
高画質ハイフレームレートの設定で撮影すると数時間で容量を使ってしまいます。
画質
GO3の画質はPocket2と比較するとワンランク低いです。
(解像度やフレームレート・ISO・ビットレートで比較)
音質
音の収録に関してもPocket2よりも不利です。
- GO3はマイク穴が2つ(Pocket2は4つ)
- GO3は外部マイク未対応(Pocket2はコンボについていくるワイヤレスマイクに対応)
DJI Pocket2の特徴
- SDカード式
- 高画質で撮れる
- フェイストラッキング機能
- 外部マイク使える
- 画角がやや狭い
- 防水仕様ではない
- スクリーンが小さい
- 耐寒性能がやや弱い(動作温度)
DJI Pocket2を選ぶメリット
SDカード式
SDカードを使える点でGO3と比較すると容量の心配がいりません。
高画質で撮れる
4K対応の他、フレームレートは60fpsまで撮れます。
Pocket2は物理ジンバルのおかげで暗所に強く、比較的キレイです。
また、一般的なアクションカメラにはない機能としてボケ感のある映像を撮れるのも魅力です。
フェイストラッキング機能
トラッキングは被写体の動きを認識して追いかけてフレーム内におさめる機能です。
うまく利用すれば、一人で撮っているにも関わらずカメラマンがいるように見せることができます。
外部マイク使える
Pocket2が外部マイク対応なので音をしっかりと残したい時にも活躍します。
編集のフローがシンプル
撮影データを直接編集ソフトに取り込むだけなのでGO3よりも編集がシンプルです。
GO3のFreeFrame動画モードで撮った動画は、手ブレや画角を調整するために一度アプリで編集し、エクスポートする必要があります。
DJI Pocket2を選ぶデメリット
画角がやや狭い
標準レンズで撮ると20mm、広角レンズを使うことで15mmというのは最近のアクションカメラの標準と比較すると画角がやや狭いです。
防水性能なし
防水に対応していない点はGO3と比較するとやや残念です。
厳密に言えば、Pocket2を水中で使うためのケースが存在しますが、本体をそのまま水中で使えるカメラがある中でPocket2を水中に持っていく理由はそれほどありません。
スクリーンが小さい
Pocket2の小さいスクリーンは見やすさと操作性を犠牲にしています。
耐寒性能(動作温度)
メーカーによると動作温度は0度以上からとなっています。
(実際に試した感じたと0度を多少下回る環境でも普通に動きますが、長時間の使用となるとどうなるかわかりません。)
Insta360 GO3はこんな人にオススメ
- 画質はそこまで求めていない
- ユニークな撮り方を試したい
- 水中で使ってみたい
画質はそこまで求めていない
画質の高いカメラを他に持っていてサブカメラとして小さいカメラを探しているようなケースだとGO3は便利です。
高解像度で撮りたいものはメインのカメラを使いつつ、逆にGO3はサイズ感や防水性といった特長を生かすことができれば2つのカメラが補完しあって活躍できます。
ユニークな撮り方を試したい
サイズ感と磁気マウンティングシステムが汎用性を高めており、Pocket2よりもユニークでクリエイティブな撮影を可能にします。
使っていて楽しいカメラです。
水中で使ってみたい
GO3のカメラ部分はそのまま水の中に持っていくことができます。
DJI Pocket2はこんな人にオススメ
- 高画質で撮りたい
- 音声も残したい
- 激しい動きをしない
- 容量の心配をしたくない
高画質で撮りたい
DJI Pocket2は4k対応で、暗所性能も比較的高く、トラッキング機能などもあることから映像品質的には一歩リードしています。
音声も残したい
ワイヤレスマイクが対応している分、音声の収録をするのには有利です。
激しい動きをしない
ジンバルカメラは動きに制約があります(カメラを極端に傾けたりすると挙動がおかしくなります)。
また、ジンバル部分は繊細なのでラフな扱いによって壊れてしまうリスクもあります。
GO3もそこまでタフと言うわけではないですが、Pocket2を使うならそれ以上に気をつける必要があります。
容量の心配をしたくない
旅行中など比較的長い間、バックアップが取れないようなシチュエーションでも、SDカードが満杯になったら交換すればOKという安心感があります。
GO3は最大128GBなので容量の心配がつきまといます。
迷ってるならレンタルしてみるのもオススメ
気に入ったら買うくらいの気持ちで一度触ってみてはいかがでしょうか?
↑ひらく
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最後に
今回は街の中で目立たずに使えるカメラという部分にフォーカスしてInsta360 GO3とDJI Pocket2を比べてみました。
どちらを選ぶと正解かは本当にその人次第なので、使うシーンをイメージして選んでみてください。