最新のアクションカメラを探していたら「Insta360 X4」と「AcePro2」はきっとどこかで目にするはずです。
どちらも評判がいいので選択肢には入ってくるモデルですよね。
さて、どちらがあなたにとってベストな選択なのでしょうか?
この記事では両機種の特徴を徹底比較して、その答えを探ります。
この記事の対象者
- Insta360のカメラを購入検討中だ
- X4とAce Pro2で悩み中
- 自分はどっちが合うか知りたい
この記事でわかること
- それぞれの強み
- X4が合う人とAce Pro2が合う人
今回比較するカメラ
Insta360 X4
Insta360の360度撮影が可能なモデル。
最高8K対応と画質が大きく向上しました。
標準動画の撮影に使えるシングルレンズモードも搭載されています。
Insta360 Ace Pro2
Insta360とライカの共同開発。
描写力と使いやすさを兼ね備えた次世代のアクションカメラです。
デュアルAIチップ方式で演算能力がAceProの2倍となり、クオリティはさらに磨きがかかっています。
Insta360 X4 vs Ace Pro2 比較表
Insta360 X4 | Insta360 Ace Pro2 | |||
---|---|---|---|---|
発売時期 | 2024年4月 | 2024年11月 | ||
タイプ | 360度カメラ | アクションカメラ | ||
①デザイン面 | 重さ | 204g | 177.2g | |
サイズ | 46.0 x 37.6 x 123.6mm | 71.9 × 52.2 × 38 mm | ||
バッテリー | 容量 | 2290mAh | 1800mAh | |
撮影可能時間 | 135分 | 112分 | ||
条件 | 5.7k@30fps | 4K@30fps | ||
ストレージ | タイプ | SDカード式 | SDカード式 | |
容量 | 最大1TB | 最大1TB | ||
タッチスクリーン | フロント | 0.7インチ | ||
バック | 2.5インチ | 2.5インチ フリップ式 |
||
防水性能 (本体のみの場合) | 10m | 12m | ||
磁気マウントシステム | ||||
クイックメニューボタン | ||||
ボイスコントロール | ||||
ジェスチャーコントロール | ||||
振動フィードバック | ||||
動作温度 | -20°C〜40°C | -20°C〜45°C | ||
②映像面 | センサー(インチ) | 1/2 | 1/1.3 | |
絞り | F1.9 | f2.6 | ||
ISO | 100-6400 | 100-6400 | ||
画角(35mm換算) | 6.7mm | 16mm | ||
360度モード | 標準 | 8K30/25/24fps 5.7k60/50/30/25/24fps | ||
HDR | アクティブHDR | |||
タイムラプス | 8k | |||
タイムシフト | ||||
バレットタイム | 4k120fps | |||
Meモード | ||||
ループ録画 | ||||
シングルレンズモード | 標準 | 4K60/50/30/25/24fps | 8K30fps 4K120fps |
|
アクティブHDR | 4K60fps |
|||
画角 | アクション広角 超広角 デワープ | アクション広角 メガ広角 超広角 デワープ リニア |
||
アスペクト比 | 16:9(9:16) | 2.35:1 16:9(9:16) 4:3 |
||
ズーム | クラリティズーム | |||
カラー | 鮮やか 標準 フラット | 標準 鮮やか Leica Natural Leica Vivid |
||
Log | i-Log | |||
ビット深度 | 8-bit | 8-bit | ||
最大ビットレート | 200Mbps | 180Mbps | ||
手ブレ補正 | 6軸ジャイロスコープ | オフ FlowState 低 FlowState 標準 FlowState 高 水平維持45度 水平維持360度 |
||
マイク | 4 | 3 | ||
外部マイク接続 | ||||
ウインドガード | ||||
定価 | 79,800円 | 64,800円 |
マーカー部分は比較で上回っていることを意味しています。
Insta360 X4の特徴
- 360度モード&シングルレンズモード
- 画角
- 精度の高い自撮り棒除去
- 故障のリスク
- 画質
- スローモーション撮影
X4の強み(AcePro2よりも良い点)
360度モード&シングルレンズモード
360度動画はもちろん、標準動画の撮影でも使えます。
1台で撮れる映像のバリエーションはAcePro2を上回ります。
画角
360度撮影じゃないと撮れない動画もあります。
以下はXシリーズのカメラで撮らないとできません。
360度モードだからこそできる撮影
電撃サージ / スカイスワップ / シネラプス / 水平フリップ / フライラプス / 電撃ウォーク / バレットタイムミックス / ノーズモード / ストリートラプス / ストップモーションミックス / スターラプス / フリーズスロー / 残像分身 / クローンループ / オートタイムシフト / 回転世界 / ストップモーション / ストップモーションスタチュー / ピクセライズ / パラレルプラネット / センターステージ / タイムフリップ / スピンビュー / ドリームズーム / スプリットジャンプ / ロールプラネット / 影分身 / 追い越し / ジャンププラネット / フェイスオフ / 巨人ジャンプ / ゴーストタウン
精度の高い自撮り棒除去
X4は元々自撮り棒が映らないように撮影します。
AcePro2でこのような第三者視点の自撮りはほぼ不可能です。
物理的に自撮り棒が映り込まないように撮影(両サイドのレンズの盲点【死角】を利用)
X4の弱点(AceProに劣る点)
故障リスク
360度カメラはレンズが両サイドについており、落下や衝撃への耐性は低いです。
レンズ部分の保護など手間はかかります。
画質
360度動画の画質は8K動画をリフレーミング(使う部分を抜き出す作業)するので実際は4K以下です。
標準動画の画質は4Kですが、センサーサイズが小さいため、AcePro2と比較して画質は低いです。
ズーム
X4はズームすると画質が劣化します。
明暗差のある環境・低照度下での性能
センサーサイズ的にX4はHDR撮影や暗所撮影のパフォーマンスは不利です。
Insta360 Ace Pro2の特徴
- タフさ
- 画質
- ズーム
- 暗所性能
- 360度動画撮影不可
AcePro2の強み(X4よりも良い点)
タフさ
アクションカメラシリーズなので衝撃や落下などへの耐性は優れています。
標準動画の画質
シンプルな画質比較ではAcePro2が有利です。
AceProが上回るポイント
- センサーサイズが大きい
- シングルレンズモードで8K30fps対応
- 4K@120fps対応
- HDRモード
- PureVideo+(暗所撮影モード)
- ズーム性能
AcePro2のほうがダイナミックレンジが広く、明暗差がある環境でも細かい部分がよく再現されています。
ズームしても画質が劣化しない
AcePro2は4K画質をキープしたまま2倍までズームできます(クラリティズーム)。
1日中使える
AceProは暗所用モードがあるので日が暮れてからも活躍します。
X4は暗所利用は想定されておらず、ノイズなどが入り、あまりきれいに撮れません。
AcePro2の弱点(X4に劣る点)
360度動画を撮れない
AceProは標準動画撮影用のカメラです。
360度撮影モードはありません。
画角がX4より狭い
360度撮影モードと比較するのは酷ですが、より広い画角で残せるのはX4です。
自撮り棒除去が完璧ではない
AcePro2の自撮り棒除去のクオリティはそれほど完璧ではないです。
両者は自撮り棒除去の仕組みが異なっています。
AcePro2は画面内に映り込んだ自撮り棒をAIで除去する一方でX4はそもそも自撮り棒が写り込まないように撮影します。
X4に向いているパターン
- 360度撮影用のカメラを探している
- 編集が苦じゃない
360度撮影に挑戦したい
360度カメラがあれば、その瞬間のすべてを記録することができます。
例えば、以下のような使い方があります。
旅行や観光地で使用すると...
絶景ポイントや歴史的建造物などを360度カメラで撮影しておけば、自分が見てなかったところまで含めて、後から全方位を見渡すことができます。
音楽イベントで使用すると...
観客やパフォーマーだけでなく、会場全体の雰囲気を捉えることができます。
アクションスポーツ中に使用すると...
スキーやスノーボード、サーフィン、ハイキングなどで使うと自分を中心として景色まで残しておけます。
360度カメラを探しているならX4を選んでおけば間違いありません。
360度で撮影すると編集作業がほぼ必須になる
とはいえ、360度動画はやや手間がかかります。
AcePro2で撮影した動画はそのまま使うことができますが、X4で360度撮影をするとリフレーミング(編集作業)が追加で発生するため、編集が必要になるからです。
リフレーミング作業は慣れればそこまで難しくないですが、動画編集にまったく馴染みがないと慣れるまでは大変かもしれません。
その点は予め理解しておいたほうが良いでしょう。
Insta360公式サイトへ飛びます
Ace Pro2に向いているパターン
- アクションカメラを持っていない
- 夜にも使いたい
- 扱いやすいカメラを探している
- 撮影後の編集作業や共有を楽にしたい
 
アクションカメラを持っていない
AcePro2は最新のアクションカメラなだけあって、ハードウェア・ソフトウェアの両面がハイレベルです。
特に雨の日や水中撮影、アクティビティの最中などスマホや普通のカメラを使えないシーンで活躍してくれるのは大きいと思いますね。
- フリップ式スクリーン(2.5インチ)
- 12m防水
- 交換式バッテリー
- ウインドガード
- みやすい設定画面
- 録画の一時停止・キャンセル機能
- ジェエスチャーコントロール
- クラリティズーム
- 暗所での性能
夜にも使いたい
AcePro2にはピュアビデオモードがあるので低照度環境でも使えます(極端な暗闇等は除く)。
Xシリーズは暗くなってからの撮影には向いていません。
例えば、AcePro2なら看板が文字までしっかり見える場面で、X4は潰れてしまって見えないということが起こります。
扱いやすいカメラを探している
AcePro2はタフで壊れにくく、設定メニューなども初心者にとって使いやすいカメラです。
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よくある疑問
標準動画と360度動画は何が違うの?
一般的なカメラは映る範囲が限られています。
映る範囲は撮影時に決めておく必要があります。
360度カメラはカメラの周りにあるものを文字通り360度撮影します。
撮影データにすべてが映り込むため、映る範囲を撮影後に決めることができます。
360度動画は一般的に使う部分だけを抜き出して使います(リフレーミング)。
複数の視点で抜き出すことができます。
編集の手間が増えますが、一つの動画素材から複数のアウトプットができます。
8Kで撮影し、4Kでリフレーミング
なお、2.7K相当と書いた理由は他のアクションカメラの4K動画と比較して画質が低いからです。
先に買うならどっちがいい?
ほとんどの人はスマホがあるので通常の動画撮影には困らないはずです。
なので、X4を追加したほうが動画の幅は広がります。
一方、スマホ以外にメインで使えるカメラがないと不便です。
やはり、スマホはカメラ以外の目的でも使いますし、壊れたら困りますからね。
そういう意味ではメインカメラを先に揃えるという考え方もできます。
360度動画を使うのは楽しいですが、すべての動画を360度で撮る必要はないですし、あくまでも飛び道具としてのポジションだと考えています。
なので先にAceProを導入するのも手です。
まとめると
- メインカメラはすでにある ⇒ X4
- メインカメラがない ⇒ AcePro2
です。
迷ってるならレンタルしてみるのもオススメ
気に入ったら買うくらいの気持ちでレンタルで一度触ってみてはいかがでしょうか?
レンタルするなら最新モデルじゃなくてX3とかAceProでも大雑把な使用感はわかるはずです。
Insta360をレンタルできるサービスをまとめています
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