Insta360 GO3が発売されました。
前作と比較して価格が上がり、GoProなど同価格帯のアクションカメラが複数存在する状況で、迷う人もいるところかもしれません。
今回はGoPro Hero11 Blackと比べてみます。
この記事の対象者
- アクションカメラの購入を検討しはじめた
- GoPro HERO11とInsta360 GO3で迷っている
- 自分の使い方にマッチするほうを知りたい
この記事でわかること
- 各カメラの強み・弱点
- あなたに向いているのはどちらか
今回比較するカメラ
Insta360 GO3
世界最小のアクションカメラInsta360 GOシリーズの3作目です。
前作のGO2は絶妙な価格で出したことがヒット商品に繋がりました(実質ライバル不在でした)。
今回はケースが大幅に進化し、値上げされています。
GoPro Hero11 Black
タフさと画質が優れたアクションカメラ。
根強い人気を誇っています。
Insta360 GO3 vs GoPro Hero11 Black 比較表
Insta360 GO3 | GoPro11 Black | ||
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発売時期 | 2023年6月 | 2022年9月 | |
デザイン面 | 重量 | 35.5g(本体) 96.3g(ケース) | 153g |
サイズ | 63.5 x 47.6 x 29.5mm(ケース) | 71.8 × 50.8 × 33.6 mm | |
バッテリーライフ (1080p@30fps) | 本体のみ45分 ケース併用時Max170分 | 137分 | |
ストレージ | 32GB, 64GB, 128GB ※マイクロSDカード不可 | Max512GB ※マイクロSDカード式 |
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防水性能 | 5m防水 IPX8 | 10m防水 IPX8 |
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ボイスコントロール | |||
磁気マウントシステム | |||
映像品質 | センサーサイズ | 1/2.3 | 1/1.9 |
ISO | 100-3200 | 100-6400 | |
絞り | f2.2 | f2.5 | |
画角|35mm換算 | 11.24mm | HyperView|12mm SuperView|16mm 広角|16~34mm リニア |19~39mm リニア+水平ロックor水平維持|19~34mm |
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解像度@最大フレームレート | 2.7K@30fps 1440p@50fps 1080p@50fps | 5.3K@60fps 4K@120fps |
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最大ビットレート | 80Mbps | 120Mbps | |
カラープロファイル | フラット 標準 鮮やか | フラット ナチュラル 鮮明 |
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手ブレ補正 | オフ 標準 高 最大 | オフ オン ブースト 自動ブースト ※HyperSooth5.0 |
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マイク穴 | 2 外部マイク接続✗ | 3 3.5 mm オーディオマイク入力 |
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本体定価 | 32GB|57,500円 64GB|60,500円 128GB|64,800円 | 62,800 円 |
デザインの完成度で見るとGO3、撮影できる映像の質で見るとGoPro Hero11にアドバンテージがあります。
Insta360 GO3の特徴
- 完成度の高いアクションポッド
- 磁気マウントシステムで瞬時に着脱
- 優れたアプリ
- ストレージ容量が不足気味
- バッテリー内蔵
- 画質&音質はGoPro未満
Insta360 GO3を選ぶメリット
アクションポッド
フリップ式タッチスクリーンはGoProと比較するとワンランク上のデザインと言える完成度です。
(GoProは前面スクリーンがタッチ対応しておらず、スクリーンサイズも小さいためユーザビリティはあまり良くない)
磁気マウントシステム
本体やケースがマグネット式となっており、アクセサリーの着脱が瞬時にできます。
便利なアプリ
Insta360はアプリの質が優れています。
アップデートも頻繁にあります。
Insta360 GO3を選ぶデメリット
ストレージ容量不足の可能性あり
GO3はSDカードスロットがない点でややフレキシブルさに欠けています。
バッテリー内蔵式
スペアバッテリーをいくつか持っておいて入れ替えるみたいな運用ができません。
画質
GO3の解像度やフレームレート・ビットレートはGoProと比較するとワンランク低いです。
音質
音に関してもGoProにリードを許しています。
- GO3はマイク穴が2つ(GoProは3つ)
- GO3は外部マイク未対応(GoProは外部マイク対応)
GoProの特徴
- 長時間撮影がしやすい
- 高画質で撮れる
- ハイフレームレート撮影に対応
- 外部マイク対応
- アクセサリーの着脱
- アプリが使いにくい
GoProを選ぶメリット
長時間撮影がしやすい
スペアバッテリーやSDカードを使える点でGO3と比較して長時間使うのに便利です。
ただし、高画質設定で撮ったり、高温の環境で使うと熱で止まってしまうことがあります。
GoProに限らず、長時間撮影時には適切な設定が重要です。
高画質で撮れる
10bitカラー対応の他、写真も高解像度で撮れます。
理想的な撮影条件で撮影する場合にはGoProのほうがキレイという意味です(暗所など条件によっては目に見える差がないこともあります)。
ハイフレームレート撮影
スローモーションを撮れます。
外部マイク使える
GoProなら音をしっかりと残したい時に外部マイクを使えます。
GoProを選ぶデメリット
アクセサリーの着脱
GoProはマウントシステムがアップデートされておらず、カメラ本体とアクセサリーを合体するのに時間がかかります。
サードパーティから出ているマグネット製品などもあったりしますが、GoPro自体がやや重いこともあり、GO3ほどの使いやすさはありません。
アプリが使いにくい
Insta360と比べるとGoProのアプリは貧弱です。
機能も最低限のものしかないので使う場面も限られます。
設定変更は背面スクリーンでのみ
GoProの前面にある小さなスクリーンはタッチ式ではないため、背面スクリーンでしかメニュー変更ができません。
これだと毎回カメラをひっくり返したり、回り込むことになり、手間がかかります。
GO3はフリップ式スクリーンがあるため、正面と背面、どちらからでも設定をいじれます。
やりたいことや状況によってもどっちがいいかは違います。
使うシーンをイメージして選んでみてください。
Insta360 GO3はこんな人にオススメ
- 小さいカメラを求めている
- 目立たずに使いたい
- スペックの高い編集機材がない
- Insta360の別モデルを使っている
小さいカメラを求めている
サブカメラとして小さいカメラを探しているようなケースだとGO3は便利です。
高解像度で撮りたいものはメインのカメラを使いつつ、逆にGO3はサイズ感や防水性といった特長を生かすことができれば2つのカメラが補完しあって活躍できます。
目立たずに使いたい
GO3で撮ると威圧感がないのでまわりの目を気にすることなく使えます。
スペックの高い編集機材がない
GoProは高画質で撮るとデータが重くなります。その分、編集作業に必要なPCやスマホもそれなりに良いものが必要になります。
逆にGO3なら画質がそこそこな分、データも軽く、編集環境もそれほど問われません。
既存のInsta360ユーザー
一般論としてメーカーを統一すると映像の色味やアプリなどの観点で使い勝手が良いです。
Insta360のカメラはそれぞれのモデルが異なる特徴を持っているので弱点を補完しあえますし、すべてのモデルが同じアプリを使えるので運用もシンプルになります。
GoProはこんな人にオススメ
- リスクの高い撮影をする
- 水中で使いたい
- バッテリー交換で長時間稼働させたい
- 高画質で撮りたい
- スローモーションを撮りたい
ハイリスクな撮影をする
GoProのほうがデザイン的に丈夫なのと故障した時に保証が厚いことからリスクを伴う撮影には向いています。
故障時の対応
- GoProの保証オプション:理由を問わず年2台
- Insta360の保証オプション:年1回のみ
※保証オプションは年6,000円です。
水中で使いたい
防水性能はGoProのほうが高いです。
※GO3にも潜水ケースがあるため、NGというわけではありません。
バッテリー交換で長時間稼働させたい
GoProだと予備バッテリーとSDカードを持っていれば、ほぼ連続的に撮影できます。
GO3でも充電しながら撮影できますが、バッテリー寿命に影響するため、メーカー的には推奨していないようです。
高画質で撮りたい
GoProは4kや5.3K動画を撮れます。
スローモーションを撮りたい
GoProは4K@120fpsにも対応しています。
迷ってるならレンタルしてみるのもオススメ
気に入ったら買うくらいの気持ちで一度触ってみてはいかがでしょうか?
↑ひらく
↑ひらく
最後に
今回はInsta360 GO3が出たタイミングに同価格帯で買えるGoProと比べてみました。
さて、Insta360 GO3はGO2を超えるようなヒット商品となるでしょうか?
それとも潜在顧客が他のカメラにも分散して思ったよりは伸び悩むでしょうか?
余計なお世話ですが、いちアクションカメラファンとしてはちょっと気になっています。